モンキーのカスタムに決まりはない。とは言うものの、今までにない新しいスタイルを創造するという
のは意外と難しいこと。その難題を見事に具現化したモンキーカスタムを紹介しよう

過去のセオリーをぶっ壊す、大胆不敵なジャンルレスMIX!

■OWNER:番長さん
これホントにモンキーなの!?と思ってしまうほど、オリジナリティのカタマリ。モンキーはあくまでベース。だけどモンキーらしさは残す。このさじ加減がオーナーそれぞれの個性になるのだ。

ワンオフ加工でズーマーのエッセンスをBOMB!

従来のモンキーカスタムの概念に縛られない、個性的すぎるフォルムを誇るマシンはチーム・ChamaWorks(ちゃまワークス)が手掛けたもの。「モンキーっぽさを消したかった」とフルカウルモデル(後ほど紹介します)のオーナー・ちゃまさんが言えば、デュアルライト仕様のオーナー・番長さんも「海外のカスタムマシンのようなニュースタイルを目指した」と発言。ほかの人とかぶらないスタイルを具現化するために、ワンオフパーツが数多く使われていながら、バランス良く仕上っているのはさすがだ。
こちらのモンキー改はハーレーダビッドソン・ダイナ用を流用したデュアルライトやシート付近の造形などにホンダ・ズーマーのイメージを落とし込んだというが、その発想力に脱帽する。極太ホイールを装着するスイングアームもフレームに合わせて丸パイプで構成するというこだわりよう。全体をホワイトとレッドでまとめ上げたセンスも見事で、こちらはズーマー20周年記念モデルのカラーリングをモチーフにした。低く・長く・太いスタイルは〝斬新〞という言葉がピッタリだ。「ノーマル良し!カスタム良し!モンキーに終わりはありません(笑)」とモンキーに対する情熱を語ってくれた。

DETAIL CHECK 【ハンドル周り】

バーハンドルの一部とセパレートハンドルをミックス!したスタイルはズーマーカスタムを参考にした。マスターシリンダーなど機能パーツは一流品を使用。

DETAIL CHECK 【フロント周り】

ホイールはバギーなどによく使われるダグラス製6J幅をチョイス。ダブルディスクにはシフトアップ製のビレットキャリパーを装備する。

トップブリッジとステムはGクラフト製で、倒立フロントフォークはKSR用をショート加工して装着。ブラックアウトした色も含め、オリジナリティを徹底追求している。

DETAIL CHECK 【エンジン周り】

エンジンは、デイトナ製フィンガフォロワーDOHCヘッドによって排気量は124ccにアップ。キャブレターはケーヒン製CRΦ26mmにアルミ削り出しのファンネルを組み合わせる。

マフラーはエキパイをワンオフして迫力ある取り回しに変更。サイレンサーは「MIVV MK3」をチョイス。こうした一つ一つのパーツ選びがオーナーのセンス(好み)の現れるところ。

DETAIL CHECK 【リヤ周り】

ダグラス製8J幅ホイールにGMモト製130/70-8タイヤを引っ張りで装着。ナンバープレートホルダーはズーマー乗りの間で人気の高い北米ブランド「ステディガレージ」製をチョイス。

DETAIL CHECK 【シート周り】

ズーマーっぽさを表現するため、サイドカバーにあたる部分はFRPで製作。シートは表皮にアルカンターラを使ったお手製だ。

CUSTOM DATA
デイトナ製フィンガーフォロアー DOHCシリンダーヘッド/武川製SS5速ツーリングミッション/武川製乾式クラッチTYPE-R/ケーヒン製CRΦ26キャブレター/ワンオフエキパイ/Gクラフト製バックステップ/ゲイルスピード製マスターシリンダー/ハーレーダビッドソン・ダイナ用デュアルヘッドライト/ビッグシーダー製アルミタンク他

8インチ・SHOOT OUTスタイル

■OWNER:ちゃまさん

フルカウルを纏うとベースマシン不明だが、れっきとしたモンキーベースのカスタム車。かろうじてゴリラタンクに4MINIの面影が残っている。

この見た目で、往復200kmくらいのツーリングなら楽勝

まるでリッターSS ベースのストリートドラッガーのようなド迫力マシン。とてもモンキーとは思えないボリューム感だ。フルカウル&シートカウルはワンオフで、ガソリンタンクはドリームレボリューション製のカバーと一体化させたもの。ヘッドライトなどの灯火類はカウル下に埋め込んだりと工夫されている。

ダグラス製の9J ホイールを装着するためフロントのアッパー&アンダーブラケットはワンオフ。アルミスイングアームは大加工してダブルチェーン化している。エンジンは、キタコ製ピストンやシリンダーヘッド、SP 武川製SS 5速クロスミッションなどでチューン。キャブレターはケーヒン製FCRΦ28mm、マフラーはOVERレーシング製グロム用ツインメガホンサイレンサーでアクセントを付けている。
オーナーはこれで茨城県から新潟県までツーリングしたこともあるとのこと。撮影当日も雨の中、颯爽と走っていたのが印象的。つまりルックスだけじゃなく高い走行性能も持っているのだ。「モンキーは生活の一部。常にカスタムのことを考えちゃうんです」と楽しそうに話してくれた。

DETAIL CHECK 【コクピット周り】

肉抜きされたトップブリッジやステムはワンオフ品。フロントフォークはKSR用をショート加工してオーリンズ風にアルマイト加工済み。

DETAIL CHECK 【フロント周り】

ブレーキキャリパーはシフトアップ製でスウェッジライン製ブレーキホースを組み合わせる。ディスクローターはワンオフ品だ。

DETAIL CHECK 【エンジン周り】

マフラーはOVERレーシング製ツインメガホンを採用。組み合わせるキャブレターはケーヒン製FCRΦ28mmにヨシムラ製デュアルスタックファンネルを装着している。

DETAIL CHECK 【スイングアーム周り】

アルミ製スイングアームを大改造。ダブルチェーン化して9Jという異次元の極太リヤホイールにチェーンラインを合わせている。ステップはOVERレーシング製だ。

DETAIL CHECK 【リヤ周り】

9J幅アルミ製ホイールには、オーツ製8インチタイヤを引っ張りで装着。その太さからオーリンズ製260mmリヤショックも「ハの字」でマウント。

CUSTOM DATA
ワンオフ油圧クラッチ/ウオタニSP-Ⅱ/スタック製メーター/ヨシムラ油温計/ゲイルスピード製マスターシリンダー/シフトアップ製ブレーキキャリパー/オーリンズ製リヤショック/OVERレーシング製ステップ他

※この記事は月刊モトチャンプ2024年3月号を基に加筆修正を行っています