2026年シーズンのMotoGPに参戦する、各クラスの日本人ライダーを紹介する。

ロードレース世界選手権MotoGPは、最高峰クラスであるMotoGPクラス、Moto2クラス、Moto3クラスという三つのクラスがある。MotoGPクラスに参戦するのは、小椋藍。Moto2クラスは佐々木歩夢と古里太陽、Moto3クラスは山中琉聖と三谷然という5名である。

MotoGPクラス
小椋藍(トラックハウス・MotoGP・チーム/ゼッケン:79)

2024年シーズン、Moto2クラスでチャンピオンに輝いた小椋藍。日本人ライダーとしては15年ぶりの世界チャンピオンとなった。

MotoGPクラスに参戦する唯一の日本人ライダーである小椋にとって、今季はクラス参戦2年目のシーズンである。2025年シーズンに引き続き、アプリリアのサテライトチームであるトラックハウス・MotoGP・チームから、アプリリアのMotoGPマシンで戦っている。

ルーキーシーズンの2025年は、開幕戦のタイGPのスプリントレース4位(※決勝レースの半分の距離)、決勝レース5位がベストリザルトとなった。2026年シーズンの開幕戦タイGPでもまた、同じ結果──スプリントレース4位、決勝レース5位でゴールした。1年目の開幕戦と同じ結果となったが、もちろん、抱く感情はまったく異なっていて、小椋は2年目の開幕戦の結果に「残念です」と不満を隠さなかった。

Moto2クラス
佐々木歩夢(モモヴェン・イドロフォリアRWレーシングチーム/ゼッケン:71)

佐々木歩夢がMoto3クラスにフル参戦を開始したのは、2017年である。以来、2023年シーズンまでMoto3クラスを戦ってきた。特に、Moto3クラス最後のシーズンとなった2023年は、チャンピオン争いを展開。惜しくもランキング2位にとどまったが、タイトルを逃したあとの最終戦で優勝を飾ってみせた。

2024年シーズンからはMoto2クラスにステップアップ。2026年シーズンは昨シーズンと同じモモヴェン・イドロフォリアRWレーシングチームから参戦している。佐々木を担当するクルーチーフなどの人員は変わらないことから、3年目のMoto2クラスでの躍進が期待される。

古里太陽(イデミツ・ホンダ・チームアジア/ゼッケン:72)

古里太陽のキャリアは少し特殊だ。一般的には、イデミツ・アジア・タレントカップ(現イデミツMoto4アジアカップ)、その後のレッドブルMotoGPルーキーズカップ、FIMジュニア世界選手権(現FIM Moto3ジュニア世界選手権)を経てMoto3クラスにステップアップしていく。しかし古里太陽の場合は、2021年にイデミツ・アジア・タレントカップにおいて全戦優勝でチャンピオンを獲得し、翌年にMoto3クラスにフル参戦を開始した。

Moto3クラスでヨーロッパでの参戦経験を積むことになったことで、習熟の時期もあったというが、シーズンを重ねるごとに表彰台の獲得回数を増やしていった。Moto3クラス最後のシーズンとなった2025年は、マレーシアGPで念願の優勝を飾り、そこから最終戦まで3戦連続の表彰台獲得を果たしている。

2026年シーズンは、チーム内昇格の形で、イデミツ・ホンダ・チームアジアからMoto2クラスにステップアップした。

Moto3クラス
山中琉聖(イオンクレジット-MTヘルメット-MSI/ゼッケン:6)

2020年シーズンよりMoto3クラスにフル参戦している山中琉聖にとって、今季はクラス参戦7シーズン目となる。現チームに移籍した2024年には初表彰台を獲得し、昨シーズンはカタールGP、オーストリアGPで表彰台を獲得した。ただ、左手小指の骨折の手術のため、終盤のポルトガルGPとバレンシアGPを欠場してシーズンを終えている。

けがとともに過ごしたオフシーズンではあったが、シーズン前テストで得たものがあったという。2026年シーズンはさらなる表彰台獲得に期待だ。

三谷然(ホンダ・チームアジア/ゼッケン:32)

2026年シーズン、Moto3クラスにフル参戦デビューを果たしたのが、三谷然である。2024年シーズンのイデミツ・アジア・タレントカップでチャンピオンを獲得し、2025年シーズンにはレッドブルMotoGPルーキーズカップ、FIMジュニア世界選手権にダブルエントリーした。

そうしたなかでも大学に通っていた「文武両道」ライダー。もちろん、大学の学部もレースに役立つ勉強ができるようにと選んだとのことだ。ただ、世界選手権にステップアップした今季についてはいったん大学をお休みして、レースに集中するという。