撮影場所でスクーターミーティング以来の再会となったgetabikeさんのグリファスは、サイドアンダーカウルが追加装着されていて、正面から見るとかなりワイドでボリューミーなエクステリアとなっていた。これはYZF-R25前期型の3分割になっているカウルの一部を加工装着しており、グリファスのサイドアンダーカウルとして流用使用すると、サイズ感も造形も絶妙に似合っていて、すでに装着されていたR3用のウイングレットとも相性が良く、他にはない個性を生み出していた。

YZF R25前期型のカウルの一部をサイドアンダーカウルとして加工装着。R3用のウイングレットとも相性が良く、正面から見た時のボリューム感が増しているが、自然な感じの仕上がりも素晴らしいアイデアだ。
グリファスノーマルのフロントビュー。左側にはマフラーが最も大きく張り出しているのがわかる。

また、スクーターミーティング時にはマジェスティ125用が使用されていたラジエターは、CBR650用の大型のものに変更されており、電動式のウォーターポンプや、決まった水温で自動的にON、OFFする電動ファンも装備。ユニークな外観となる水冷パソコン用のリザーバータンクも盛り込まれており、それらの全てが個性を強調し、アイデアを結集して作られていた。

CBR650用の大型ラジエターをステップ前方に装備。これによりサブフレームの設計変更やaRacerの位置変更の必要も生じた。

また、大型ラジエターをステップ前方に設置したことにより、aRacerやオイルキャッチタンクの設置位置を変更している。他にも100mmロングのエンジンハンガー装着により車高は50mm程度下げられていたり、他では見かけない位置へのステアリングダンパー追加など、車体全身にオーナーならではの創意工夫が盛り込まれ、話題だらけのグリファスとなっている。

YZF R25前期型のカウルの一部をサイドアンダーカウルとして加工装着。R3用のウイングレットとも相性が良く、正面から見た時のボリューム感が増しているが、自然な感じの仕上がりも素晴らしいアイデアだ。
中央部のショックアブソーバー付きサブフレームとの角度も揃っており、CBR650用の大型ラジエターを隠す意味でもジャストフィットしている。
冷却液を循環させる電動ウォーターポンプはプリウスのハイブリッド冷却用を流用している。機械式だと高回転になり、冷却液に気泡が生じるキャビテーションが発生するが、電動式だとキャビテーションを防止できるという。
ラジエターの電動ファンは、水温が85.5度でONとなり、75.5度でオフとなるように設定されており、この機器によりコントロールされている。
ホイールベースが延長されたことにより、スロットルボディの位置なども変わったので、シート下スペースの使い方も大幅に変更となっている。
KN企画製75mmストロークのステアリングダンパーは、NCY製のステムとSEMスピード製のスタビライザーを使用してステムの下部に装着。
エンジンハンガーはKN企画製のビレットエンジンハンガーを採用。ホイールベースが100mmストレッチされる仕様で、TRF製の強化ブッシュと、SCRK製のシャフトも取り入れている。
リザーバータンクには水冷パソコン用のリザーバータンクを採用。遊び心と個性を盛り込むことに成功している。

じつはメインフレームはこれだけ前後に動いているという衝撃!

サブフレームに設けられたサスペンションの拡大画像。ゴムブッシュが動いており、メインフレームがこれだけ前後にたわんでいることを物語っている。意外に知られぬ衝撃的なシーン。

またgetabikeさんは日夜グリファスを研究し、日々カスタマイズやメンテナンスを行なっているので、現在の姿はこれらの画像とは大きく異なっているだろう。再び取材させていただくのが楽しみでしょうがない存在なのだ。

※この記事は月刊モトチャンプ2025年7月号のものです。