ベトナムでは初の電動二輪車「ICON e:」

ホンダベトナムは2025年3月27日、同社初の国内生産となる電動二輪車「ICON e:」の出荷を開始した。このモデルは、環境に優しい移動手段を提供し、持続可能な未来の実現に向けたホンダの取り組みを象徴している。
コンパクトで洗練されたデザイン

「ICON e:」は、都市部での利用を想定したコンパクトで洗練されたデザインが特徴である。車体サイズは全長1,796mm、全幅680mm、全高1,085mmで、シート高は742mm、車両重量は89kgと、取り回しやすい設計となっている。
LEDライトを全面的に採用し、フロントライトにはLEDデイタイムランニングライトを装備している。メーターはLCDディスプレイを採用し、速度やバッテリー残量、時計などの情報を表示する。シート下には26リットルの収納スペースを備え、ハンドル下部には小物入れとUSB充電ポートも装備している。
インホイールモーターを採用

「ICON e:」は、リアホイールに1.5kWのインホイールモーターを搭載し、最大トルク85Nmを発揮する。最高速度は55km/hで、都市部での移動に適した性能を持つ。
バッテリーは着脱式の「Honda Mobile Power Pack e:」を2個使用し、1回の充電で50km以上の走行が可能である。充電時間は0%から100%まで約7時間20分、25%から75%までは約3時間30分となっている。
パワーモードなど先進機能も盛り込む

「ICON e:」は、STANDARD、SPORT、ECONの3つの走行モードを備え、ユーザーの好みや走行状況に応じて選択できる。また、狭い場所での取り回しに便利なリバースモードも搭載している。さらに、Bluetoothを介してスマートフォンと接続し、通話やナビゲーション機能を利用できるHonda独自のサービス「Honda RoadSync Duo」を装備したタイプも設定されている。
ホンダベトナムは、「ICON e:」の生産開始を通じて、環境負荷の低減と持続可能な社会の実現に貢献することを目指している。同社は今後も、環境に優しい製品の提供と、社会全体の電動化推進に向けた取り組みを積極的に進めていく方針である。
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