先生(右):損 保太郎
某損保サービスセンターに勤務。今回は事故対応の現場から感じるコジンバイの重要性をレクチャー。
 
生徒(左):モン太
駆け付け三杯?紙芝居?松竹梅?コジンバイ?一体なんなの?教えて保太郎さん!

【個人賠償責任特約】どんな保険なの?どんな場合に使えるの?

損 保太郎(以下 保太郎) 【個人賠償責任特約】=通称「コジンバイ」とは、バイクや自動車を使用中以外の日常生活で、他人に怪我をさせてしまったり、物を壊してしまった場合などに、使える保険のことなんだ。

モン太 例えばどんな場合が対象だモンか?

保太郎 一番身近なのは自転車を運転中の事故かな。他にも飼い犬が人に嚙みついてしまった場合や買い物中に誤って物を壊してしまった場合にも使えるよ。

モン太 自転車事故か~僕はバイクしか乗らないからな~。ママは買い物で毎日使っているけど……。

保太郎 【個人賠償責任特約】をモン太君が付けていれば、モン太君の奥さん、同居の家族や別居で婚姻歴のない子供まで補償される等、守備範囲が広いこともメリット。

自転車事故といっても賠償額が高額となった事例もあるからお母様が自転車を使っているなら入っておいても良いかもしれないね。

過去には小学生の女の子が自転車を運転中に歩行者と衝突してしまった事故で、被害者はその後意識が戻らず、裁判では1億円に迫る賠償を命じる判決が出た例もあるんだ。

モン太 ひえ~そんなこともあるモンか。

保太郎 自転車事故の他にも、水道を出しっぱなしでマンション階下の部屋をびしょ濡れにした場合なんかも賠償額が数百万円にのぼることもある。モン太君がバイク屋さんで、新しいバイクを物色中に誤って展示中のバイクをドミノ倒しにしてしまったら、けっこうな金額になってしまうよ。

モン太 それやってしまいそうだモン。

保太郎 あはは。冗談はさておき、日常にはさまざまな賠償リスクが潜んでいる。そんな時の備えが自動車保険に特約として付けられる【個人賠償責任特約】なんだ。特約で付けられるから考えてもいいかもね。

【個人賠償責任特約】保険を使いたいけれど保険金が下りないパターン

モン太 たとえばこれってバイクや自動車を使用中の事故以外にはなんでもおりるの?

保太郎 かなり広くカバーされているけど、すべてというわけではないよ。

代表的な例は仕事中の事故。モン太君が居酒屋でアルバイト中に料理をこぼしてしまい、お客様の洋服を汚してしまったり、怪我をさせてしまった場合等は対象外。あくまで「日常の事故」に対しての補償だからね。

ほかにもケンカや暴力行為等で相手に怪我をさせた場合もダメだ。スポーツ中の事故などはケースバイケース。スポーツ中は著しいルール違反や危険なプレーではない限りは賠償責任が発生しないと考えられているため対象外となる。

ただし周囲の安全確認をせずバットを素振して通行人に怪我をさせてしまった場合は、安全確認不足であることを過失として賠償責任があると判断されるため保険金は支払われるんだ。

モン太 なるほど~。

保太郎 ここまでお話してきたけど、様々なリスクが潜んでいる日常生活から身を守ってくれるのがこの【個人賠償責任特約】。

自動車保険のオプションで付けられるこの特約は、月々数百円程度ながら得られる安心感は高いと言える。また保険を使っても等級に影響はなく、示談代行サービスがついているから、難しい賠償交渉も保険会社がやってくれるんだ。

モン太 わかったモン。加入を検討するモン!

※ここでは一般的な自動車保険について解説しています。各社の約款や個別の事情により内容が異なる場合があります。

※この記事は月刊モトチャンプ2024年11月号を基に加筆修正をしています