大阪で話題沸騰!東京でも“主役級”になる1台

いよいよ開幕する東京モーターサイクルショー2026。

数ある出展車の中でも、確実に視線を集める1台がこのCBR400R FOURだ。400cc直4スポーツでは、すでに先行して披露されているモデルではあるが、その存在感は群を抜いている。

ホンダの400ccクラスに直列4気筒フルカウルが戻ってくる……この事実だけで、会場の空気が変わるレベルのインパクトを持っている。

CBR400R FOUR E-Clutch Conceptの全体像。直列4気筒を軸にコンパクトにまとめた車体と、シャープな面構成のフルカウルが高密度なスポーツ感を演出する。

あの時代の再来か。400直4フルカウルの系譜

400cc直4フルカウルといえば、90年代のレーサーレプリカ時代を象徴するジャンルだ。

CBR400RRやRVF400、ZXR400、FZR400RRといった名車たちがしのぎを削り、高回転型エンジンとフルカウルの組み合わせは“400スポーツの頂点”として確固たる地位を築いていた。

しかしその後、規制やコスト、そして市場ニーズの変化によって流れは大きく変わる。扱いやすさが重視されるようになり、同じ直4でもネイキッドモデルへと主役が移行。その象徴がCB400スーパーフォアの存在だ。

一方で、フルカウルの直4スポーツは徐々に姿を消していく。400ccクラスは並列2気筒モデルが主流となり、かつてのような“回して楽しむ直4フルカウル”は途絶えることとなった。

そんな中で登場したのがカワサキのZX-4Rだ。約30年ぶりに直4フルカウルを復活させたこのモデルによって、止まっていた時間が動き出した。

そして今回、ホンダがCBR400R FOURで本格参戦。
ネイキッドで築いてきた直4の系譜を、再びフルカウルへと広げる動きとも言える。

これは単なる新型ではなく、ジャンルそのものの再起を告げる1台だ。

スーフォアより刺さった。“一目惚れする直4”

同時に話題となっているCB400スーパーフォアの存在も大きい。

あちらは伝統復活という強いストーリーを持つモデルで、もちろん魅力は十分すぎるほどある。

ただ、モトチャンプ的にグッときたのは、むしろこのCBR400R FOURのほうだ。

余計な前提抜きで、見た瞬間に「カッコいい」と思わせる完成度。直4エンジンの存在感と、それを包み込むシャープなフルカウルデザイン。コンパクトに凝縮されたシルエットも含めて、完全に一目惚れだった。

サイドカウルの面構成。一見フラットに見える外板だが、エッジを効かせた造形と段差処理により、空力と整流を意識した立体的なデザインとなっている。

CBR400Rとは別物。“FOUR”が示す新しい立ち位置

名前にCBR400Rを冠しているが、その中身はまったくの別物。

現行CBR400Rが並列2気筒の扱いやすいスポーツであるのに対し、このFOURは直列4気筒を採用したプレミアムスポーツだ。

キャラクターも立ち位置も明確に異なり、これは派生モデルではなく、
新しい400ccスポーツの柱として提示された1台と捉えるべきだろう。

Eクラッチで広がる直4の楽しみ方

注目すべきはHonda E-Clutchの採用だ。

直4といえば高回転まで回して楽しむエンジンだが、このモデルはそこに現代的な扱いやすさを掛け合わせてきた。

クラッチ操作を必要としないEクラッチによって、街中での扱いやすさは確実に向上。それでいてスポーツライディングの気持ちよさはしっかり残されている。

従来の魅力をそのままに、より多くのライダーに開かれた直4。そんな新しい楽しみ方を提案している。

「普段使い×高揚感」いまの時代にハマる理由

このCBR400R FOURが掲げるのは「日常での高揚感」。

極端に尖ったモデルではなく、普段使いの中でしっかりと楽しめるスポーツバイクという立ち位置だ。

扱いやすさとスポーツ性。その両立を高い次元で成立させようとしている点が、いまのユーザー感覚にフィットしている。

ZX-4R対抗か?東京で加速する400cc戦線

このモデルの登場で、400ccクラスの流れは確実に変わる。

すでに直4市場を切り開いたZX-4Rに対し、ホンダはネイキッドのCB400スーパーフォアと、このCBR400R FOURという2本柱で応えてきた。

ネイキッドか、フルカウルか。
伝統か、新世代か。

東京モーターサイクルショーでは、その構図がより明確に浮かび上がるはずだ。

“東京”でぜひ実車を!見ればわかる、その凄味

CBR400R FOURは、単なる直4復活モデルではない。

Eクラッチという新しい技術を取り入れながら、直4の楽しさと現代的な扱いやすさを両立させた、新世代スポーツだ。

そして何より、このスタイリング。

見た瞬間に惹きつけられる完成度の高さは、理屈を超えて“欲しい”と思わせる力がある。

あの頃の400直4を知る世代にも、これから知る世代にも刺さる1台。
東京モーターサイクルショー2026、その主役候補であることは間違いない。

ディテールチェック

右サイドビュー。エンジンを中心にマスを凝縮した設計で、前後重量配分を意識したレイアウト。短いホイールベースを想起させる軽快なシルエットだ。
リヤビュー。極端に短く切り詰めたテールカウルに、逆三角形のLEDテールランプを内蔵。軽量感と先進性を強調するミニマルな処理が特徴だ。
鋭角的なラインで構成されたカウルにより、空力性能を意識した造形に。従来のCBR400Rとは一線を画す攻撃的なデザインとなっている。
サイドダクト部のディテール。内部にエアインレットとアウトレットを設け、走行風を効率的に抜く構造。冷却と空力を両立した機能的な造形だ。
フロント足まわり。大径ディスクとラジアルマウントキャリパーを採用。倒立フォークとの組み合わせで、高い制動力と剛性を意識した構成となる。
シート周り。前後分割の段付きシートを採用し、スポーツ走行時のホールド性を確保。コンパクトなテール形状と一体で軽快な後ろ姿を形成している。

モトチャンプ