ラグジュアリーブランドでの豊富な経験

20年以上、ポルシェのデザイン部門を率いてきたミヒャエル・マウアーの後任に46歳のトビアス・シュールマンが就任したことで、ポルシェはデザインに関して大胆な世代交代を進めることになった。
シュールマンは 2005年にフォルツハイム大学を卒業し、同年フォルクスワーゲンに入社。その後、ブガッティのエクステリアデザイン責任者、アストンマーティンのエクステリアデザイン責任者、ベントレーのデザインディレクターを経て、2023年にマクラーレン・オートモーティブに加入。チーフ・デザイン・オフィサーとして活躍してきた。
シュールマンの加入後も、マウアーは移行期間中は引き続きデザインチームをサポートする。ポルシェAGのミヒャエル・ライタース会長は、シュールマンの就任について次のようにコメントした。
「トビアスは、独自性の高いデザイン哲学を土台に、さらなる発展をもたらすことになるでしょう。スポーツカーとスーパースポーツのデザインで培った豊富な経験により、ポルシェの個性を一層際立たせてくれるはずです。彼が持つ幅広い知見と豊富な経験は、ハイエンドセグメントにおける、多様な車両デザインに貢献してくれると確信しています」
2004年からポルシェのデザインを率いたマウアー

2004年、マウアーは、アレクサンダー・ポルシェ、アナトール・ラピン、ハーム・ラガーイに続く、ポルシェの4代目のデザイン部門責任者に就任。以降、ポルシェのデザインに様々な革新をもたらしてきた。
フォルツハイム大学で自動車デザインを学んだマウアーは、メルセデス、スマート、サーブを経てポルシェに加入。在任中は、カイエンの改良、初代パナメーラ、918 スパイダーなどのデザインを担当。さらに、ポルシェの電動化時代において、新たなデザインランゲージを構築した。
「時代を超えるデザインには、持続性と新たな刺激の両方が必要です。ポルシェの戦略的再編を踏まえると、今こそデザインにも新しい視点を取り入れる好機だと考えました。これほど長い期間、ポルシェのデザイン哲学の形成と発展に携われたことは、私にとって大きな喜びであり名誉でした」と、マウアーは退任を決めた理由を語る。
ライタース会長は、次のようにマウアーへの感謝を語った。
「ミヒャエルは、ポルシェにおいて一時代を築いた人物です。彼はデザインチームとともに、911の象徴的なデザインを現代へと昇華させ、新たなモデルシリーズにもポルシェのデザインDNAを明確に受け継がせることができました」と、ライタース会長。
「ポルシェは五感すべてに訴えかけなければならない。それがミヒャエルの信条です。私は長年彼を知っていますが、真のプロフェッショナルであり、並外れた人格者でもあります。ポルシェ・ブランドのスタイルを形作り、その影響は今後も残り続けるでしょう。これまでの多大な功績に感謝するとともに、今後の幸運を祈ります」

