Ferrari 12Cilindri
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Ferrari Amalfi

最新テクノジーを惜しげもなく投入

「フェラーリ 12チリンドリ」は「812 スーパーファスト」の後継モデルとなる2シーターV12ベルリネッタ。「365 GTB/4 デイトナ」をオマージュしたエクステリアを纏い、後輪操舵システム「バーチャルショートホイールベース」や車速に合わせて展開する「可動式フラップ」など、最新テクノロジーが惜しげもなく搭載された。

一方のV8エンジンをフロントミッドに据える2+2クーペ「アマルフィ」は、クラシカルなFRスポーツのプロポーションを「ローマ」から継承しつつ、フロントマスクには「SF90ストラダーレ」や「プロサングエ」に続くハンマーヘッドデザインを採用する。

ボディサイズはV12エンジンを搭載する12チリンドリが、全長で73mm長く、ホイールベースは30mm長い。全高に関しては12チリンドリが9mm低く、フラッグシップに相応しいワイド&ローなスタンスを持つ。

フェラーリ 12チリンドリ

ボディサイズ=全長4733mm×全幅2176mm×全高1292mm
ホイールベース=2700mm
車両重量=1560kg
タイヤサイズ=275/35R21(前)、315/35R21(後)

フェラーリ アマルフィ

ボディサイズ=全長4660mm×全幅1974mm×全高1301mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1470kgkg
タイヤサイズ=245/35R20(前)、285/35R20(後)

190PSものアドバンテージ

12チリンドリは、最高出力830PSを発揮する6.5リッターV型12気筒自然吸気ガソリンエンジンをフロントミッドに搭載し、8速DCTを介してリヤを駆動する。アマルフィの3.9リッターV型8気筒ツインターボは、12チリンドリにも導入されたエンジン制御ユニットを採用し、最高出力640PSを発揮。190PSというパワー差は大きく、0-100km/h加速は12チリンドリがアマルフィを0.4秒も引き離す。

フェラーリ 12チリンドリ

エンジン形式=V型12気筒自然吸気
排気量=6496cc
最高出力=830PS/9250rpm
最大トルク=678Nm/7250rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD
最高速度=340km/h
0-100km/h加速=2.9秒

フェラーリ アマルフィ

エンジン形式=V型8気筒ツインターボ
排気量=3855cc
最高出力=640PS/7500rpm
最大トルク=760Nm/3000〜5750rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD
最高速度=320km/h
0-100km/h加速=3.3秒

最強パフォーマンスか高次元のバランス

コクピットはどちらも、メーターナセル内に15.6インチドライバーディスプレイを配置し、10.25インチセンターディスプレイと8.8インチパッセンジャーディスプレイをレイアウト。8速DCT用セレクターは、かつてのゲート式MTをイメージしたデザインが導入される。

12チリンドリは、ドライバーズシートとパッセンジャーシートを包み込むデュアルコクピットを導入。2シーターグランツーリスモらしい、適度なタイト感のあるパーソナルな空間が広がる。狭いながらもリヤシートを持つアマルフィは、スポーツカーながら日常域をカバーする実用性を備えている。

12チリンドリは、大排気量自然吸気V12が生み出す圧倒的なパフォーマンスが魅力だが、価格は5000万円超とやはり別格の存在だ。一方のアマルフィはパワーこそ及ばないものの、0-100km/h加速3.3秒、最高速約320km/hという動力性能を備え、約1500万円も低いプライスタグを掲げる。走行性能、そしてV12自然吸気ベルリネッタという希少性を重視するなら、12チリンドリ。パフォーマンスと実用性のバランスを求めるのであれば、アマルフィが現実的かつ魅力的な選択肢となるだろう。

車両本体価格

フェラーリ 12チリンドリ 5674万円
フェラーリ アマルフィ 3418万円

フェラーリ アマルフィ

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