GLBのサードシートは身長168cm以下を奨励

まず取り上げるのは、メルセデス・ベンツの「GLB」。Aクラスとプラットフォームを共有化しながらも3列シートを成立させている。
ボディサイズは、全長4640〜4660、全幅1835〜1845、全高1700mm。最小回転半径は5.5〜5.7mと、グレードにより若干の差はあるものの、新型車の多くが肥大化する中、比較的取り回ししやすい大きさに収まっている。
サードシートは、安全上の理由から身長168cm以下の乗員が使用できると取扱説明書などにも記載されている。停車時に身長170cmの筆者が乗り降りすると、開口部が狭く、床面も高く、ルーフも低めなので大きく腰を屈めた窮屈な体勢になる。

筆者にとっては頭上も足元もタイトだが、子どもや小柄な人であれば短時間用、非常席として使えるだろう。ただし、小さな子どもや足腰が弱ったお年寄りにとっては、乗降性の面からあまり推奨できない。3列目はフラットに床下に格納できるため、普段は広めのラゲッジスペースとして使うのが現実的だろう。
2020年6月に日本デビューの初代(現行型)は、すでに5年半が経過していて、2025年12月末時点(以下同)の物件数は700件を超えている。中古車平均価格は、500万円をわずかに超えているが、350万円以下の物件も流通しつつある。最も多く流通しているのは、2020年式の450万円前後の個体で、走行距離は3〜4万km程度が最も多い。
一方、高年式(2024年式)で走行距離1万〜2万kmの物件数も豊富で、価格は当然高くなり、545万〜565万円の価格帯が多く、2020年式よりも当然ながら高値安定となっている。

人気があり、狙い目でもあるのは、トルキーな走りが美点の2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボの「200d」だ。先述したように、2020年式であれば350万円以下でも狙える状態になっている。
2023年にマイナーチェンジを受けたGLBは、2025年式を中心とした登録済み未使用車や低走行距離の個体も豊富に揃っている。「200d」、2021年4月に発売された1.4リッターガソリンを積む「180」が中心となっている。高年式は、物件の状態はもちろん、新車価格からどれだけ下がっているかも選ぶ際のポイントにしたい。
3代目Vクラスは200万円以上がボリュームゾーン

メルセデス・ベンツ「Vクラス」は、輸入車で唯一の本格ラージサイズミニバン。ここでは、2015年10月日本上陸の3代目を取り上げる。
Vクラスは、3列目まで大人がゆったり座れる居住性が最大の美点だ。2列目も3列目も脱着が可能だが、とくにベンチシートになるワイドな3列目は、大人2人がかりでもかなりの重労働になる。
脱着も含めるとシートアレンジは多彩といえるが、頻繁な脱着は取り外したシートの置き場も含めて非現実的。3列目にも比較的頻繁に座るユーザーニーズに応えてくれるモデルといえる。3列目までシートサイズは大きく、3人掛けも無理なくこなすシート幅を備えている。
ボディタイプは、全長4895mmの標準ボディのほか、全長5140mmのロング、全長5370mmのエクストラロングを設定(サイズは最新モデル)。現在の中古車市場には、約300台流通していて、下は50万円切りから上は1500万円クラスの登録未み使用車まで多彩に揃っている。

中古車平均価格は555万円程度で、ボリュームゾーンは200万円以上となっている。デビューから10年超となっているため、年式も価格帯もばらつきは大きい。2016年式が最も多く流通していて、320万〜340万円が多いが、予算に応じて選択しやすい状況にはある。なお、標準タイプが多いが、いずれも「220d」が多い。
なお220dは、前期型が2.2リッターディーゼル、2022年2月一部改良後の後期型は、2.0リッターディーゼルが搭載されていて、9速ATが組み合わされ、静粛性やスムーズな加速が可能になっている。選択肢は減り、価格帯も500万円超となるが、洗練された走りも重視するのなら後期モデルがおすすめだ。

デビューからまだそれほど経っていないGLBは、デビュー年の2020年式が物件数、価格と走行距離などのコンディションのバランスなどが良く、中古車としてのうま味も十分に享受できるだろう。400万円台前半でも4WDの「200 d 4マティック」も十分に狙える状態にあるのも魅力だ。
3代目Vクラスは、モデルライフが10年を超えていて、走行距離も価格帯もばらつきが多く、標準、ロング、エクストラロングという全長が異なる3タイプ揃っている。標準とロングが比較的多く、ポップアップルーフ仕様の「マルコポーロ」もわずかだが流通している。

