Maserati Meccanica Lirica Soirée

イタリアを旅したゲーテの言葉

『ローマの休日』や『甘い生活』といった映画をはじめとして、オペラや絵画、彫刻など、イタリアの魅力を伝える作品は数多い。なかでもこの国の文化の豊かさや個性が鮮やかに伝わってくるのが、文豪ゲーテが著した『イタリア紀行』だろう。

ドイツでの生活や人間関係に疲れたゲーテは、行先を告げずにイタリアへと旅立つ。イタリア風の服装をまとった彼は、ルネサンスの影響を受けた芸術家と交流を重ね、絵画や音楽、建築といったさまざまなアートに接した。滞在期間が2年にわたったことからも、ゲーテがいかにイタリアを気に入ったかがわかる。

旅を終えた彼は、こんな感想を残している。

「北国の空に比べれば、空気はいっそう暖かであり清浄であり、空はいっそう青く晴れ渡り、人々の顔には曇りなく、なつかしそうで、いっそう生き生きとしていてまた誘惑的である」

ひとりひとりが主役で、美しいものに囲まれて明るく前向きに暮らす──。こうしたイタリア人の世界観は、当然ながら1914年創業のマセラティにも宿っている。

高性能と繊細な美しさを両立

マセラティの創業当時、クルマは便利な道具ではなく、高貴な身分の人々がグランドツーリングや競争を楽しむための相棒だった。したがって創業時のマセラティにはより速く、より遠くへ行くためのパフォーマンスと、顧客の審美眼に応えるための美しさが求められた。その伝統は受け継がれ、いつの時代もマセラティは高性能と繊細な美しさを両立してきた。

上質なスポーツカーとグランドツアラーを目の肥えた顧客に提供するという、創業時のコンセプトが色濃く表れている現行モデルは、「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」だろう。

F1由来のテクノロジーを用いたネットゥーノという自社開発エンジンを積むことは、サーキットでの活躍で名声を高めたマセラティの伝統をしっかりと踏襲している。また、FRというコンベンショナルなレイアウトを採ることから、自動車旅行にうってつけのラゲッジスペースも備えている。

そして昨年11月、興味深いニュースが飛び込んできた。グラントゥーリズモとグランカブリオの生産が、モデナのヴィアーレ・チロ・メネッティ工場に“帰還”するというのだ。1939年に本社工場が稼働して以来、モデナは90年近くにわたってマセラティの街であり続けた。ここでマセラティの歴史を象徴する2台を製造することには、大きな意味がある。

パヴァロッティが生まれたオペラの街で

ワインを語る際には、しばしば「テロワール」という言葉が使われる。生産地の気候や土壌、地形といった風土を総称した言葉で、テロワールがワインの味に大きな影響を与えるとされる。

モデナで生産されるグラントゥーリズモとグランカブリオにも、マセラティとともに紡いできたこの街の歴史がテロワールとして作用するはずだ。なぜなら、前述したようにマセラティは実用の機械ではなく、人生を謳歌するための相棒だから、スペックには表れない文化や乗り味が重要になるからだ。

ヴィアーレ・チロ・メネッティ工場再興の発表は、モデナ・パヴァロッティ歌劇場で行われた。モデナはマセラティの街であるのと同時に、三大テノールのひとりであるルチアーノ・パヴァロッティが生まれたオペラの街でもあるのだ。

発表にあたっては、ジャコモ・プッチーニが作曲したオペラ『トゥーランドット』が演奏され、さらには「メッカニカ・リーリカ(Meccanica Lirica)」というコンセプトで仕立てられたワンオフモデルが紹介された。

エキゾーストノートまでこだわったモデル

それが写真の2台。「リーリカ」とはしばしばオペラで使われる言葉で、抒情詩や詩的というような意味がある。メッカニカ・リーリカとは、オペラを歌うような機械といったニュアンスで、最近の若者にならえば、“エモいクルマ”といったあたりか。メッカニカ・リーリカというモデル名にふさわしく、意匠はもちろんのこと、迫力と繊細さを兼ね備えたエキゾーストノートにまでこだわった特別なモデルだ。

このメッカニカ・リーリカ ワンオフに限らず、マセラティはフォーリセリエというビスポークサービスが充実している。カラーコーディネイトや素材を吟味して、自分だけの“作品”を制作するという楽しみ方もできるのだ。

いずれにせよ、マセラティのグラントゥーリズモやグランカブリオに乗るという行為は、モデナのテロワールを味わい、リーリカに耳を傾けることにほかならない。言ってみれば、現代版のイタリア紀行なのだ。

「マセラティ メッカニカ・リーリカ」を映像でチェック!

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マセラティ専門誌TRIDENT

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