新型117 VVTが切り拓くグランドアメリカンツーリングの進化

ハーレーダビッドソンは2026年モデルの日本仕様を発表し、そのうち19車種を正規ディーラーで発売開始した 。納車は2026年3月より順次スタートする。注目は、グランドアメリカンツーリングに投入された新型Milwaukee-Eight 117 VVTエンジンの存在だ。

ALL NEWとなる「ストリートグライド リミテッド」と「ロードグライド リミテッド」は、可変バルブタイミング機構を備えた117 VVTエンジンを搭載。新吸気経路とパフォーマンスエキゾースト、改良型のシリンダーヘッド冷却システムにより、高トルクと高出力を両立する。長距離タンデムツーリングを想定した快適性も徹底的に磨き込まれ、再設計されたGrand Tour-Pakラゲッジキャリア、Rockford Fosgate製高性能オーディオ、タッチスクリーン式のSkyline OSナビゲーションを標準装備。伝統的なクロスカントリーツアラーの資質に、最新テクノロジーを融合させた。

ナイトスター刷新と6つの個性派クルーザー

スポーツカテゴリーでは「ナイトスター」がデザインをアップデートし、新価格で登場する 。クロームからブラックへと変更されたエキゾーストシールドとパワートレイン仕上げが、都会的で引き締まった印象を強調。ブラッドオレンジのフラットトラック風グラフィックは、往年のXR750へのオマージュとして特別な存在感を放つ。

クルーザーカテゴリーには6モデルが揃う。ストリートボブとヘリテージ クラシックはMilwaukee-Eight 117 Classicを搭載し、クラシカルな乗り味を現代的安全装備とともに提供。ブレイクアウトとファットボーイは117 Custom仕様で、モダンチョッパーとファットカスタムの世界観をさらに深化させる。ローライダーSおよびローライダーSTには117 High Outputを搭載し、スポーツライディングの鋭さを色濃く宿す。吸排気やカムプロフィール、ライドモード設定の違いによって、同じ117でも明確にキャラクターを分けている点が2026年型の特徴だ。

CVOが示す究極のクラフトマンシップ

カスタムビークルオペレーションズ、いわゆるCVOモデルは今年で27回目を迎える 。2026年は4車種をラインナップし、ハーレーの最高峰を体現する。

新登場のCVO ストリートグライド リミテッドは、CVO専用Milwaukee-Eight VVT 121エンジンを搭載。ブラックトリムの“シトラスヒート”、クロームトリムの“エレクトリックコースト”といったプレミアムカラーをまとい、圧倒的な存在感を放つ。CVO ストリートグライド STとCVO ロードグライド STは、King of the Baggers参戦マシンから着想を得たグラフィックと軽量化仕様を採用。高性能コンポーネントと121 H.O.エンジンが、バガーカスタムの限界を押し広げる。

PAN AMERICA 1250 LIMITEDが拓く冒険の新境地

アドベンチャーツーリングには「パン アメリカ 1250 リミテッド」が新登場する 。SW-MOTECHと共同開発したアルミ製防水パニアケースを標準装備し、サイドとリア合計120リットルの積載容量を確保。Revolution Max 1250パワートレインはブラックアウト仕上げとなり、新デザインのフィン付エンジンカバーを採用する。

アダプティブライドハイト、電子制御セミアクティブサスペンション、クイックシフター、グリップヒーターなどを標準で備え、長距離ツーリングから本格的オフロードまで対応するフル装備仕様に仕上げた。パン アメリカ 1250 STも新カラーを追加し、オンロード志向のライダーに向けた選択肢を拡充する。

東京・二子玉川では期間限定ストア「HARLEY-DAVIDSON 2026」を展開し、全国ディーラーではデビューフェアも開催。価格帯はナイトスターの約148万円台から、CVOの700万円超まで幅広く設定され、エントリーモデルから究極のプレミアムカスタムまで網羅する布陣となる。2026年モデルは、伝統の鼓動を守りながらも可変バルブタイミングや先進電子制御を積極投入し、ハーレーダビッドソンの次章を力強く告げている。

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