BYD SEALION 6
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MITSUBISHI OUTLANDER PHEV

日本で最も売れているPHEV

2022年から、「ATTO 3」「ドルフィン」などのフル電動モデルで日本市場への参入を果たした、「BYD(比亜迪)」。2025年12月、EV普及スピードの遅い日本市場における大本命、プラグインハイブリッド(PHEV)モデル「シーライオン 6」の導入をスタートした。ミドルサイズクロスオーバーSUVながら、先行導入されるFWD仕様が398万2000円、追加投入を予定しているAWD仕様が448万8000円と、日本市場で内燃機関(ICE)モデルとも“戦える”価格を掲げてきた。

2005年に初代がデビューした「三菱 アウトランダー(海外市場では2代目)」は、2021年に現行モデルとなる3代目がデビュー。日本市場ではこの世代からPHEV専用モデルとして販売されており、2024年に「日本国内PHEV最多販売台数」の称号を手にしている。

7人乗り仕様をラインナップするアウトランダーだが、ボディサイズはシーライオン 6が全長で55mm、ホイールベースでも60mm大きい。ただ、車両重量に関してはFWD仕様のシーライオン 6よりも、AWDかつ大容量バッテリーを搭載するアウトランダーが130kg重くなっている。

BYD シーライオン 6

ボディサイズ=全長4775mm×全幅1890mm×全高1670mm
ホイールベース=2765mm
車両重量=1940kg
タイヤサイズ=235/50R19

三菱 アウトランダー PHEV M

ボディサイズ=全長4720mm×全幅1860mm×全高1745mm
ホイールベース=2705mm
車両重量=2070kg
タイヤサイズ=235/60R18

パワーや航続距離で上まわるアウトランダー

シーライオン 6は、最高出力98PSの1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載し、フロントアクスルのモーターへと電力を供給。EVモードでの航続距離は100km、最大航続距離は1200kmを超える。アウトランダーPHEVは、2.4リッター直列4気筒ガソリンに2モーターが組み合わせられ、EVモードでの航続距離は106kmと、わずかだがシーライオン 6を上まわる。

BYD シーライオン 6

エンジン形式=直列4気筒自ガソリン+モーター
排気量=1498cc
エンジン最高出力=98PS/6000rpm
最大トルク=122Nm/4000〜4500rpm
モーター最高出力=145kW(定格出力60kW)
モーター最大トルク=300Nm
トランスミッション=1段固定式
駆動方式=FWD

三菱 アウトランダー PHEV M

エンジン形式=直列4気筒ガソリン+2モーター
排気量=2359cc
エンジン最高出力=133PS/5000rpm
エンジン最大トルク=195Nm/4300rpm
モーター最高出力=185kW(定格出力80kW)
モーター最大トルク=450Nm
トランスミッション=1段固定式
駆動方式=AWD

充実の装備を揃えるシーライオン 6

長いホイールベースを活かした広々とした室内空間を持つシーライオン 6は、コクピットに12.3インチメータークラスター、インパネのセンターに15.6インチタッチディスプレイをレイアウト。明るい光をもたらす電動シェード付き「パノラミック・ガラスルーフ」も標準装備される。

アウトランダー PHEVは、12.3インチフル液晶ドライバーディスプレイに、12.3インチセンターディスプレイの組み合わせ。三菱車らしい落ち着いた雰囲気のインテリアは、細部まで作り込まれた質感の高さを誇る。今回取り上げたエントリーモデルの「M」は5人乗り仕様のみとなるが、それ以外のグレードでは3列目シートを備えた7人乗り仕様を選ぶこともできる。

コンサバティブな日本市場において、いち早くBEVを投入し、量販車種のアウトランダーをPHEV専用モデルとした三菱。そのクオリティと性能を考えれば、500万円を超える価格もけして高くないと思わせられる。ただ、余裕のあるボディサイズと十分な走行性能を持ったシーライオン 6は、1モーターのFWDながらも、アウトランダーの最安モデルを100万円以上も下まわる価格を掲げてきた。

オフロードでの走破性や堅牢性など、スペックでは測れない魅力を備えるアウトランダー PHEV。シーライオン 6はその牙城を崩すだけの手札を揃えて、日本市場へと乗り込んできたと言えそうだ。

車両本体価格

BYD シーライオン 6 398万2000円
三菱 アウトランダー PHEV M 529万4300円

中国製ミドルサイズSUV「BYD シーライオン6」に試乗

BYDのミドルサイズSUV「シーライオン6」に試乗「驚異的静粛性と1200kmの航続距離」

BEVのみを日本市場に導入してきたBYDだが、世界的にはHEVやPHEVなど内燃機関も組み合わせた電動モデルもリリースしている。最新プラグインハイブリッドSUVの実力を確かめた。