Porsche 911 Carrera GTS
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Porsche 911 Carrera S
冷却性能を向上させるフラップ付きバンパー




2024年5月、ポルシェは8代目911(992型)に大幅な改良を施した992.2型を導入。その最大のトピックは911としては初の電動モデルとなる「911 カレラGTS」を追加したことだ。911 カレラGTSは、専用のフロントバンパーが組み込まれ、3.6リッター水平対向6気筒エンジンに電動ターボチャージャーと電気モーターを組み込んだ新開発の「T-ハイブリッド」を搭載する。
エントリーモデルの911 カレラより先に、911 カレラGTSと同時デビューを果たしたのが、ミドルレンジを担う「911 カレラS」だ。3.0リッター水平対向6気筒はターボチャージャーを変更し、20インチ/21インチ「カレラSホイール」や、シルバーのテールパイプ付き「スポーツエキゾーストシステム」、ポルシェトルクベクトリングプラス「PTV+」など、充実の装備を誇る。
世代を重ねても揺るがない911らしさは、どちらのモデルにも共通して息づいている。なかでも911 カレラGTSは、電動化に対応して冷却性能を高めるアクティブ冷却エアフラップ付き専用フロントバンパーを採用。その結果、911 カレラSよりも全長で10mm、全幅は20mm大きい。さらに ハイブリッドシステムの搭載により、車両重量も60kg重い。
ポルシェ 911 カレラGTS
ボディサイズ=全長4555mm×全幅1870mm×全高1295mm
ホイールベース=2450mm
車両重量=1610kg
タイヤサイズ=275/35/ZR21(前)、325/30/ZR21(後)
ポルシェ 911 カレラS
ボディサイズ=全長4545mm×全幅1850mm×全高1300mm
ホイールベース=2450mm
車両重量=1540kg
タイヤサイズ=245/35ZR20(前)、305/30ZR20(後)
最高出力で60PSも上まわる911 カレラGTS




911 カレラGTSから搭載された、911初の電動パワートレイン「T-ハイブリッド」システムは、新開発の3.6リッター水平対向6気筒エンジン、電動ターボチャージャー、8速DCTに組み込まれた永久磁石同期モーターにより、最高出力541PSを発揮する。対する911 カレラSの3.0リッター水平対向6気筒ターボの最高出力は480PS。0-100km/h加速は、60PS以上のパワー差を活かした911 カレラGTSが、911 カレラSを0.5秒も上まわる。
ポルシェ 911 カレラGTS
エンジン形式=水平対向6気筒+T-ハイブリッド
排気量=3591cc
システム最高出力=541PS
システム最大トルク=610Nm
トランスミッション=8速PDK
駆動方式=RR
最高速度=312km/h
0-100km/k加速=3.0秒
ポルシェ 911 カレラ S
エンジン形式=水平対向6気筒ターボ
排気量=2981cc
最高出力=480PS
最大トルク=530Nm
トランスミッション=8速PDK
駆動方式=RR
最高速度=308km/h
0-100km/h加速=3.5秒
140万円の価格差をどうとらえるか


911 カレラGTSと911 カレラSは、コクピットを含むインテリアの基本デザインを共有する。992.2型から、911としては初となるフルデジタルの12.6インチメータパネルを導入。インストゥルメントパネルのセンター部には、様々な機能を操作する10.9インチタッチスクリーンディスプレイがレイアウトされる。
まったく異なるパワーユニットを搭載する2台の911だが、どちらも2000万円台前半のプライスタグを掲げ、その価格差は140万円。バランスや扱いやすさを重視するのであれば、熟成が重ねられた911 カレラSを選ぶことで、高い満足を得られるだろう。
911 カレラGTSは、911 カレラSとほぼ同じ価格帯でありながら、T-ハイブリッドがもたらす力強い加速性能に加え、冷却系やエアロダイナミクスなど随所に専用設計が施されている。最新技術をまとった911の真価を味わいたいなら、140万円の価格差などないも同然。911 カレラ GTSがベストチョイスになるはずだ。
車両本体価格
ポルシェ 911 カレラ GTS 2379万円
ポルシェ 911 カレラ S 2239万円

