「キジマ」である理由、ちゃんとある

「キジマ」といえば、キャリアやミラー、電装系など幅広いジャンルでカスタムシーンを支えてきた老舗ブランド。ミニバイクの世界では特に、“自分仕様に仕上げる”っていう楽しみが当たり前にあって、そのベースを作ってきた存在だ。だからこそキジマの提案って、ただのパーツの寄せ集めじゃなくて「どう使うか」までちゃんと見えてくるのが特徴。
今回のデモ車もまさにそうで、見た瞬間の豪華さより、使い込んでいくうちに良さが分かるタイプ。長年積み上げてきたノウハウが、こういうところに自然と出てくるんだ。いやこれ、普通に旅行けるやつじゃん。

「ライトカスタム」って、ナメてかかると痛い目みがち

今回のモンキー125、いわゆるボルトオンパーツを中心に組み上げた「ライトカスタム」なんだけど、実はこれがけっこう難しいスタイルなんだよね。やりすぎればゴチャつくし、逆に抑えすぎると物足りない。さらにパーツ選びを間違えると、一気に安っぽく見えてしまう怖さもある。

その点この車両は、全体のバランスがとにかく上手い。主張しすぎないのに、ちゃんと変わっている。パッと見はシンプルなんだけど、よく見るとしっかり手が入っているのが分かる。特に4MINI乗り同士なら見れば見るほど「ココも!」と違いやこだわりが感じられるはずだ。この“ちょうどいい塩梅”を出せるのが、キジマの強みだと言える。

付けて終わりじゃない、“使ってナンボ”の装備たち

装着されているスクリーンやフォグランプ、USB電源にナックルガードといった装備は、どれも実際のツーリングで効いてくるものばかり。特にスクリーンは汎用性とコストを考えた設計で、誰でも手が届く現実的なパーツに仕上がっているのがポイントだ。フォグランプもコンパクトながら十分な明るさを持ち、さらに切り替え機能まで仕込まれているという遊び心もある。こういう“知ってるとちょっと得した気分になる”要素も含めて、使う楽しさがちゃんと用意されている。

コクピット周りの主役は新作の「ウインドスクリーンKIT(1万6500円)」。レトロな雰囲気にマッチするサイズ感で、防風効果と見た目のバランスが絶妙。さらに注目したいのがステー構造で、汎用性を持たせつつ車種専用ステーでフィットさせるという、コストと完成度を両立した設計になっている。「USBポートKIT ツイン(7150円)」はスマホナビや充電に対応する必須装備で、現代のツーリングには欠かせない存在。実用装備をしっかり押さえた、抜かりのない構成となっている。

ヘッドライト下に装着されるのは「LEDフォグランプKIT(1万6500円)」。シリーズ史上もっともコンパクト設計で、モンキー125のサイズ感を崩さないのがポイントだ。小径ながら光量は十分で、補助灯としての実用性はかなり高い。さらにこのフォグ、実はホワイト/イエローの切り替えが可能な構造を持っているのも面白いところ。キット自体はどちらかの単色仕様だが、スイッチを追加することで色変更もできる“裏ワザ”付きだ。実用と遊び心、どちらも成立させてくるあたりがキジマらしい。

視界の確保と快適性を両立するミラーまわりも抜かりなし。コンパクトな「TECH12ラウンド・ショートアームミラー(1万2100円)」は、車体の雰囲気を崩さず十分な後方視認性を確保する絶妙なサイズ感がポイント。本体はカーボン調で高級感もプラスされる。さらに「ナックルガード(7700円)」を組み合わせることで、防風性とプロテクション性能をプラス。見た目はあくまでスマートにまとめつつ、実用面ではしっかり効果を発揮する。この“やりすぎない機能追加”が、キジマらしいバランス感覚だ。

やりすぎてないのに、ちゃんと違う。このバランスが一番難しい

この車両が面白いのは、決して派手じゃないのに、妙に完成度が高く見えるところ。いろいろなパーツが組み合わされているんだけど、それぞれが主張しすぎないから、全体としてすごく自然にまとまっているんだよね。でも実際にはしっかり手が入っているから、分かる人が見れば「ちゃんとやってるな」とニヤリとできる仕上がり。この“やりすぎないカスタム”こそ、一番センスが出る部分だと思う。パーツほとんどが車両側を加工することなく装着できるボルトオンパーツだから、気軽にイジれるし気軽に乗れる。作業も走行もちゃんと楽しいのである。そんなミニバイクの魅力を、あらためて感じさせてくれる1台だった。

ツーリング仕様を決定づけるのがこのサイドバッグ。装着されているのは「K3サイドバッグ WP04(1万4300円)」と「バッグサポート(1万4300円)」の組み合わせだ。コンパクトなモンキー125に対して大きすぎない絶妙なサイズ感で、積載力とスタイルのバランスを高いレベルで両立しているのがポイント。バッグはベルトでしっかり固定でき、さらに専用サポートによって走行中の巻き込みやバタつきを抑制。安心して荷物を預けられる構造となっている。加えて外側のウェビングにより積載の拡張性も確保されており、旅先で荷物が増えても柔軟に対応可能。見た目はあくまでスマート、それでいて実用性はしっかり確保。この“やりすぎないツーリング装備”が、キジマらしい仕上がりだ。

シート後方に追加で「リアキャリア(2万900円)」を装着。最大積載量5kgと実用性は十分で、ツーリング仕様としての完成度を大きく引き上げている。実用性はもちろん、この車両にしっくりハマるデザインが好印象。気軽に荷物を積んで、そのまま走り出したくなる——そんな使い勝手の良さが魅力だ。

足元には「ブレーキペダルカバー(4180円)」を装着。踏面が広くなり操作性が向上するうえ、見た目のカスタム感もアップする実用系パーツだ。こうした“触れる部分”や“視線が集まる部分”にしっかり手が入っているのがポイントで、乗っても眺めても満足できる仕上がりになっている。

キジマのロングセラー商品の一つ「NICE GRIP」シリーズ。装着しているのは「NICEネオミニグリップ(1540円)」で、シンプルなパターンながら握りやすく、ロングツーリングでも疲れにくいのが特徴。リピーターが多いというのもうなずける。消耗品だからこそ“良いものを選びたい”というニーズにしっかり応える一品で、迷ったらコレと言える説得力アリ。

ナンバー周辺には遊び心あるチェッカープレートを模した「フェンダーフラップ(1430円)」を採用し、クラシカルかつポップな印象をプラス。そして実用面で効いてくるのがナンバープレート脇にある「ヘルメットロック(5500円)」。スマートに取り付けでき、使い勝手も良好。こうした日常で役立つパーツをしっかり押さえているのがキジマの真骨頂。 “使ってこそ良さが分かるカスタム”を提案してくるあたりが、老舗たる所以だろう。