ベース車両:ヤマハ・チャピィ




ヤマハ・チャピィは1973年に発売された原付のレジャーモデル。乗車が容易なアンダーボーンフレームを採用した同車は、スカートを着用した女性にも人気。性別や年代を問わず、誰でも手軽に乗車できるミニバイクとして好評だった。
エンジンは空冷2ストローク単気筒49ccで、自動遠心クラッチ+2速ミッション(自動変速)を組み合わせ。前後ホイールは前後とも小径の8インチに設定。1974年には手動クラッチ+4速ミッション仕様も追加。その後は自動遠心クラッチ+3速ミッション仕様も設定された。
シルバーのマシンは可愛いヤマハ・チャピィをベースに、ロー&ロングスタイルの過激なスタイルにカスタマイズ。エンジン、chappyのロゴ入りサイドカバー、アンダーボーンフレームは確認できるが、その他は全面的に手が加えられており、180度イメージを変えたワイルドなフォルムに変貌を遂げている。
前後のスポークホイールは14インチに設定。前後タイヤは凸部の大きなブロックパターンとし、前後とも4.60-14サイズを選択。フロントはフレームのネック部を寝かせ、ロング型フォークをセット。リアはロングスイングアームとツインショックを組み合わせ、地を這うようなローダウン&ロングホイールベース化。
シートレール部沿ってカチ上げた膨張部が膨らんだレーシングチャンバー、キャブレターとエアファンネルを露出させたセンターカバー、ファイヤー形状にカットされたテールカバー、大径ピストンに埋め込まれたヘッドライトなど、随所にビルダーのこだわりが伺える独自の手法が投入されている。




