ガチ読者すぎて、スタワコ愛が強すぎて、どうしても雑誌に載りたかった!!
今回、スタワゴの休刊という話を聞いて、本当に驚きました。いま自分がノブレッセとしてやっていけているのもスタワゴをはじめとするメディアさんの露出があったからこそ。だから、休刊はすごく寂しいです。
95年、96年、年当時は、カスタムパーツを探す手段がほとんど雑誌しかありませんでした。だからスタワゴを毎月購入して熟読していましたし、その後少したってから創刊した「スタイルワゴンクラブ」は、ユーザー実例が多くてすごく参考にしていた。発売日は日付が変わる時間にコンビニに行って待っていたくらいです(笑)。
S-MXでカスタムにはまって、雑誌のショップ撮影会に応募して参加したり、全国各地のドレコンにも参加していましたね。本当にガチ読者だったので、スタワゴクラブに載りたかった。大好きな本に自分が載っているという満足感が欲しかった。けれどライバルも多くて、なかなかうまくいかなかったです。そこで、まわりの人がやっていないことをやろうと思ったんです。その頃ホームオーディオで出始めの5.1chホームシアターを車載で組んだり、大きな液晶テレビをインストールしたり。誰もやっていないからプロショップに行ってもやり方がわからない(笑)。だからその頃に本業の合間にカー用品の量販店で半年働かせてもらったんです。お金いらないので、オーディオの取り付けを手伝わせてもらいながらノウハウを勉強させてもらった。あとは、当時ナイトミーティングがめっちゃ盛り上がっていたので、そこで目立つために光るナンバープレートを作ったりもしましたね。
あとはS-MXでやったナチュラルな他車種ヘッドライト移植。エスティマにセルシオの顔面移植とかはあったんですけど、ヘッドライトだけっていなかったので。CR-Vのヘッドライトをナチュラルに移植しました。そしてVIPのオバフェン全盛だった時期に、純正フェンダーのままどこまで深リムのホイールを履けるのか? なんてことにもチャレンジしていました。
そんなことをやっている過程で、編集部にもお手紙をだしたりして(笑)。そうしたらスタイルワゴンクラブさんが単独取材とかをしてくれて。名前と顔が広まったのもあって、ドレコンでもアワードに入れるようになりましたね。
トップユーザーとなり、自らパーツメーカーを立ち上げる
ある程度S-MXでやりきった感じのとき、ホンダのキャパでラグジュアリーVIPっていう内巻きのエアロをワンオフ加工したら、それも目新しくて雑誌にたくさん載せてもらった。そんなとき、イベントなどで何度かお話をしたことのある有名なアフターパーツメーカーの方から電話があって。「窪田くん、こんどうちでそのデザインのエアロ出させてもらうから!」と。その時に自分のやってきたことが当時人気だったメーカーさんに認められたといううれしさもあったんですけど、あれなんか違う? みたいな気持ちがわいてきて。いま振り返ると自分の考えたものを真似されてビジネスされるのが嫌だったんでしょうね。だから、そこから速攻で自分のメーカーを立ち上げてエアロを作ろうと動き出したんです。
とはいえ会社立ち上げなんて、右も左も知らない素人がいきなりは難しい。当時良くしてもらっていた知り合いの会社に助けてもらいながら、その会社内にエアロの事業部を作ってもらってそこでエアロ開発をスタートしました。ありがたいことにエアロも売れて、5車種くらい作りましたかね。けど3年くらいが経ったとき、ビジネス的にもだいぶ良かったので、ここでもスタワゴ愛が爆発して(笑)雑誌に広告を入れたいと思ったんです。そしたら反対されてしまって。同時期に当時はなかったRBオデッセイのグリル一体式フロントバンパーを作りたいと企画していたら、そんな挑戦しなくていい的なことを言われて。そこらへんがきっかけで、独立することにしたんです。そんな背景があって、2004年にノブレッセが開業しました。
実はこの年くらいまではミニバンブームが凄かったので、エアロを出せば売れる的な異様な感じだったんですけど、少しずつ陰りが見えてきた時期でもあったんです。だけどノブレッセとして自信はありました。良いものを作れば絶対に売れる。ユーザー時代の経験があるからこそ、その気持がわかるから、どんなものを作れば喜ばれるのかを知っていましたから。だからエアロパーツの品質にこだわりましたね。ユーザー時代にフィッティングが合わなくて苦労したこととかすごく多かったので。また、ある取引先の社長に「あんまりユーザー出身ってことアピールしない方がいいよ」って言われたこともあったんですけど、自分的にはそこが武器だと思っていたので全然隠さなかったですね。
ユーザー目線でしっかりとした商品を作り上げる、これはいまも変わらないノブレッセの核のひとつです。だから立ち上げのきっかけになったRBオデッセイのグリル一体式フロントバンパーも好評でした。ただ自分がこだわるから開発には時間がかかりましたね(笑)。
あと念願の雑誌広告もおかげさまで何度も出せるようになりました。決して安い金額ではなかったですけど、当時は雑誌発売日には、会社の電話が全然鳴り止まないことも多かったくらいです。
今回スタワゴが休刊してしまうのも、そういう部分が少なくなってしまったのもあると思いますけど、そこらへんはやはり時代の流れでなんともできないかもしれませんね。ノブレッセも2019年から本格的に始めたYouTubeの効果が非常に高くて、雑誌広告よりもネットの方に行ってしまいましたから。
とはいえ、スタイルワゴンとスタイルワゴンクラブには本当にガチファン、愛、という部分しかないですから、本当に残念です。ノブレッセを立ち上げたあともたくさんスタワゴに取り上げてもらいましたし、自分だけでなく、感謝をしている業界の人は多いと思いますよ。本当に年間お疲れ様でした。今後のデジタルメディアを中心とした動きにも期待していますし、なにか協力できることがあればと思っています。
ノブレッセ/窪田一郎代表



兄弟誌『スタイルワゴンクラブ』では連載コラムも


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最高級フラワーギフトも手掛けている
窪田さんのアイデアマンっぷりはいまもなお健在。クルマではないが最高級プリザーブドフラワーのブランド「アイリエ」も運営中。ここでも圧倒的な高品質にこだわっている。大切な人への贈り物にぜひ。

STYLE WAGON(スタイルワゴン) 2026年1月号 No.361より
