MICHELIN Pilot Sport 5 energy
MICHELIN Primacy 5 energy

同じ“エナジー”を名乗るが

「パイロットスポーツ5エナジー」(左)と「プライマシー5エナジー」
「パイロットスポーツ5エナジー」(左)と「プライマシー5エナジー」

日本ミシュランタイヤが環境性能と新製品「パイロットスポーツ5エナジー」と「プライマシー5エナジー」を発表した。パイロットスポーツ5エナジーとプライマシー5エナジーは、同じ“エナジー”を名乗りながら、その性格は明確に異なる。前者は走りを愉しむドライバーのためのスポーツ性能と環境性能の融合し、後者は日常を快適に静かに移動するための上質さと持続可能性を両立した。

今回発表された両モデルに共通するのは「すべてを持続可能に」というミシュランの企業ビジョンを、走行性能とユーザー体験の次元で具現したことだ。ミシュランといえば、当時サステナブルという概念がほとんどなかった1992年に、グリーンタイヤコンセプトを立ち上げ、早々に環境性能という指標を持ち込んだことで知られる。

自動車の電動化が進んだことで車両の大型化・重量化が進み、タイヤには従来以上に低転がり抵抗、耐摩耗性、静粛性、そして安全性が求められるようになった。その難題に対し、ミシュランは“走りの愉しさ”と“環境性能”を両立するべく開発を進めたという。

スポーツタイヤの常識を塗り替える

「パイロットスポーツ5エナジー」
「パイロットスポーツ5エナジー」

「パイロットスポーツEV」の後継とされる「パイロットスポーツ5エナジー」は、併売されるハイグリップスポーツタイヤ「パイロットスポーツ5」と較べ、ドライ性能とハンドリング性能において遜色なく、ウエット性能こそやや劣るものの、耐摩耗性と低燃費性能においてはパイロットスポーツ5を圧倒するという。

トレッドには役割分担を明確にした2種類のコンパウンドを配置。ショルダー部にエネルギー効率に優れた「エナジーパッシブコンパウンド」を、センター部にモータースポーツ由来の高剛性「グリップアダプティブコンパウンド」を用いることで、ドライグリップとウエットグリップと同時に低転がり抵抗をも両立させたと謳う。ウエットブレーキ性能は従来比で約3.3%向上し、先代と同じbグレードながら高速走行時の安心感を大きく高めているという。18〜21インチ全17サイズを展開する予定だ。

最大のトピックはスポーツセグメントとしては異例とも言える転がり抵抗性能でAAA(6サイズ)とAA(11サイズ)を達成している点だ。前述のとおりスポーツ走行における操縦応答性を犠牲にしていないというが、その肝となるのが、ミシュラン独自の「ダイナミック・レスポンス・テクノロジー」だ。高強度かつ耐熱性に優れたハイブリッド・アラミド/ナイロンベルトを採用することで、ドライバーのステアリング操作をダイレクトに路面へ伝達するという。

パイロットスポーツ5エナジー1
パイロットスポーツ5エナジータイヤサイズ

上質さと快適性能を磨いた

「プライマシー5エナジー」
「プライマシー5エナジー」

一方の「プライマシー5エナジー」は「eプライマシー」の後継として位置付けられるプレミアムコンフォートタイヤだ。こちらは新世代の合成ゴムを用いた「エナジーパッシブ2.0コンパウンド」により、ほとんどのサイズで転がり抵抗性能AAAを獲得しており、低転がり抵抗、ウエットグリップ、耐摩耗性を高次元でバランスさせ日常域での快適性と環境性能を徹底的に磨き込んだ。

ウエットブレーキ性能は約4.5%向上しており、雨天時の安全性も確実に進化しており、こちらも多くのサイズでbグレードを得ている。静粛性に関しては、プライマシーシリーズの代名詞とも言える「サイレント・リブ・テクノロジー」をさらに進化させた。センターの3本リブを補強することでブロック変形を抑え、パターンノイズの発生源となるポンピングロスを低減している。こちらは16〜21インチの全21サイズを展開するという。

プライマシー5エナジー
プライマシー5エナジータイヤサイズ

両モデルに共通するもうひとつの重要な要素が、耐摩耗性とロングライフ設計である。「マックスタッチ・コンストラクション」によって接地圧分布を均一化し、加速・減速・旋回のすべての局面で偏摩耗を抑制するという。タイヤ交換サイクルを延ばすことで、ユーザーの経済性だけでなく、廃棄タイヤ削減やCO2排出抑制にもつながるのだ。また、両モデルともに「フルリング・プレミアムタッチ」を採用し、サイドウォール全周に深みのある黒とベルベットのような質感を与え、EVやプレミアムカーの足元にふさわしい上質感を演出した。

PHOTO/GENROQ、日本ミシュラン

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