ヤマハ・アクシスZ 28万500円

軽く、よく走り、よく積める。AXIS Zは、実用スクーターの基準点だろう。

最大のメリットは、クラス最大級37.5Lトランク

ヤマハは「AXIS Z」に新色を追加し、ラインナップを刷新した。
中身は変わらない。だが、それでいい。

AXIS Zの本質は、もともと揺るがないからだ。

このモデルを語るうえで外せないのが、約37.5Lの大容量シート下トランク
フルフェイスヘルメット2個を余裕で飲み込む収納力は、通勤にも業務にも効く。

買い物袋、雨具、工具。
「積める」という安心感は、毎日使うスクーターにとって何よりの価値だ。

今回の新色追加は、この“実用の強さ”をそのままに、選択肢を広げたアップデートと言える。

スムーズな出力特性と扱いやすさ

エンジンは空冷124cc単気筒“BLUE CORE”。
WMTCモード燃費は51.9km/L。経済性は原付二種クラスでも優秀だ。

発進は軽快。低〜中速域の粘りがあり、高回転までスムーズに伸びる。
絶対的なパワーを誇示するタイプではないが、日常域での扱いやすさを徹底した味付けだ。

2022年のマイナーチェンジでスマートモータージェネレーター(SMG)を採用し、始動も静かで滑らか。実用スクーターとしての完成度を底上げしている。

空冷124cc単気筒“BLUE CORE”エンジンを搭載。低〜中速域の粘り強さと扱いやすさを重視し、日常域での力強い加速と優れた燃費性能を両立する実用志向のユニットだ。
スマートモータージェネレーター(SMG)を採用。セルモーターと発電機を兼ねる構造により、始動時の静粛性とスムーズさを向上。街中でもストレスの少ない発進を実現する。

ゆとりある車体設計

シート高は770mm。
ジョグ125より35mm高く、ホイールベースも70mm長い。ポジションはゆったりしている。

フラットでロングなシートは体格を選ばず、タンデムでも余裕がある。加えて見逃せないのが、広く確保されたフラットフロアだ。

段差の少ない床面は足の置き場の自由度が高く、自然なライディングポジションを作りやすい。荷物を足元に置ける実用性も大きい。買い物袋やバッグを気兼ねなく積めるのは、日常使いでは確実なアドバンテージになる。

前後10インチながら、100mm幅のワイドタイヤを装着。安定感と乗り心地の良さもこの車体設計と相まって、街乗りでの安心感を高めている。

AXIS Zは、ただ“積める”だけではない。
乗る姿勢にも、荷物の置き方にも、余白がある。

それが、このスクーターの強さだ。

スクーターらしいフラットフロアはポジションを選びやすく、バッグをフックにかけた際にも使える自由度も高い。
する。ワンタッチ式タンデムステップと相まって、快適なタンデム性も確保する。

実用装備も抜かりない

・光量アップしたヘッドライト
・レッグシールド内給油口
・折り畳み式コンビニフック
・視認性に優れたシンプルメーター

どれも派手ではない。
だが、毎日使う人にとっては確実に効く装備だ。

夜間走行時の視認性を高める高照度ヘッドライトを採用。市街地でも郊外でも安心感のある配光で、毎日の移動をサポートする。
レッグシールド内に給油口を配置。シートを開けずに給油でき、荷物を積んだままでもスムーズに作業できる実用設計だ。
ワンタッチで展開できる折り畳み式コンビニフックを装備。買い物袋やバッグを掛けられ、日常使いでの利便性を高める。
速度や燃料残量をひと目で確認できるシンプルなメーター。必要な情報を分かりやすく表示し、扱いやすさを重視した設計。

そして、新色登場!

今回のアップデートはカラーラインアップの再構成だ。

新たに設定されたのは、ダークグレー、マットブルー、ホワイト
継続のブラックを含む全4色展開となる。

これまでには、ブラックメタリックやマットブルー、グレーメタリック、ホワイト、ブラウンといった実用志向のカラーを揃えてきたAXIS Z。今回の刷新では、より落ち着きと質感を意識した構成へと整理されたかたちだ。

日常で使うスクーターにとって、色は単なる飾りではない。
駐輪場での佇まいも、毎朝またがる瞬間も、確実に気分に影響する。

中身は変えない。
その完成度に自信があるからこそ、装いを磨く。

AXIS Zは、実用スクーターの基準を保ったまま、選び方をアップデートした。

性能に変更はない。
だが、日常の相棒として毎日目にする存在だからこそ、色は重要だ。

AXIS Zは、
軽く、よく走り、よく積める。

その基準を守ったまま、選ぶ楽しさを加えた。

実用スクーターの完成形は、今回もぶれていない。

マットブルー(新色)
ダークグレー(新色)
ホワイト(新色)
ブラック(継続色)

■ AXIS Z 主要諸元

項目AXIS Z
認定型式/原動機打刻型式8BJ-SEJ6J/E33VE
全長/全幅/全高1,790mm/685mm/1,145mm
シート高770mm
軸間距離1,275mm
最低地上高125mm
車両重量100kg
燃料消費率(国交省届出値)定地燃費値58.0km/L(60km/h)2名乗車時
燃料消費率(国交省届出値)WMTCモード値51.9km/L(クラス1)1名乗車時
原動機種類空冷・4ストローク・SOHC・2バルブ
気筒数配列単気筒
総排気量124cm³
内径×行程52.4mm × 57.9mm
圧縮比10.2:1
最高出力6.1kW(8.3PS)/7,000r/min
最大トルク9.8N・m(1.00kgf・m)/5,000r/min
始動方式セルフ式
潤滑方式ウェットサンプ
エンジンオイル容量0.84L
燃料タンク容量5.5L(無鉛レギュラー指定)
燃料供給方式フューエルインジェクション
点火方式TCI(トランジスタ式)
バッテリー12V,4.0Ah(10HR)/YTX5L-BS
1次減速比/2次減速比1.000/7.500(50/16×36/15)
クラッチ形式乾式・遠心・シュー
変速装置Vベルト式無段変速/オートマチック
変速比2.219~0.749(無段変速)
フレーム形式アンダーボーン
キャスター/トレール26°30′/80mm
タイヤ(前/後)100/90-10 56J(TL)/100/90-10 56J(TL)
ブレーキ(前/後)油圧式シングルディスク/機械式ドラム
サスペンション(前/後)テレスコピック/ユニットスイング
ヘッドランプハロゲン 12V,60/55W ×1
乗車定員2名

ライバルはこいつらだ!

ヤマハ アクシスZ
価格:28万500円

ヤマハ ジョグ125
価格:25万5200円
軽量・コンパクトを武器にした軽快派。街中での取り回しや足つきの良さが魅力だ。

ホンダ リード125
価格:34万1000円
大容量トランクと充実装備が特長。スマートキーなど快適性を重視する上位志向モデル。

スズキ アドレス125
価格:27万3900円
価格と扱いやすさのバランス型。シンプル構成でコストパフォーマンスを狙う一台。

ヤマハ ジョグ125
スズキ アドレス125
ヤマハ アクシスZ
ホンダ リード125

30万円以内でこの充実ぶり……ズバリ、オススメだ!

アクシスZの価格はライバル比較だと中間帯。
それでいて37.5Lの大容量トランクと100kgの軽量車体を両立する。

軽快さ一辺倒でもなく、装備過多でもない。
実用の“ちょうどいい”を狙った立ち位置が、AXIS Zの強みだ。

ずばり、通勤通学の相棒として、モトチャンプとしてはかなりオススメっ!