Ferrari Amalfi Spider
クーペと変わらないシルエットを実現

新型「フェラーリ アマルフィ スパイダー」は、快適性やスタイルに関して妥協することなく、ダイナミックなオープンエアドライビングを実現した2+2オープントップ。パフォーマンス、エレガンス、ドライピングプレジャー、使いやすさ、多用途性がシームレスに融合し、フェラーリ独自のオープントップとして完成したという。
フラビオ・マンツォーニの指揮のもと、フェラーリ・デザインスタジオが手がけたアマルフィ スパイダーは、ベースとなったアマルフィのプロボーションを完全に維持するよう設計された。アマルフィのプロボーションとボリュームはそのままに、ルーフを開けた状態でも、エレガントで流れるようなシルエットをキープ。
メタルトップではなくソフトトップが採用されたのは、フェラーリのラインナップにおいて独自の立ち位置を与え、多用途性を際立たせるため。ソフトトップはテーラーメイドファブリックの4色、新色「テクニコ・オッタニオ(Tecnico Ottanio)」を含む2色のテクニカルファブリックが用意され、オプションのコントラストステッチがスポーティなキャラクターと洗練されたエレガンスを加える。
包み込まれるようなデュアルコクピット構造

デュアルコクピットを採用したインテリアは、心地よいコクーン効果を生み出し、ドライパーとパッセンジャーを、独立しながらも視覚的に繋がった2つの空間へと包み込む。このレイアウトは、フロントシートからダッシュボード、ドアパネルを経て、センターコンソールへと途切れることなく流れるように続く。リヤシートは、デザイン全体の明快さを損なうことなく、多用途性を高めるための補助的な役割が与えられた。
コクピットは、15.6インチメーターパネル、10.25インチセンターディスプレイ、8.8インチパッセンジャーディスプレイで構成される。インテリアデザインはあえてクリーンかつミニマリストに仕上げられており、マテリアルやサーフェイスは引き算のプロセスによって形作られている。
インストゥルメントクラスターとエアベントは単一のモノリシックなコクピット内にまとめられ、ドライバーとバッセンジャー間で均等に分割。センタートンネルは、アルマイト処理したアルミニウムのブロックから成形されており、彫り込まれた造形で宙に浮いたようにも見え、ギヤセレクタ一、キースロット、ワイヤレス充電パッド、補助的な操作系といった機能的要素が集約される。
ドアパネルにはセイル(帆)のモチーフが導入され、ハンドルとアームレストが一体化。トノカバー、ドアパネル、シードバックなど、一部のコンポーネントにはソフトトップと同じファブリックが使用される。これにより、ループを格納した状態でも、エクステリアとコクピットの間にこれまでにない連続性が確保されている。
使い勝手の良い物理的ボタンを配置したステアリングホイールは、フェラーリを象徴するアルミニウム製スタートスイッチが復活。一体型センターディスプレイと人間工学を重視した操作系により、ドライビング中でも、車両との直感的な意思疎通が可能となった。2+2のシート構成により、十分な実用性を備え、収納力が拡大したリヤシートを備える。
快適性と機能性を両立したソフトトップ

オープントップアーキテクチャーは、快適性と機能性に関して妥協を排したオープンエアドライビング体験を提供するために開発。ソフトトップのメカニズムは軽量さと堅牢さを両立させるよう設計されており、Zフォールド・キネマティック(Z字型折りたたみ)システムを採用したことで、60km/hまでであれば走行中であっても13.5秒で開閉できると謳う。
全自動で開閉するファブリック製ソフトトップは大型リヤウィンドウを備えており、完全に格納した状態のルーフの厚さはわずか220mm。路面騒音や外部のノイズを効果的に減衰させるよう設計された5層構造のサンドイッチ・アコースティック・ファブリックで構成されている。
この5層構造ファブリックは、フェラーリの格納式メタルトップ(RHT)に匹敵する遮音性と断熱性を実現。ルーフを開けて走行しているときでさえ、ソフトトップ素材の質の高さを実感することができる。
ソフトトップは13.5秒で開閉し、60km/h以下なら走行時でも操作が可能。ソフトトップの格納時サイズが220mmとコンパクトなため、最大限の荷室容量が確保された。リヤのラゲッジルームは、ルーフを閉じた状態で255L、開けた状態でも172Lと、日常使いから週末の旅行までカバーする。
クーペに匹敵するエアロダイナミクス

アマルフィ スパイダーは、ファブリック製ルーフを備えたコンバーチブルでありながら、アマルフィに匹敵するエアロダイナミクスを実現。クローズド状態だけでなく、ルーフを開けた状態でもクラス最高の快適性が確保された。ソフトトップの採用と、コンポーネントがボディの形状に与える影響を考慮し、車両の効率とダウンフォースを維持するための解析と最適化のプロセスが進められた。
フロントセクションには、ヘッドライト上部のパイパスがフロントエンドとエンジンコンパートメントを繋いでおり、過剰な圧力を逃がすとともにクーリングにも貢献。ダウンフォースの生成は、フロントアンダーボディに統合されたポルテックスジェネレーターとディフューザーによって強化された。
ホイールアーチには、露出したタイヤ部分の空気抵抗を低減するためにエアロダイナミックフェアリングを装着。リヤセクションには、テールに統合された可動式ウイングが装備されており、車両の速度や前後・左右の加速度に応じて自動的に、ロードラッグ「LD」、ミディアムダウンフォース「MD」、ハイダウンフォース「HD」に可変する。「HD」では250km/hで最大110kgのダウンフォースを発生するが、空気抵抗の増加はわずか4%未満に抑えられた。
リヤシートの背もたれに一体化されたウィンドディフレクターを装備しており、ドライバーは停車することなくスイッチひとつで作動させることができる。このシステムが作動すると、後方から車内のコクピットに流れ込もうとする気流を逃し、パッセンジャーの周囲に安定したコンフォートパブルを作り出す。これにより、特に頭部付近の乱気流や騒音を低減。このデバイスは170km/hまで展開可能で、それ以上の速度では電子的に制限されるが、一度展開してしまえば最高速度域まで使用し続けることができる。
クーペと同じスペックの3.9リッターV8ツインターボ

フロントミッドに搭載されるのは、アマルフィと同じ3855ccV型8気筒ツインターボ。最高出力は640PS、最大トルク760Nmを発揮する。最新のエンジン制御ユニットの導入に加えて、軽量化も追求されており、新型軽量カムシャフトにより1.3kg、再設計されたエンジンブロックに精密機械加工を施したことで約1kg軽量化が果たされた。
フラットプレーン式クランクシャフト、小型低慣性タービン、排気を個別制御するツインスクロールテクノロジー、等長シングルスクロール・マニホールドなどにより、途切れることのないリニアなパワーデリパリーと、すべての回転域において強力な加速性能を確保。ターボエンジンながらも、自然吸気エンジンのようなパワーカーブを手にした。
SF90 ストラダーレから採用されたオイルパス式8速デュアルクラッチ・トランスミッション(DCT)は、制御ユニットのパワーアップと、エンジンソフトウェアとの統合により、滑らかな変速を実現。エキゾーストシステムは、ロジウム、プラチナ、バラジウムという3種類の金属コーティングを施し、セラミック母材の触媒コンバーターを装備。さらに熱慣性の低減により、始動時間が大幅に短縮した。
SPECIFICATIONS
フェラーリ アマルフィ スパイダー
ボディサイズ:全長4660mm×全幅1974mm×全高1305mm
ホイールベース:2670mm
車両重量:1556kg
エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ
総排気量:3855cc
最高出力:640PS/7500rpm
最大トルク:760Nm/3000〜5750rpm
トランスミッション:8速F1 DCT
駆動方式: RWD
タイヤサイズ:245/35R20(前) 285/35R20(後)
最高速度:320km/h
0-100km/h:3.3秒
0-200km/h:9.4秒
100-0km/h:30.8m
200-0km/h:119.5m
燃料タンク:80L
トランク量量:255L(クローズ時)、172L(オープン時)
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