ミツビシらしさあふれるワイルドフェイスの軽乗用モデル
eKクロスEVは、軽自動車サイズの電気自動車だ。基本部分は日産サクラと共通だが、デザインは大きく異なる。サクラは同じ日産のデイズと異なる独自のボディスタイルを採用するが、eKクロスEVは車名が示す通りeKクロスと共通性を持たせた。フロントグリルなどでeKクロスと識別できるものの、遠方からでは見分けにくい。三菱はSUVのイメージを大切にしているから、EV(電気自動車)もアウトランダーやデリカD:5のデザインに近付けた。一方、日産にはEVのラインアップが多く、力を入れているカテゴリーだから、サクラもフロントマスクなどにアリアと共通性を持たせてEVであることを強調している。
内装も外観と同様で、eKクロスEVはeKクロスに似たデザインだ。サクラとは形状が異なり、三菱の軽自動車ユーザーが、eKクロスEVに乗り替えた時でも違和感を生じにくい。居住空間の広さは、eKクロスやサクラと基本的に同じだ。前席はゆったりとした座り心地で、フロントウインドウの角度を立てた。後席も頭上と足元の空間が広く、4名がリラックスして乗車できる。eKクロスやデイズは後席の座面のボリューム感が乏しいが、eKクロスEVとサクラは座り心地を見直した。今でも少し突っ張った印象は残るが、eKクロスやデイズに比べて違和感は薄れている。
運転感覚で最も注目される点は、モーター駆動による静かで滑らかな加速感だ。エンジン音も生じないから上質に感じる。最高出力は軽自動車のターボと同じ64PSだが、トルクを含めた動力性能はさらに高い。モーターはアクセル操作に対する反応も機敏で、運転しやすく感じる。
足まわりの設定は、乗り心地を重視したタイプだ。路上の細かなデコボコを伝えにくく、大きな段差を通過したときの突き上げ感も抑えた。カーブを曲がったり、車線を変更するときはボディが大きめに傾くが、挙動の変化に唐突感はない。車両の姿勢変化が穏やかだから、ドライバーや乗員が不安を感じにくい。この背景には、駆動用電池を低い位置に搭載したことによる低重心がある。以上のようにeKクロスEVは、ノイズが小さくて加速感もなめらかだ。乗り心地や走行安定性も優れているから、すべての乗員が快適で上質な走りを満喫できる。
リチウムイオン電池の総電力量は20kWhで、1回の充電で走れる距離は、WLTCモードで180kmだ。軽自動車のEVだから、買い物など自宅周辺の移動を中心に使われることが多い。メーカーでは180kmを走行できれば十分としているが、寒い時期に暖房の使用も加わると、電力消費量が増加しやすい。冬季には1回の充電で走行可能な距離に注意したい。そこを踏まえても、フロントマスクなどにSUVの存在感を備えた軽自動車のEVは、今のところeKクロスEVだけだ。姉妹車のサクラと販売店の試乗車を乗り比べて選ぶ方法もあるだろう。



- リアドアの開き方:スイングドア
- 最小回転半径:4.8m
- 全高:1655mm













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| グレード | パワートレイン | 定格電力 | 価格(2WD) |
|---|---|---|---|
| G | モーター | 20kW | 256万8500円 |
| P | モーター | 20kW | 313万1700円 |
※本誌掲載のデータは2025年12月の編集部調べによるものです。掲載した写真・仕様・諸元・価格が実際のモデルと異なる場合があります。詳しくはディーラー、またはメーカーにお問い合わせください。




