Aston Martin Valhalla
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Aston Martin Vantage S
F1チームからの技術的なフィードバック




「アストンマーティン ヴァルキリー」に続くハイブリッドハイパーカーとして、2019年にプロジェクトが発表された「ヴァルハラ」。開発にはF1を戦うアストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズが参加し、エアロダイナミクス、マテリアル、ドライビングパフォーマンスなどに、F1からのノウハウが活かされている。
対するは、アストンマーティンの新世代グランツーリスモとして、2024年2月にフルモデルチェンジを果たした「ヴァンテージ」。2025年7月には、カーボンファイバー製ボンネットブレードなどの専用エクステリアに加え、パワーユニットとシャシーを強化した「ヴァンテージ S」が追加された。
ミッドシップならではの低く身構えた前傾フォルムと、斜め上方に跳ね上がるディヘドラルドアを特徴とするヴァルハラに対し、ヴァンテージ Sはクラシカルなグランツーリスモを思わせるロングノーズ&ショートデッキスタイルを採用。ボディサイズを比較すると、ヴァルハラが全長で232mm長く、全幅で34mm幅広く、ホイールベースで55mm長く、全高は114mmも低く抑えられている。さらに車両重量はカーボンファイバー製モノコックを採用するヴァルハラが、ヴァンテージ Sより195kgも軽い。
アストンマーティン ヴァルハラ
ボディサイズ=全長4727mm×全幅2014mm×全高1161mm
ホイールベース=2760mm
車両重量=1550kg
タイヤサイズ=285/30ZR20(前)、335/30ZR21(後)
アストンマーティン ヴァンテージ S
ボディサイズ=全長4495mm×全幅1980mm×全高1275mm
ホイールベース=2705mm
車両重量=1745kg
タイヤサイズ=275/35/ZR21(前)、325/30/ZR21(後)
1000PSを超えるプラグインハイブリッド




ヴァルハラは、4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンに、3基の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを採用。システム最高出力は驚愕の1079PSを誇る。ヴァンテージ Sは専用チューンが施された4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンをフロントに搭載し、ヴァンテージから15PS引き上げられた、最高出力680PSを発揮する。0-100km/h加速は、強大なパワーと軽量化、さらにAWDというアドバンテージを持つヴァルハラが0.9秒も引き離す。
アストンマーティン ヴァルハラ
エンジン形式=V型8気筒ツインターボ+3モーター
排気量=3982cc
エンジン最高出力=828PS
システム最高出力=1079PS
システム最大トルク=1100Nm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=AWD
最高速度=350km/h
0-100km/h加速=2.5秒
アストンマーティン ヴァンテージ S
エンジン形式=V型8気筒ツインターボ
排気量=3982cc
最高出力=680PS/6000rpm
最大トルク=800Nm/2000〜5000rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=RWD
最高速度=325km/h
0-100km/k加速=3.4秒
ブリティッシュラグジュアリーを極めた室内




10.25インチフルデジタルドライバーディスプレイと、10.25インチインフォテインメントディスプレイを並べたヴァルハラのコクピットは、英国最高峰のクオリティを謳い、細部まで徹底的に作り込まれたヴァンテージ Sのインテリアと比較すると、簡素に映るかもしれない。
先に導入されたヴァルキリーには及ばないものの、ヴァルハラは公道走行を前提とした市販車でありながら、レーシングカーやサーキット専用のトラックカーをも凌ぐ性能を持つ。ただし、その価格は量産モデルでありながら1億2000万円超となる。一方、ヴァンテージ Sは、ヴァルハラほどのパフォーマンスではないかもしれないが、3000万円を切る価格で英国製スポーツの懐の深さを堪能することができるだろう。
車両本体価格
アストンマーティン ヴァルハラ 1億2890万円
アストンマーティン ヴァンテージ S 2760万円
