Rolls-Royce Phantom Arabesque

マシュラビーヤ格子模様をオマージュ

「ロールス・ロイス ファントム アラベスク」のエクステリア。
プライベート・オフィス・ドバイが製作した「ファントム アラベスク」は、アラビア建築の伝統的な格子窓「マシュラビーヤ」をオマージュした。

ロールス・ロイス・モーター・カーズの招待制カスタマーサービス「プライベート・オフィス・ドバイ」は、ファントム・エクステンデッドをベースに製作された1台限りのビスポーク仕様「ロールス・ロイス ファントム アラベスク」を公開した。

ファントム アラベスクは、中東全域の伝統的な家屋や宮殿、中庭に見られる特徴的な「マシュラビーヤ格子模様」の形状と幾何学パターンをオマージュ。 マシュラビーヤは、ロールス・ロイス初となるレーザー彫刻ボンネットや、ブラックウッドとボリバル材を用いたギャラリーアートワーク、車内にさりげなく配置されたビスポークのモチーフとして、様々な形で取り込まれている。

中東の伝統的格子窓であるマシュラビーヤは、精巧に彫刻された木製スクリーンで構成。中にいる人々が人目を気にすることなく外を眺められるよう、プライバシーに配慮して作られる。この格子構造は通気を促し、室内に快適な温度をキープする効果を持つ。装飾性と機能性を兼ね備え、地域の気候に完璧に調和した幾何学的な形状は、地域の職人技と建築的アイデンティティを象徴していると言えるだろう。

ダイヤモンド・ブラックとシルバーの2トーン

「ロールス・ロイス ファントム アラベスク」のエクステリア。
エクステリアはメインをダイヤモンドブラックに、アッパー部は対照的なシルバーを組み合わせた2トーン仕上げがチョイスされた。

ファントム アラベスクのエクステリアは、ビスポーク仕様の2トーン仕上げが特徴。メインボディはダイヤモンドブラック、アッパー部は対照的なシルバーがチョイスされた。手描きのショートコーチラインにも同じ色があしらわれ、マシュラビーヤのモチーフが繊細に施されている。

フロントセクションには、ダーククロームの縁取りが施された「イルミネーテッド・パンテオン・グリル」と、ライトアップされた「スピリット・オブ・エクスタシー」を配置。22インチパートポリッシュド・アロイホイールが足元を引き締めている。

ロールス・ロイス・モーター・カーズのプライベートオフィスドバイ、ビスポークリードデザイナーを務めるミシェル・ラスビーは、ファントム アラベスクについて次のようにコメントした。

「マシュラビーヤは中東を代表する、最も広く知られたデザイン要素のひとつ。ファントム アラベスク では、その美しさだけでなく、私的空間、光、風の流れを生み出す特徴から着想を得ました。私たちが目指したのは、文化的なルーツを感じさせると同時に、紛れもなくロールス・ロイスであると感じられるよう表現することにありました」

ロールス・ロイス初のレーザー彫刻

ファントム アラベスクのボンネットには、5年の歳月をかけて完成した、ロールス・ロイス初のレーザー彫刻技術が導入された。
ファントム アラベスクのボンネットには、5年の歳月をかけて完成した、ロールス・ロイス初のレーザー彫刻技術が導入された。

ファントム アラベスクは、ボンネット全体にレーザー彫刻を施した、史上初のロールス・ロイスとなった。この新特許技術は、ロールス・ロイスのエクステリア・サーフェイス・センターが主導した5年間もの開発プログラムによって実用化。イタリアのスグラッフィート技法(表面の一部を精密に削り、対照的な色の層を浮かび上がらせる芸術技法)からインスピレーションを得ている。

ロールス・ロイスの職人が求める深み、鮮明さ、一貫性を実現するため、5年にわたる実験とテスト、調整を実施。この効果を実現するため、ボンネットはまず濃い色でペイントされ、複数のクリアコート層で密封された後、明るいトップコートが施される。その後、幾何学的なマシュラビーヤ模様が最上層の表面にわずか145〜19ミクロンの深さで彫刻され、下層の濃い色調を浮かび上がらせている。

これにより、光を受けて豊かな質感と立体感を持つ表面が生まれ、視覚だけでなく触覚をも楽しめるボンネットが完成した。彫刻された部分は均一で彫刻的な仕上がりを実現するため、丹念に手作業で研磨。模様を表面に施すのではなく、塗装そのものに組み込むことで、卓越した精緻さと耐久性を手にした。

エクステリア・サーフェス・センターのゼネラルマネージャー、トビアス・シーケネダーはレーザー彫刻が施されたボンネットについて次のように説明を加えた。

「レーザー彫刻により、技術的に精密でありながら、視覚的に生き生きとしたサーフェイスを作り出すことが可能になりました。この特許取得技術を開発するため、チーム全員が何年にもわたって試行錯誤を重ねました。ファントム アラベスクは、将来のお客様に全く新しい創造的可能性を開くテクノロジーの第1号車なのです」

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フェイシア全体に施されたマシュラビーヤ

「ロールス・ロイス ファントム アラベスク」のエクステリア。
フェイシアのギャラリーには、ブラックウッドとブラック・ボリバーで仕上げられた「マシュラビーヤ」模様が施された。

ファントム アラベスクのインテリアの中心となるのが、フェイシア全幅に広がるギャラリー。ブラックウッドとブラック・ボリバーを用いて精巧に仕上げられたビスポーク仕様のマーケトリーアートワークが、マシュラビーヤのデザインを巧みに表現した。そこに落ち着いたダークトーンのオフセットクロックがさりげなく配され、上品な彩りを添える。

インテリアスイートは、落ち着いたセルビーグレーとブラックのレザーで仕上げられ、ブラックのシートパイピングとカーペットがアクセントを加える。フロントとリヤのヘッドレストには、対照的なブラックのマシュラビーヤ・モチーフが刺繍され、上質さをアピールしている。

スターライトドアは、セルビーグレーのパイピングとブラックのコントラストステッチで縁取られており、ボンネットの彫刻モチーフの断面図が施されたイルミネーテッド・トレッドプレートがレイアウトされた。

東京・麻布台ヒルズアリーナで開催された「ファントム」誕生100周年を記念する特別イベント「BESPOKE EXPRESSIONS – ファントム100周年を祝して」。

「ファントム100年を讃えて」ロールス・ロイスが東京・麻布台で「Bespoke Expressions」を開催

11月6日、東京・麻布台ヒルズアリーナで、ロールス・ロイスのフラッグシップモデル「ファントム」誕生100周年を記念する特別イベントが開催された。「BESPOKE EXPRESSIONS – ファントム100周年を祝して」の会場には希少なヘリテージモデルから最新のプライベート・コレクションまで4台の珠玉のファントムが展示され、時代を超えて受け継がれるクラフツマンシップの真髄が体験できる空間となっていた。

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