大量の荷物に動じない超快適ツアラー仕様!

当初は異質に映ったトリシティも発売から10年以上が経ち定番となった。前二輪、後1輪の構成は安定感に貢献し、多くのファンを獲得している。そんなトリシティの155版(初期型)をベースにXMAXのエンジンをスワップした猛者が現れた! 手掛けたのはビッグスクカスタムの老舗であるモトサービスマックだ。キャンプツーリングや“SSTR”の参加など、荷物をたっぷり積んでの長距離や荒地走行を見越した設計で、フレームはリヤ周りを一新してトラス構造とし、重量バランスや乗り味などを見ながら約300mmロンホイ化。空いたスペースにファンを2基備え、足元のメッシュインテークから走行風を取り入れて効率よく冷却する。XMAXエンジンの搭載に伴い、ハーネスなどもごっそり移植してメーターやスイッチはもちろん、初期型にはないスマートキーの機能を有しているのもポイントだ。

TEITO製ルーフキットで雨風を凌ぎつつMDF製デカールでドレスアップ! キャリアはミニバイク用を加工流用して延長し、GTR1000用ステーを取り付けてヘプコ&ベッカーのアルミケースを装着。“前足の隙間”には計4個のフォグランプを備えて視認性も格段に高められている。

さらに驚きなのはフロント足周り! トリシティ125/155は一般的なアクスルシャフトだが、こちらはスペーサーをワンオフしてハブ式のトリシティ300用ホイールに入れ替えられている。「それなら最初から300でいいんじゃない?」と思うかもしれないが、オーナーは現行のトリシティ155も所有しており、さらにアプリリアSR GT200と共に状況に応じてスクーターを使い分けている。このマシンは他と違いを出しながらカスタム欲を満たしてくれる一台なのだ!

2倍以上のパワーを獲得

旧XMAXのエンジンへ載せ替えたことで純正の11psから23psに2倍以上のパワーアップを実現。オーナーの希望もあり、無理に前方へ押し込まずパニアケース位置からリヤタイヤが出るようにマウントされている。

ハブボルトの300ホイールで太足化

クルマだと当たり前の“ハブマウント”だがバイクでは珍しい。125/155のフロントリム幅1.85Jに対して300用は3.5Jと太めだから剛性アップと自然なワイド化を実現。なおタイヤは標準装備のバトラックスSC(120/70-14)。

バーハン化されたコックピット

ウイルズウィン製ポストでバーハン化し、XMAXのメーターユニットごとブレース一体のワンオフハンドルに装着している。本来は小振りなフル液晶だが、指針式のスピード&タコを備えたスポーティなコックピットに変更されている。

ZX-14Rのリヤサスペンションを装備

収納スペースも最低限のラインで確保

大排気量へのエンジン載せ替えの場合、スペースの兼ね合いからシート下収納がスポイルされることもあるけれど、こちらは上半分をしっかり残している。ヘルメットは入らないが雨合羽や工具などの小物を入れるには十分!

ロングクルーズも快適なり~♪

「車重はかなりあるけど、それをものともしない加速はさすが250㏄。見た目ほど車体が間延びした感じもせず、慣れれば小回りも楽勝! LMWの利点を生かしながらの安定したパフォーマンスは秀逸だ。体を覆うルーフは風よけ効果抜群だし、コブ付きの台湾ヤマハ製シートや足を投げ出せるフォワードステップでリラックスした姿勢が取れる。これは天候や路面状況が読めないキャンツーにもってこい!」【モルツ】

※この記事は月刊モトチャンプ2025年7月号のものです。