中国トップクラスの規模を誇る「MOTIVO」

MOTIVOは2011年に設立され、現在では社員700名規模の体制を擁する。上海に設計センターや工場を構えるほか、浙江省には第一および第二工場、そして長春(吉林省)にも工場を構えている。さらに現在は、上海に総面積1万7000平米の新工場を建設中だ。
 
MOTIVOの業務は多岐にわたる。車両のスタイリング&エンジニアリング、3Dデジタル設計、デジタル検証モデルや高品質展示モデル、コンセプトカー/量産ショーカーの製作、クラスAデータ提供、量産車の板金試作や外装パネルの小ロット生産、高級キャンピングカーの製造などを手掛けていて、すでにモデルショップの領域を超えて、メーカーをサポートするエンジニアリング支援企業へと進化している。

そのなかで上海設計センターで中心となっているのがショーモデルの製作だ。北京ショーや上海ショーに出展されたショーモデルのうち、約3〜4割はMOTIVOの手によるものだというのには驚かされた。MOTIVOは複雑なモデルにも対応できる技術力を備えているのが強みで、中国内外問わず複数自動車メーカーと取引があるほか、日系OEMとの関係も深い。また、近年はグローバル展開も視野に入れており、日本国内への拠点開設も進行中。また、英語圏(北米・欧州)市場への営業活動も始まりつつあり、将来的には各国での設計・モデル製作の受託体制を構築していく構えだ。

現在のところ、台数ベース・業務規模ともに中国トップと目されるMOTIVO。ホワイトボディの試作製造、量産車の外形設計・デザイン、AI・OLED・特殊モニターなど次世代技術への対応も積極的に進めるなど、サービス領域を多角化。今後はモデル製作という受託業務の枠を超え、デザインから設計、製造に至るまでを一気通貫で担う“ソリューション企業”への進化を目指している。

中国における課題はクォリティの維持と人材の育成。開発現場の意識向上を目指し製作物のクォリティを上げるには従業員の意識変革が重要だと責任者は言い切る。また従業員の定着率も中国では課題のようだ。MOTIVOではそれらの改善目標を実直に重ねて今を築いていることを強く感じた。

Part1 MOTIVO の回 終了