いまどきリニューアルして価格が安くなるなんてことある?

ツーリングの必需品となったインカム。その中でB+COMは「つながる」性能を磨き続けてきたブランドだ。

だがPLAYシリーズは違う。

あえて“つながらない”。

通話機能を持たない。
グループ通話もできない。
インカムというより、ヘルメット用ワイヤレススピーカー。

それがB+COM PLAY ZEROの立ち位置だ。

先代PLAYは1万円台前半。
そして今回のPLAY ZEROは9900円

いまどき、リニューアルして価格が下がる。
それだけでも少し驚きだ。

アライの人気フルフェイス、「ラパイドNEO・HAVE A BIKE DAY」にB+COM PLAY ZEROを装着。ヘルメットのイエローとマッチしてイイ感じ♪

B+COM PLAY ZERO 価格:9900円

【製品内容】
・PLAY ZERO 本体ユニット × 1台
・ヘルメットスピーカーユニット × 1個
・スピーカー固定用調整パッド × 2枚
・スピーカー固定用面ファスナー(ループ)× 2枚
・本体固定用面ファスナー(ループ)× 1枚
・充電用USB Type-Cケーブル × 1本
・クイックマニュアル・保証書付属 × 1部

進化のポイントは「削ること」

PLAY ZEROの進化は足し算ではない。引き算だ。

・マイクをオプション化
・機能を“聴くこと”に完全特化
・価格を1万円以下へ

その代わり、デバイスの2台同時接続は非対応。
スマホ+ナビ専用機の併用はできない。

だが、ソロでスマホ1台を使い、ナビ音声と音楽を聴くだけなら十分。
用途を限定すれば、この割り切りはむしろ合理的だ。

マイクは別売(2200円)。ワイヤー/アームの2タイプを用意。必要な人だけ追加できるのがZERO流。

ライバルは他のB+COM製品⁉ 悩むのは当然か……

正直に言えば、悩む。

B+COMには
・フラッグシップのSB6XR
・扱いやすい定番のONE
・1対1通話に特化したTALK

という選択肢がある。

SB6XRとONEは、複数人でのグループ通話に対応する“会話するための機械”。
TALKは1対1専用のシンプル通話モデル。

そしてPLAY ZEROは――

“聴くための機械”だ。

ここが決定的に違う。

仲間と常時接続したいならSB6XRやONE。
タンデムや1対1通話をするならTALK。

だが、

・本当に通話するか?
・ツーリング中ずっとつなぐか?
・スマホとナビを同時に使うか?

答えが「ほぼしない」なら、PLAY ZEROは一気に現実的になる。

通話機能を持たない分、本体は軽く、構造はシンプル。
操作はダイヤル中心で直感的。
そして価格は9900円と圧倒的に安い。

B+COMの音質思想はそのままに、機能だけを削ぎ落としたモデル。
“つながらない”という選択肢を用意しているのも、B+COMらしさと言える。

通話重視か、聴くこと重視か。

用途がはっきりしているなら、答えは見えてくる。

B+COM SB6XR・シングルユニット(4万7300円)
B+COM ONE(3万4980円)※アームマイクユニットorワイヤーマイクユニット
B+COM TALK(2万1780円)※ハイブリッドアームマイクユニットorワイヤーマイクユニット

ミニバイクユーザーにちょうどいい理由

モトチャンプ界隈の主戦場はミニバイク。
通勤、買い物、ちょっとしたツーリングが中心だ。

タンデムは少ない。
グループ通話もしない。

そんな使い方なら、ハイエンド機はオーバースペックになりがちだ。

PLAY ZEROは
「ナビが聞ければいい」
「音楽が聴ければいい」
という層にちょうどいい。

軽く、小さく、そして安い。
原付〜125ccとの相性はかなり良い。

マット基調の全6色を用意。左上からマスタード、マットブラック、マットホワイト、左下からガンメタリック、トーチレッド、モスグリーン、車体色やヘルメットに合わせやすい落ち着いたラインナップだ。

実際に使ってみた

操作はとにかくシンプル。
電源を入れてBluetooth接続。あとは大径ダイヤルで音量調整。基本動作はそれだけだ。初期設定で迷うことはほぼない。

音質はクリア。
街中はもちろん、速度が上がって風切り音が強くなってもナビ音声ははっきり届く。音楽もBGMとして楽しむには十分なクオリティ。

通話しない前提なら、困る場面はほとんどない。

唯一の注意点は、やはり2台同時接続不可。
スマホ1台で完結する人向けだ。

用途が明確なら、この割り切りはデメリットではなく強みになる。

操作はシンプルで快適なので、運転中も迷うことなどなし。グローブをつけた状態でも快適だった。

結論は……買っちゃえ!

ソロ中心なら、答えはシンプルだ。

通話しない。
グループ接続もしない。
ナビと音楽が聞ければいい。

その条件なら、B+COM PLAY ZEROは十分どころか、かなり合理的な選択だ。

9900円。
この価格でB+COMの音質が手に入る。

もちろん、仲間と常時つながるツーリングスタイルならSB6XRやONEのほうがいい。
だが“ひとり時間”がメインなら、ここまで割り切ったモデルはむしろ気持ちがいい。

軽くて、シンプルで、安い。

使い方がハマる人にとっては、これはコスパの話ではなく、最適解の話だ。

結論。
B+COM PLAY ZERO、ソロなら迷わず買い。

B+COMシリーズ、比較表