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迷える中古車ノマドへ

狙いはVWグループ傘下のコンチGT

初代コンチネンタルGT
初代コンチネンタルGT

1998年にフォルクスワーゲングループの参加に入った英国の名門ベントレー。以来、そのブランド力と認知度を徐々に高めてきた。ブランド初のSUVである「ベンテイガ」など、きらびやかな現行モデルが都市部を闊歩する姿は、フォルクスワーゲングループ傘下以前では想像できなかったが、その最大の功労者は「コンチネンタルGT」である。新生ベントレーを象徴する2ドアクーペは、それまでの経営難から劇的な復活に大きく貢献している。

初代コンチネンタルGTは、2003年11月に日本に上陸。心臓部のW型12気筒エンジンは、フォルクスワーゲンの「VR6」型の狭角V型6気筒を2つ並べた6.0リッターツインターボで最高出力560PSに達する。最高速318km/h、0-100km/h加速は4.8秒と目覚ましい。ターボ過給後の分かりやすい怒濤の加速は、前時代的だが、電動化が進む中では、いまやなかなか味わえないエンジンといえるだろう。

組み合わされるトランスミッションは、フォルクスワーゲン製のデュアルクラッチトランスミッション(DCT)ではなくZF製6速ATで、極低速域のマナーなどを気にせず街中ではスムーズに流せる。駆動方式はトルセン式センターデフを採用する4WDでハイパワーを受け止めている。

2代目のV8モデルがベター

2代目コンチネンタルGTのインテリア
2代目コンチネンタルGTのインテリア

2011年2月に日本デビューした2代目は、初代から引き続き設定されたW12エンジン(最高出力を575PSに向上)に加え、アウディ「4.0 TFSI」をベースとした専用チューニングが施された4.0リッターのV8エンジンも用意している。駆動方式はもちろん4WDで、前後トルク配分は初代の50対50から40対60と若干リヤ重視に変更されている。デビュー後、コンバーチブルのコンチネンタルGTCやモータースポーツ向けや限定車なども追加された。

成功作だけに2代目まで視野に入れると中古車市場でのタマ数はベントレーの中では比較的多い。初代、2代目を含めると、2026年2月上旬時点で300万円を切る超激安な個体から3000万円級と幅広い。2011年までの初代は、すでにほとんど流通しておらず、2代目までを含めて探すのが現実的だ。6.0リッターW12モデルであれば、700万円以下でもそこそこ流通していて、走行距離も5万km未満の個体も多い。

最大の泣き所は、W12の5〜6km/L程度ともいわれる実燃費だ。乗る機会が多いほど当然ながら頻繁にガソリンスタンドに通うことになる。さらに4.5〜6.0リッター車の自動車税金は、13年超経過した場合、年額約10万円と税金も高くなる。

2代目コンチネンタルGT
2代目コンチネンタルGT

また、2012年にベントレー モーターズ ジャパンは「フロントエアサスペンション点検に関するお知らせ」という案内を出しているが、エアサスペンションの寿命も含めたトラブルも懸念材料となる。そのほか、ブレーキのバキュームホースの劣化も多く報告されているようだ。実燃費も考慮すると、2011年2月日本発表の、2代目の4.0リッターV8モデルがより現実的な選択肢になる。とはいえ、2代目もエアサスペンションや電気系のトラブルなどもありえるため、コンディションの見極めは重要だ。

年式や走行距離、コンディションなどにより700万円以下から1500万円超と比較的幅広いが、比較的リスクを抑えつつ、ベントレーオーナーであることを満喫できそうだ。

予算が許せば3代目もあり

3代目コンチネンタルGT
3代目コンチネンタルGT

2017年12月に発表された現行モデルの3代目の新車価格は、6.0リッターW12のコンチネンタルGTが約2530万円〜、GTコンバーチブルが約2818万円〜、コンチネンタルGT V8が約2400万円〜、GTスピード(W12)が約3390万円〜だった。一方で2026年2月上旬時点の中古車平均価格は約2100万円となっている。

3代目は激安といえるかは、受け取り方が分かれそうだが、2019年式のGT(6.0リッターモデル)は、1500万〜2000万円の間でも流通している。W12エンジンは、最高出力635PS、最大トルク900Nmまで向上し、GTスピードは659PS、900Nmと、スーパースポーツカーに匹敵するような動力性能を手にしている。また、トランスミッションもトルコンATからDCTに変わり、素早い変速が可能になっている。エアサスペンションの寿命やトラブルに目を配る必要があるが、2代目よりも新しいぶんトラブルは少ないようで、信頼性も大きく向上している。

単純に激安なのは、2代目のW12モデルだが、同じ2代目のV8モデルを狙う方がより現実的かもしれない。もちろん予算が許せば1500万〜2000万円程度で流通している3代目の2019年式を中心に探す手もあるだろう。

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