Singer Sorcerer DLS Turbo
「934/5」をイメージしたエクステリア

シンガー・ビークル・デザインは、タイプ964ベースのレストモッド「ダイナミクス&ライトウェイティング・スタディ(DLS)」シリーズのターボチャージャー仕様の開発に際し、1970年代のレーシングカー「934/5」をオマージュした。
DLS ターボの最新作は、オーナーによって「ソーサラー(Sorcerer:魔術師)」と名付けられた。グラデーション仕上げのファンタジアブルーのエクステリアカラーを纏い、サーキット走行を意識した大型リヤウイングとフロントフェイス、足元にはシャンパンカラー仕上げの7スポーク・マグネシウム製センターロックホイールが装着された。
シンガーのレストアサービスでは、公道かサーキットに対応したフロントフェイスやリヤセクション形状を選ぶことが可能。今回、ソーサラーのオーナーは、深いフロントスポイラーと大型で高く持ち上げられたリヤウイングを備えた、サーキット指向の仕様をチョイスした。
シンガー・グループの創設者であり、会長兼クリエイティブディレクターを務めるロブ・ディキンソンは次のようにコメントした。
「DLSプログラムでは、公道やサーキットにおいてアイコンであり続ける911の進化を称え、パワーユニットを私たちがターボ化することで広がる可能性を探求したかったのです。私たちのクルマは世界中のクライアントとの共同作業の結晶です。DLSプログラムは我々にとっても大きなチャレンジだからこそ、ソーサラーがオーナーのもとで走り出す準備が整ったことは、私たちにとっても感慨深い瞬間となりました」
964のパワーユニットをツインターボ化

レストアの第1段階において、オーナーから持ち込まれたドナーカーは慎重にオーバーホールされる。インテリア、外装ボディ、そしてすべてのメカニカルパーツが取り外され、最終的にスチール製モノコック(シャシー)が姿を現す。シャシーは入念に点検、洗浄、下処理が施され、次の工程に向けて最良の状態に整えられる。この段階で、オリジナルモノコックの剛性を高めるためのシャシーの補強も行われる。
エンジンはシンガーが長年培ってきた911に関する知見と、4バルブ化が導入された「DLSプログラム」から得られた知見をベースにアップデートされた。タイプ964の3.8リッター水平対向自然吸気エンジンは、可変タービンジオメトリー付きツインターボを装着し、4バルブ化。水冷シリンダーヘッドと空冷シリンダー、電動駆動の水平ファンを備え、最高出力700PS超、最大トルク750Nmを発揮する。
エンジンは9000rpm以上まで回転し、その回転域を存分に楽しめるよう、最適化された6速MTが組み合わせられる。露出したシフトメカニズムを持つコクピットのシフトレバーは、シンガーの高いエンジニアリング技術をアピール。インコネルとチタンを組み合わせたサイドエキゾーストは、フラット6独特のリズムをサウンドを際立たせる効果が与えられた。
2色のグレーを組み合わせたインテリア

シンガーのレストアサービスでは、専用カラーやレザー、素材仕上げを通じて、自分の好みに合わせてインテリアを細部までパーソナライズすることができる。ソーサラーのシートは、ペブルグレー・レザーにパールグレーのアルカンターラをセンター部に配し、シャンパンカラーのコントラストパイピングが施された。
室内のブライトトリムもシャンパン仕上げがチョイスされており、エクステリア同様にロワトリムには、サテンカーボンファイバーが組み合わせされた。また、ドライバーズシートの後方には、頑強なクロスブレースも装備される。
コクピットは、伝統的な911のメーターレイアウトを再解釈。シャンパンカラーのベゼルを備えたハンドメイドのフローティングメーターが搭載され、高級時計製作に匹敵する品質がキャビンへともたらされた。現代の自動車に必要不可欠なデジタルデバイスは、インテリアへと控えめに統合。ナビゲーションシステムやスマートフォンをさりげなく利用することができる
「シンガー ソーサラー DLS ターボ」を動画でチェック!

