Audi Q6 e-tron offroad concept

Q6 e-tronをベースに160mmの車高アップ

「アウディ Q6 e-tron オフロード コンセプト」のエクステリア。
Q6 e-tron オフロード コンセプトは、あらゆる路面を走破する走行性能を実現すべく「アウディ Q6 e-tron 」をベースに、160mmの車高アップと、250mmのワイドトレッド化が施された。

新型電動アーキテクチャー「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」をベースに開発された「アウディ Q6 e-tron オフロード コンセプト」は、合計システム出力380kW(517PS)を発揮する電気モーターを2基搭載。新開発されたポータルアクスルにより、スキージャンプ台をも登坂する能力を備えている。

ベースとなったQ6 e-tronから160mmの車高アップと、250mmのワイドトレッド化が施され、ビッグフットオフロードらしいマッシブなアピアランスを手にした。アウディAGのゲルノート・デルナーCEOは、今回のコンセプトモデルについて次のように説明を加えた。

「Q6 e-tron オフロード コンセプトは、アウディの全輪駆動モデル“クワトロ”を再解釈しました。私たちのフル電動プラットフォームが、すでに持っている可能性をアピールする存在です。新たな地平を切り開くことができる非常にエモーショナルなクルマに対する、お客様の反応を楽しみにしています」

急勾配の登坂を可能にしたポータルアクスル

「アウディ Q6 e-tron オフロード コンセプト」のエクステリア。
大迫力のビッグフットを可能にしたのが、アウディがゼロから開発したポータルアクスル(車軸中心の下に地上高を作り出すアクスル)。この新開発のポータルアクスルが、それぞれの足まわりに組み込まれた。

従来のポータルアクスルではトルクを20~30%増加させることが限界だったが、アウディがゼロから開発したポータルアクスルはトルクを50%も増加させることが可能と謳う。Q6 e-tron オフロード コンセプトでは、4基の新型ポータルアクスルが、フロントとリヤアクスルのホイールハブアッセンブリに組み込まれているという。

また、Q6 e-tronのオリジナルサスペンションリンクの一部にも変更が加えられている。これらの足まわりの改良により、45°という急勾配を登坂する能力を獲得。一方で車両の最高速度は175km/hに制限される。

Q6 e-tronオフロードコンセプトは、2025年2月1日に開催される「F.A.T.アイスレース」において一般公開される予定だ。

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