Aston Martin Valhalla
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Aston Martin Vanquish
対照的なアピアランスのエクステリア




「アストンマーティン ヴァルハラ」は、F1で培われたエンジニアリング思想を採り入れた、ミドシップハイパーカー。カーボンファイバー製モノコックによって軽量化と高剛性を両立し、4.0リッターV8ツインターボに電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)システムは、1000PSを超える最高出力を実現した。
2024年9月にデビューした「アストンマーティン ヴァンキッシュ」は、DB12をベースにホイールベースを80mmストレッチしたフラッグシップクーペ。アストンマーティン伝統の5.2リッターV型12気筒ツインターボエンジンをフロントに搭載し、リヤを駆動する。
ロングノーズ&ショートデッキの古典的グランツーリスモスタイルのヴァンキッシュに対し、ヴァルハラはプロトタイプレーシングカーを思わせるフォルムに、ディヘドラルドアが組み合わせられた。ボディサイズはヴァンキッシュが全長で128mmも大きいが、車両重量はハイブリッドシステム用バッテリーを搭載するヴァルハラが360kgも重い。
アストンマーティン ヴァルハラ
ボディサイズ=全長4727mm×全幅2014mm×全高1161mm
ホイールベース=2760mm
車両重量=1550kg
タイヤサイズ=285/30ZR20(前)、335/30ZR21(後)
アストンマーティン ヴァンキッシュ
ボディサイズ=全長4855mm×全幅2044mm×全高1290mm
ホイールベース=2885mm
車両重量=1910kg
タイヤサイズ=275/35/ZR21(前)、325/30/ZR21(後)
1000PSを超えるPHEVパワートレイン




ヴァルハラは、エンジン単体で828PSを誇る4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンに、3基の電気モーターを搭載するPHEVパワートレインを採用。システム最高出力は1079PS、システム最大トルクは1100Nmという強大なスペックを実現した。ヴァンキッシュの5.2リッターV型12気筒ツインターボは、最高出力835PS、最大トルク1000Nmを発揮。最高速はほぼ同じだが、モーターによるサポートを得たヴァルハラが0-100km/h加速で、ヴァンキッシュを0.8秒も圧倒する。
アストンマーティン ヴァルハラ
エンジン形式=V型8気筒ツインターボ+3モーター
排気量=3982cc
エンジン最高出力=828PS
システム最高出力=1079PS
システム最大トルク=1100Nm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=AWD
最高速度=350km/h
0-100km/h加速=2.5秒
アストンマーティン ヴァンキッシュ
エンジン形式=V型12気筒ツインターボ
排気量=5204cc
最高出力=835PS/6500rpm
最大トルク=1000Nm/2500〜5000rpm
トランスミッション=ZF製8速オートマチック
駆動方式=RWD
最高速度=345Km/h
0-100km/h加速=3.3秒
同じ時代に2台が存在しているという奇跡




ヴァルハラは、10.25インチフルデジタルドライバーディスプレイと、10.25インチセンターディスプレイを並べたシンプルなインテリア。対するヴァンキッシュは、似たような10.25インチドライバーディスプレイと10.25インチのタッチスクリーンながらインテリアへと美しく溶け込むデザインとなる。丁寧に仕立てられたレザートリムが、フラッグシップモデルであることをアピールする。
7000万円という価格差は、F1由来のテクノロジーが贅沢に注ぎ込まれたハイブリッドパワートレインに価値を見出せるかに掛かっている。サーキットにおいて、レーシングカーをも凌駕するパフォーマンスを発揮する量産スポーツカーであれば、1億円超という価格にも納得するしかない。
ヴァンキッシュは電動化や高効率化が主流となる現代にあって、大排気量多気筒エンジン搭載FRクーペという、孤高の存在。だからこそ、このモデルだからこその濃密で官能的なドライビング体験を堪能できる。さらに贅を極めた室内空間は、パッセンジャーに深い満足をもたらしてくれるだろう。
この時代にあって、まったく異なるアプローチでパフォーマンスの頂点を追求し、2台を世に送り出したアストンマーティン。その揺るぎない信念と情熱には、あらためて深い敬意を抱かずにはいられない。
車両本体価格
アストンマーティン ヴァルハラ 1億2890万円
アストンマーティン ヴァンキッシュ 5290万円

