Totem Automobili GT Electric No.16 “Amelie”

ヴェネチアをイメージしたブルー

トーテム・アウトモビリ GT エレクトリック No.16「アメリ」のエクステリア。
エクステリアカラーには、「アメリ」のために調色されたメタリックブルー「ラグーン・ティール」がチョイスされた。

トーテム・アウトモビリは「アルファロメオ ジュリア」をベースに開発されたレストモッド「GT シリーズ」最新作となる「GT エレクトリック No.16 “アメリ(Amelie)”」を発表した。これまでのGT シリーズと同様、カスタマーとの緊密な協業のもと、徹底したビスポークプロセスによって完成した。

エクステリアは、トーテムが自社調色したメタリックカラー「ラグーン・ティール(Lagoon Teal)」でペイント。この専用色は同社の発祥の地である、水の都ヴェネツィアへのオマージュとしてチョイスされた。このシックなブルーに、サテンブロンズ仕上げのトリムとマット仕上げのカーボンファイバーパッケージが組み合わせられている。

最新BEVを凌駕するパフォーマンス

トーテム・アウトモビリ GT エレクトリック No.16「アメリ」のエクステリア。
フル電動パワートレインは、イタルテクニカ・エンジニアリングと共同開発。最高システム出力は600PSを超える。

イタルテクニカ・エンジニアリング(Italtecnica Engineering)と共同開発したフル電動パワートレインは、リヤアクスルに高効率モーターを搭載するRWD。最高システム出力は600PSオーバー、最大トルクは900Nmを発揮し、0-100km/h加速は2.9秒以下を誇る。最高速度は電子リミッターで290km/hに制限され、最大航続距離は500kmが確保された。

GT エレクトリックのリチウムイオンバッテリーパックは、12基のモジュールで構成され、総容量は81kWh。ハニカム構造のアルミニウムケースを採用したことで、重量はわずか352kgというクラス最高レベルの軽量化を達成した。高電圧配線システムは、極めてコンパクトかつ洗練された設計の高電圧ジャンクションボックスを介して、すべてのコンポーネントへと接続される。

足まわりは、コモを拠点とするオラム(ORAM)社と共同開発した電子制御サスペンションシステムを搭載。前後アクスルを独立して調整できるこのシステムは、高い没入感を持ち、個性に満ちたドライビング体験を提供する。

ナッパレザーに千鳥格子の組み合わせ

インテリアはトリュフ・ブラウンの高品質ナッパレザーに、ヘリンボーンパターン「ピエ・ド・プール」が組み合わせられた。
インテリアはトリュフ・ブラウンの高品質ナッパレザーに、ヘリンボーンパターン「ピエ・ド・プール」が組み合わせられた。

インテリアはトリュフ・ブラウンのナッパレザーで仕立てられ、この車両専用にデザインされたヘリンボーンパターン「ピエ・ド・プール」モチーフがあしらわれた。また、オーナーの嗜好にも特別な配慮がなされており、車両の素材と同一のマテリアルを用いた特注の「シガーヒュミドール(葉巻保湿ケース)」がキャビン内に組み込まれた。

トーテム・アウトモビリの開発チームは、GT エレクトリック No.16「アメリ」について、次のように説明を加えた。

「私たちはイタリア人であり、自動車文化の揺りかごで、生まれ育ちました。イタリアは、世界のクルマへの情熱を形づくってきた国です。私たちの使命は、その伝統を、たとえ電動化の領域においても受け継いでいくことにあります」

「もっとも、私たちの心は今なお機械や内燃機関に結びついています。電気自動車が、感情や自由、そして自動車という存在に対する人間的な結びつきという点で、内燃機関がもたらすものを完全に置き換えることは難しいでしょう。それでも私たちは、ハンドルを握る中でフル電動モデルならではの美点が現れる瞬間を学び、評価するようになりました」

「私たちはささやかながら、エンジンサウンドや振動、そしてその生々しい存在感がなくとも、人の欲求や感情を喚起できるデザインとクラフトマンシップによって、そうした美徳を際立たせようとしているのです」

トーテム・アウトモビリ GT スーパー シャシーNo.12「イペリア」のエクステリア。

「アルファロメオ ジュリア」ベースの600馬力超最強レストモッド「トーテム・アウトモビリ GT スーパー」が登場【動画】

イタリアのマルコーンを拠点に、アルファロメオのレストモッドを製造するトーテム・アウトモビリ(Totem Automobili)は、ジュリアをベースに製造した「GT スーパー」のシャシーNo.12「イペリア(IPERIA)」を公開した。