居住性や荷室の使い勝手に優れるなど基本性能が高い
ホンダの軽自動車といえばN-BOXを思い浮かべる。先代型が登場した2017年以来、ほぼ国内年間販売ランキングの1位を守ってきた。それに対して、同じホンダのN-WGNは、25年度上半期にN-BOXの15%しか売れていない。
しかしN-WGNにも注目点は多い。まず全高が抑えられ、スライドドアも装着されないため、車両重量が自然吸気エンジンの2WD車では850kgに収まることだ。N-BOXよりも60kgほど軽く、動力性能にも余裕が感られる。自然吸気エンジンでも最大トルクが65Nmだから、駆動力に比較的余裕がある。
ターボ車でなくても、登り坂でパワー不足を感じない。しかもWLTCモード燃費は、N-BOX標準車の2WD車が21.6km/Lに対し、N-WGN標準車の2WD車が23.0km/Lと、燃料代を約6%節約できる。ボディが軽いから、ステアリング操作に対する反応も軽快だ。N-BOXはスーパーハイトでは運転感覚が良好だが、低重心でボディの軽いN-WGNは、さらに素直な動きを見せる。
内装の質や機能も満足できる。インパネは立体的な形状で、ATレバーをステアリングホイールの近くに配置し、エアコンのスイッチも操作しやすく、居住性も良好だ。全高は標準車の2WD車が1675mmだから、頭上に十分な空間がある。ホイールベースはN-BOXと同じ2520mmで、軽自動車では最長になり、後席の足元空間も広い。身長170cmの大人4人が乗車したとき、後席に座る乗員の頭上空間は握りコブシひとつ半、膝先空間は3つ半に達する。
Nシリーズは燃料タンクを前席の下に搭載するため、後席の下側に広い空間がある。N-BOXなどは座面を持ち上げて後席の部分に背の高い荷物を積めるが、N-WGNは幅約1mのトレーを設置しているため、傘や靴などが収納できる。荷室にも特徴があり、N-BOXと同じく荷室の床が低い。荷室の床面地上高は490mmだから、他社のライバル車と比べて100mm前後は低く、重い荷物を高い位置まで持ち上げる必要はない。荷室の床が低いから荷室高にも余裕があり、専用のボードを使って上下2段に棚のように分割することもできる。この状態で後席の背もたれを前側に倒すと、荷室の上段と繋がって平らな空間を拡大できる。
以上のようにN-WGNは、居住性や荷室の使い勝手に優れている。しかもN-BOXよりもボディが軽いから、動力性能に余裕があって燃費も良好だ。価格はN-BOXの同等グレードと比べて、15万円前後は安い。ホンダの軽自動車を選ぶときは、まずN-WGNを検討して、さらに広い室内やスライドドアが欲しいと思ったら、N-BOXに移ると合理的だ。同様のことが他社の商品にも当てはまる。まずはハイトワゴンを検討して、機能が不足しているとわかったら、スーパーハイトに選択の対象を広げる。そうすれば割高な購入を避けられる。


最もお買い得なグレードは標準車の「L」だ。一番安価なグレードだが、各種の安全装備に加えて、前席シートヒーター、360度スーパーUV&IRカットパッケージなどが標準装備される。実用装備を充実させながら価格は抑えられている。

- リアドアの開き方:スイングドア
- 最小回転半径:4.5m(4WD車は4.7m)
- 全高:1675mm(4WD車は1695mm)


N-WGNのインテリアは、居心地の良さにこだわった室内空間としている。ジャージ素材のシート生地とアイボリーのインパネガーニッシュで明るい印象を演出。

ドアアウターハンドルにもオフホワイトの配色、柔らかなブルーのボディカラー「フィヨルドミストパール」に、オフホワイトが映える。

オフホワイト塗装を施した「Lファッションスタイル」専用のドアミラー。シンプルで親しみやすいN-WGNに、愛らしさと心地よさをプラス。

ボディカラーとオフホワイトをうまく組み合わせたカラードフルホイールキャップ。実用的なハイトワゴンに、彩りを与えてくれる。
落ち着きあるブラック加飾の特別仕様車



- リアドアの開き方:スイングドア
- 最小回転半径:4.5m(「L・ターボ」と4WD車は4.7m)
- 全高:1705mm(4WD車は1725mm)


N-WGNカスタムのインテリアはブラック基調で、インパネにチタン調偏光塗装が加えられた落ち着きのある空間。「ブラックスタイル」系ではさらに各部にピアノブラ ック塗装が施される。

「BLACK STYLE」系に装着されるベルリナブラック塗装の15インチ専用アルミホイール。より精悍さ、力強さを強調。

アウタードアハンドルはクリスタルブラックパール塗装。ブラックのアクセントを配することで、イメージが大きく変わる。ファッションスタイルと好対照な装い。
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※本稿は、モーターファン別冊 「最新軽自動車カタログ2026」の再構成です。



