
Astemoは、2021年1月に、日立オートモティブシステムズ株式会社、株式会社ケーヒン、株式会社ショーワおよび日信工業株式会社の4社の経営統合により発足した。
2023年10月にはJICキャピタル株式会社(以下、100%子会社であるJICC-01合同会社が運用するJICC-01投資事業有限責任組合を含め、JICC)を新たな共同パートナーとして迎え入れ、出資比率を現在のHonda 40%、日立 40%、JICC 20%に変更した。高いソフトウェア開発力を強みとしながら、先進分野への投資を加速し持続的に成長していくとともに、グローバルメガサプライヤーとしての地位を確固たるものとすることを目指してきた。
一方、自動車業界を取り巻く環境は絶えず変化している。特に、モビリティの価値が、従来のハードウェアを主体としたものから自動運転や無線更新で機能を高められる技術などを含めたソフトウェアデファインドビークル(SDV)へと変化していく流れは今後も加速していくものと見ており、Hondaは、SDV開発力やコスト競争力の向上に一層のスピード感をもって取り組んでいる。
HondaにとってAstemoはハードウェアのみならずソフトウェアにおいても高い技術を持つ重要なパートナーであり、SDV開発やコスト競争力において、Hondaがさらなる向上を目指すうえで、同社の成長は欠かせないものだ。激しい環境変化の中、AstemoがSDV時代に必要となるAIやソフトウェアを高効率かつ高速で開発できる体制の構築を推し進めるために、Hondaが親会社としてその変革をリードすることが必要と考え、日立から21%相当の株式を追加取得し、Hondaと日立とJICCはこのたび、Astemoにおける出資比率をHonda 61%、日立 19%、JICC 20%に変更することに合意した。
今後、競争法やその他の法令などに基づき必要なクリアランスや許認可の取得を経て、2027年3月期第1四半期中に株式の取得を実施する予定だ。
Hondaは、新たに親会社となりAstemoのIPOを視野に入れたグローバルサプライヤーとしての成長をリードしていく。
