初代セルシオまで遡るとセルシオ人気が浮かび上がる

周知のとおり「レクサス LS」は、「トヨタ セルシオ」の流れを組む高級サルーンだ。いまではLSのみになり、セルシオの名は消えているが、中古車市場におけるセルシオの人気は根強いものがある。
「XF10」型の初代セルシオは、1989年という日本車の名車ビンテージイヤーに生まれた。現在、初代はほとんど流通していない。一方で1994年10月登場の2代目「XF20」型もヤングタイマー(ネオクラシック)としての価値は健在だが、かなり数が減っている。かつてあったセルシオ専門店も減っているようで、セルシオを狙うのなら3代目の「XF30」型が現実的だろう。

国産高級セダンの代名詞であったセルシオは、VIPセダンといわれるカスタマイズセダンの代表格という顔ももっていて、3代目の中古車もカスタマイズ済みが多い。好みであれば狙う手もあるかもしれないが、カスタマイズの内容も含めてコンディションの見極めは難しい。200万円以下でも走行距離の短いフルノーマルもわずかに現存しているが、少し手を出しにくい状態といえるだろう。
日本向けのレクサスLSは、セルシオ時代を含めて4代目が初代

今回のお題はレクサス LSなので、2006年9月デビューの「XF40」型からチェックする。セルシオのプレミアム感と比べると、2026年2月中旬時点の平均価格は、約130万円と割安感が際立っている。価格面だけを考えると狙い目ではある。
XF40型は、2012年10月にマイナーチェンジ(2013年モデル)を受けているが、2012年式以前のマイナーチェンジ前モデルが最も多く流通している。50万〜100万円くらいの価格帯が多い。ただし、10万km超の物件も多く、ECU(Electronic Control Unit)の不具合やエアサスペンションの寿命、そのほかタイミングベルトなどの消耗品の交換なども織り込む必要がある。それでも格安で国産高級セダンに乗りたいのなら、XF40型の初代LSを狙うのもアリかもしれない。
現行型のXF50型になると一気に価格アップ

2017年10月登場の現行(XF50型)は、980万~1680万円(発売当時の新車価格)という価格帯で発売された。「GA-Lプラットフォーム」をベースに、静粛性や乗り心地などに磨きをかけ、流麗な内外装をまとっている。
現行LSはデビュー当時から、ランフラットタイヤを履くこともあり、乗り心地が硬いという声が後席に座るVIPなどをはじめ、ユーザーから多くの声があったようで、2018年8月、2019年10月の一部改良で、サスペンションを改良。2020年11月のマイナーチェンジでも引き続き、足まわりの改良が施され、当時の試乗でも乗り味の向上を確認できたことを鮮明に思い出す。乗り心地を重視するのであれば、2021年式以降を狙うこともひとつの手だろう。
さらに、2021年10月の一部改良で、標準装備の19インチタイヤがランフラットからノーマルタイヤに変更され、翌2022年10月にはリヤサスペンションも改良されている。先進安全装備では2021年4月に「Advanced Drive」搭載車が設定されたが、中古車市場での物件数はかなり少ない。
現行型はハイブリッドの「500h」が人気

一方で、初期型でも一線級の高級セダンとしての走りや静粛性を享受できるのは間違いない。2026年2月中旬時点の中古車平均価格は、一気に530万円超になり、最も多いのは2018年式で、490万円未満の価格帯だ。パワートレインは、V型6気筒3.5リッターエンジンを積む「500h」が人気で、約70%を占めている。
走行距離の短さを重視すると、2020年11月のマイナーチェンジ後モデルが中心となり、価格も1000万円級が中心になるが、2017年式、2018年式まで広げると、走行距離4万km未満で800万円級でも流通している。サスペンションの改良など乗り心地の上質感を重視するのなら、先述したように2021年式以降になるが、それなりの予算が必要になる。

中古車ならではの価格のうま味、物件数の多さ、比較的年式も新しいなどの要素を考えると、2018年式の現行LSを狙うのがベターといえるかもしれない。エアサスペンションの寿命などに注意する必要はあるものの、それほどメンテナンス費用などに神経質に乗れる世代といえる。

