「レクサス初の新型“パラレルハイブリッド”搭載」一部改良「LX」が日本導入スタート
「レクサス LX」一部改良を実施して3月24日から販売開始
LEXUS LX700h “EXECUTIVE”
「LX」待望の電動モデルを導入
「レクサス LX」は、「世界中のどんな道でも楽に・上質に」をコンセプトとして、世界中のあらゆる道での走行に耐えうる運動性能と、レクサスらしい上質な乗り心地を両立したフラッグシップSUV。現在、世界約50ヵ国以上で販売されている人気モデルだが、レクサスラインナップで唯一電動モデルが設定されていなかった。
今回、レクサスは一部改良に合わせて、シリーズ初の電動化モデル「LX700h」を導入。歴代LXが培ってきた「信頼性」「耐久性」「悪路走破性」を電動化においても守り抜く事を目標に掲げ、新たにパラレルハイブリッドシステムを開発したという。パラレルハイブリッドシステムを搭載したLX700hは、モーターのトルクを活かしたレクサスらしい走りと共に、環境性能においてCO2排出量の大幅削減を実現したと謳う。
エンジン搭載モデルの「LX600」を含めて、基本性能の向上により、レクサスならではの走りの味「Lexus Driving Signature」のレベルアップを実現。ドライバーの操作に遅れなく反応する「対話のできる走り」に磨きをかけた。また、安全装備に関しては、より安全・安心にドライブするため、最新の「Lexus Safety system+（LSS+）」へとアップデート。合わせて、多様なカスタマーのニーズに広く応えるため、新グレード「OVERTRAL+」も設定されている。
レクサス・インターナショナルのチーフエンジニアを務める横尾貴己氏は、LXの一部改良について次のように説明を加えた。
「2021年『世界中のどんな道でも楽に・上質に』というコンセプトを掲げフルモデルチェンジしたLXは、世界中のお客様から供給が追い付かないほどの好評を頂いています。一方でカーボンニュートラル社会の実現を目指すレクサスのラインアップのなかで、唯一電動車の設定がないというジレンマを抱えていました」
「全世界の過酷な環境下で使用されるLXの電動化は、不可能と思えるほどの高いハードルであり、かつ悲願でもあります。開発にあたり、最初に固めたのは『電動モデルであっても、歴代LXが守り抜いてきた信頼性・耐久性・悪路走破性は絶対に犠牲にしない』という強い意志と決意でした。開発チーム―丸となり、たどり着いた答えが新開発の『パラレルハイブリッドシステム』と、GA-Fブラットフォームの改良です」
悪路走破を想定したハイブリッドシステム
LXが持つ信頼性、耐久性、悪路走破性を支え、「フルタイム4WD」「トランスファーLoレンジ」「トルクコンバータ付きAT」を電動化においても維持すべく、3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンと10速ATの間に「モータージェネレーター（MG）」を配置した、パラレルハイブリッドシステムを採用した。エンジン＋モーターによる高出力・大トルクを確実に路面へと伝えながら、シチュエーションに応じてエンジンのみ／モーターのみでの走行切り替えを、ハイブリッド制御システムが最適にコントロールするという。
また、オルタネーターとスターターを装備し、万が一ハイブリッドシステムが停止した場合でも、スターターでのエンジン始動が可能。オルタネータで発電した電力を12Vバッテリーへ供給することで、エンジンのみでの退避走行が可能となる、レクサス初のシステムを導入した。
リヤフロアに搭載したハイブリッド用メインバッテリーには、上下に分割した防水トレイでパッキングする防水構造を採用。深水路走行などにおいて水の侵入を防ぐことで、エンジン車と変わらない渡河性能700mmを確保した。万が一防水トレイ内に水が浸入した際は、トレイ内の被水センサが検知、メーター表示によるドライバーへの注意喚起を行う。
センターコンソール下部に配置したACインバータ（防水構造付き）により、1500Wまたは2400Wまでの給電も可能。センターコンソール後部とリヤデッキにコンセントを配置することで利便性も高めており、様々なアクティビティや災害時の非常用電源としても活用することができる。
電動化に合わせて、「GA-F」プラットフォームを改良。モータージェネレーターの追加により重量が増加し、かつ全長が伸びたパワートレーンを搭載するため、専用のクロスメンバーを新設した。断面と板厚を最適化し、薄型形状とすることでエンジンモデルと同等の最低地上高を確保。さらに、パワートレインの重量増に合わせ、リヤエンジンマウントの材質もより耐久性の高いものに変更している。
リヤフロアへのハイブリッドメインバッテリー搭載に合わせて、スペアタイヤの搭載位置を変更。これを受けて、スペアタイヤクロスを新設し、取付角度を最適化することで搭載位置を下げつつもデパーチャーアングルを維持し、悪路走破性とサービス性を両立した。また、12V補器バッテリーの搭載位置をエンジンルーム内からリヤデッキ横に変更。専用の金属トレイと脱着式のバッテリーブレースを設置し、交換のしやすさとリヤクォーター周辺のボディ剛性向上を両立した。
12.3インチ大型フル液晶メーターを採用
コクピットに、12.3インチ大型フル液晶メーターを採用し、ドライバーが運転に集中できるよう、運転支援情報を分かりやすく表示する。LX伝統の補器バッテリー電圧やエンジン油圧計はもちろん、画面カスタマイズにより、ブーストメーターの表示やハイブリッドバッテリー充電状態の表示も選択することが可能。合わせて「ドライブモードセレクト」や「マルチテレインセレクト」のモード切替え時における車両アニメーション表示も一新した。
LX700hに、にはレクサスのオフロード4WDとして初となる「エレクトロシフトマチック」を採用。悪路走行時における操作のしやすさ、握りやすさを追求し、心地の良い触感と、高い操作性を両立するLX専用シフトノブを新たに導入した。「アドバンストパーク」スイッチも、センターコンソール上面の視認しやすい位置へと移されている。
フロントパッセンジャーの疲労軽減を目的に、エアブラダー（空気袋）方式のリフレッシュシート（マッサージシート）を新たに導入。センターディスプレイ内のスイッチから、機能のオン・オフ、全身2コース・部位別3コースの全5コースが選択可能となっており、強度も5段階に設定できる。
専用内外装の“OVERTRAIL+”を新設定
RX 、NXに続き、専用内外装が施された「OVERTRAIL+」を設定。エクステリアは、グロスブラック塗装のスピンドルグリルと、マットグレー塗装のアルミホイールをはじめ、様々なコンポーネント（フォグランブ、ルーフレール、ウィンドウモール、ホイールアーチモール、ドアハンドル、アウターミラー、リヤバンパーサイドメッキモール）などを、ブラック・ダーク系色でコーディネートした。
エクステリアカラーは、ソリッドのような色彩を持ちながら、メタリックの陰影により立体感を際立たせた専用色「ムーンデザート（写真）」をはじめ、全6色をラインナップ。インテリアカラーにも「OVERTRAIL+」専用色として「モノリス」を設定した。モノリスはシート表皮のメイン部分とドアトリムに、低彩度のモノリスを組合わせ、アッシュパールブラックのオーナメントトリムをコーディネートした。
車両本体価格（税込）
レクサス LX700h “EXECUTIVE”：2100万円
レクサス LX700h “OVERTRAIL+”：1590万円
レクサス LX700h：1590万円
レクサス LX600 “EXECUTIVE”：2000万円
レクサス LX600 “OVERTRAIL+”：1490万円
レクサス LX600：1450万円
【問い合わせ】
レクサス インフォメーションディスク
TEL 0800-500-5577
【関連リンク】
・レクサス公式サイト
