かつての人気者が堂々復活!?

FTR223は2000年9月発売。写真のトリコロールのほか、新たにオレンジや白、黒のソリッドカラーも発売された。

1990年代後半から2000年代にかけて流行した「トラッカーブーム」。ダートトラックのテイストをストリートユースに落とし込み、バイク=ファッション要素も加わって爆発的な人気を博した。

代表体なモデルはヤマハ・TW200/225だが、このムーブメントに乗じてホンダではFTRブランドを復活! ’85年のフラットトラックレーサー“FTR250”のスタイルを踏襲しながら、SL230に採用された空冷単気筒223㏄SOHC2バルブエンジン(MD33E型)を搭載して老若男女問わず扱いやすいキャラクターを獲得。このFTR223も例に漏れずヒットを飛ばしてトラッカーブームを後押しした。

ノーマルの良さを生かしてストリートライクに!

さて、前置きはそこそこに今回はFTR223をベースに、トラッカーを現代風に再構築したカスタムマシンをご紹介。製作したのは「MOTO SERVICE MAC(モトサービスマック)」だ。

純正のトリコロールカラーを残しつつ定番のスカチューンを決行。さらに、オリジナルブランド「TO BE...」の外装キットで洗練されたスタイルを獲得している。フロントはゼッケンプレート仕様に変更し、シートもサイドゼッケン一体のカウルでバランスよく整えられている。

じつはタンクにも加工が施されており、フューエルキャップ周辺を20mmほど低く均してフラット気味に形状を変えている。シートカウルと合わせてよりスポーティなシルエットに磨きがかかっている。

FTR223はセルスターターのみなので基本的にバッテリーレスはできないが、当車両はバッテリープレートを製作し、シート直下に小型バッテリーを配置することでスマートなスカチューンを実現している。

ホイールカバーが決め手!

ホイールカバーは日本の意匠権や海外のDesign Patentを取得済み。

見どころは足周り。“TO BE…”のキモとなるホイールカバーが一層カスタム感を演出している。これをキャンバスに見立ててピンストライプの星やレタリングをデザインすることでオシャレな装いにチェンジ!

このホイールカバーも含めて同社のカウルなどはSべ手ボルトオン及びタイラップオンだから「イジるのは苦手で……」という人でも簡単にカスタマイズが楽しめるのも魅力だ。

オフ系カスタムでは定番のアンダーガード(マッドガード)も、メタル素材ではなく薄型の樹脂材をチョイスして軽快に。ここにもレタリングを施してさりげなくドレスアップしている。

細部の処理も見逃せない!

さらにフロントフォークを見ると無骨なフォークガードが備えられ、上部のインナー部分(ウインカーのさらに上側)に目を移すとサイドミラーが!? レーサーばりの軽快さを持たせるなら小型のバーエンドミラーが常套手段だが、こちらはフォーク部分にオリジナルのミラーステーを追加しているのがユニークだ。

お次はリヤ周り。フレーム同色のスイングアームはパッと見、普通に見えるけれど下方向にサブアームを追加して剛性強化とともにオンロードテイストにアレンジ。FTRは元々ダウン形状のマフラーだからさりげなく目を引くポイントになっている。

エキゾーストは“スパトラ”こと往年のSuperTrappをチョイス。エンドの皿(ディスク)枚数によってサウンドを変化させられるシステムを採用している。

このスイングアームの加工によってリヤショックは2段階でマウントできるように設計。さらに、スカチューンの場合、一般的に“板状”のプレートを後方に配置することが多いけれど、こちらはリヤサスに沿わせるようにカーボン材を覆って泥除けとしている。立体的な構造もさることながら、本来のルックスを崩すことなく仕上げているのはオミゴト!

ほかにもオリジナルのハンドルバーやビッグスクーターブーム時に人気を博した「MAX GRIP」、ゼッケン下にレイアウトしたライトなどカスタムメニューは枚挙に暇がない。

今のヤング層からすればディスコンから20年が経とうとしているFTR223はれっきとした旧車に映るかもしれないが、当時を知るシニア層からは懐かしさを感じさせる。当時の流行をなぞりつつ、モダンにエッジを効かせたトラッカーカスタムは今こそ乗りたい一台だ!


(問)MOTO SERVICE MAC TEL: 03-5845-5930(OFFICE)/048-996-5599(WORKS) http://moto-service-mac.jp/

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