スズキGSX-8Tはどんなバイク?GSX-8Sベースのネオレトロモデル

スズキGSX-8Tは、GSX-8Sをベースに開発されたネオレトロ・ストリートモデルだ。エンジンには同系の775ccパラレルツインを搭載し、最新世代のプラットフォームを活かしながらクラシックな造形を融合させている。

単なる“見た目レトロ”ではなく、現代の電子制御と装備をフルに備えた新世代ネオレトロ。それがGSX-8Tの立ち位置である。

今回発売されたGSX-8T
ベースとなったGSX-8S

デザインの特徴|T500モチーフのタンクと丸型LED

外観デザインはスズキのイタリア拠点が担当。欧州的な感性を取り入れながら、日本の量産品質基準に合わせて仕上げられている。

● 丸型LEDヘッドライト

クラシックな丸型ながらフルLEDを採用。ハロゲンランプの“見やすさ”と“光の質”を意識して開発され、雰囲気と実用性を両立している。

ヘッドライトは丸型を採用。レトロ感を表現するためハロゲンランプの雰囲気が再現されている。

● 16L大容量フューエルタンク

1960〜70年代のT500を参考にしたボクシーな造形。容量は16Lで、GSX-8S(14L)より増量。ツーリング性能も向上している。

フューエルタンクは1960〜70年代のT500のラインを参考に造形された。容量は16Lと大きく、長距離ツーリングにも対応する実用性を備える。

● “8”エンブレム

エアシュラウドにはビリヤードの8ボールをモチーフにした“8”マークを配置。ネオレトロの中に遊び心を加えている。

エアシュラウドには、ビリヤードの8ボールをモチーフにした“8”のエンブレムを配置。ネオレトロを押し出す遊び心が素敵だ。

バーエンドミラーは専用設計|視認性と造形美を両立

GSX-8Tの象徴的装備がバーエンドミラーだ。専用設計とし、車体シルエットを崩さないコンパクト形状を採用。

・パーティングラインは手仕上げ処理
・複数の曲率を検討し最適化
・GSX-8S同等の後方視認性を確保

デザイン重視でありながら実用性を犠牲にしない点が特徴だ。

同モデルの象徴とも言えるバーエンドミラーは、GSX-8Tのデザインコンセプトに合わせて新たに設計されたもの。車体のシルエットを崩さず、視界を妨げないコンパクトさを重視。

最新電子制御S.I.R.S.搭載|レトロ外観でも中身は最新

GSX-8Tはスズキ・インテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)を採用。

主な装備:

  • トラクションコントロール
  • ライドモードセレクター
  • アシスト&スリッパークラッチ
  • TFTフルカラーメーター
  • フルLED灯火類

見た目はクラシックだが、制御系は現代基準そのものだ。

注目装備|Elly Power製リチウムイオンバッテリー採用

GSX-8Tで特筆すべき装備が、Elly Power製リチウムイオンバッテリーだ。

  • 従来比 約60%小型化
  • 約2100g軽量化
  • 自己放電が少なく約740日で容量半減
  • 低温時の充電性能に優れる

軽量化と信頼性向上の両立は、シリーズの技術的進化を象徴している。

左が従来サイズのバッテリ―で、右がGSX-8Tに採用されるリチウムイオンバッテリー。大きさも性能も段違いだ。

GSX-8TTとは?GSX-8Tとの違い

兄弟モデルGSX-8TTは、基本構成を共有しながら外装で差別化されたバリエーション。

GSX-8T
GSX-8TT

主な違い

  • GS1000Sをモチーフにしたヘッドライトカウル
  • エアインテーク付きスクリーン
  • アンダーカウル装着
  • 専用シート形状

足まわりや基本スペックは共通。よりレトロ色を強めた仕様となる。

■ ネオレトロ主要モデル価格比較

スズキ GSX-8T|1,298,000円

スズキ GSX-8TT|1,358,000円

ヤマハ XSR700|1,001,000円

カワサキ Z650RS|1,089,000円

ホンダ CB650R|1,034,000円

GSX-8Tの価格は高い?ライバルとの価格比較

スズキGSX-8Tの1,298,000円という価格は、ライバルとなるネオレトロクラスの中でも一番高い。

ヤマハXSR700(1,001,000円)、カワサキZ650RS(1,089,000円)、ホンダCB650R(1,034,000円)といった人気モデルが並ぶ中で、約130万円という設定は強気ともいえる。では、GSX-8Tは“価格に見合う価値”を持っているのか。

ベースはGSX-8S譲りの775ccパラレルツイン。そこに16Lタンク、専用バーエンドミラー、丸型LED、そしてスズキ・インテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)を組み合わせた新世代ネオレトロだ。さらにリチウムイオンバッテリー採用など、装備面でも差別化を図る。

GSX-8Tは、単なる“レトロ仕様の8S”ではない。
価格帯トップクラスだからこそ成立する、新しいポジションのネオレトロなのである。

スズキ GSX-8T|1,298,000円

スズキ GSX-8TT|1,358,000円

ヤマハ XSR700|1,001,000円

カワサキ Z650RS|1,089,000円

ホンダ CB650R|1,034,000円

スズキGSX-8T主要スペック

全長 / 全幅 / 全高: 2,115mm / 775mm / 1,105mm
軸間距離 / 最低地上高: 1,465mm / 145mm
シート高: 815mm
装備重量(※1): 201kg
燃料消費率 国土交通省届出値:定地燃費値 34.5km/L(60km/h) 2名乗車時
WMTCモード値(※4) 23.4km/L(クラス3、サブクラス3-2) 1名乗車時
最小回転半径: 2.9m
エンジン型式 / 弁方式: FRA1・水冷・4サイクル・2気筒 / DOHC・4バルブ
総排気量: 775㎤
内径×行程 / 圧縮比: 84.0mm × 70.0mm / 12.8:1
最高出力(※5): 59kW〈80PS〉 / 8,500rpm
最大トルク(※5): 76N・m〈7.7kgf・m〉 / 6,800rpm
燃料供給装置: フューエルインジェクションシステム
始動方式: セルフ式
点火方式: フルトランジスタ式
潤滑方式: 圧送式ウェットサンプ
潤滑油容量: 3.9L
燃料タンク容量: 16L
クラッチ形式: 湿式多板コイルスプリング
変速機形式: 常時噛合式6段リターン
変速比:
 1速 3.071
 2速 2.200
 3速 1.700
 4速 1.416
 5速 1.230
 6速 1.107
減速比(1次 / 2次): 1.675 / 2.764
フレーム形式: ダイヤモンド
キャスター / トレール: 25° / 104mm
ブレーキ形式(前 / 後): 油圧式ダブルディスク(ABS)/油圧式シングルディスク(ABS)
タイヤサイズ(前 / 後): 120/70ZR17M/C(58W)/ 180/55ZR17M/C(73W)