ホンダCBX1000……サンクチュアリーのRCMで製作されたコンプリートマシン(シリアルナンバー:RCM-693)
価格:1,100万円(税込)




台湾に輸出された後期型CBX1000ベースの「RCM-688(詳細は下記ページ参照)」。同車に続くCBX1000第2弾の「RCM-693」は、初期型をベースに製作。同カスタムを手掛けたサンクチュアリー製パーツの開発も同時進行された。
ベース車両のホンダCBX1000は、1979年(昭和54年)に登場した伝説のモデル。CBX1000(初期型の正式なモデル名はCBX)は空冷4ストローク車としての“究極の姿”を追求した、GPレーサーと同様の空冷4ストローク並列6気筒DOHC 4バルブエンジンを搭載。
排気量は1,047cc。最高出力は105ps/9000rpm、最高トルクは8.6kg-m/8000rpm。ミッションは5速リターン。CBX1000の6気筒エンジンの存在感があまりにも大きく、発売当時は一部で「車体にエンジンを搭載」ではなく、「エンジンに車体を搭載」とも言われた。
CBX1000の原点は、1964年から投入されたGP250ccクラスのホンダワークスマシン、「3RC164」「RC165」「RC166」。2RC164は4気筒だったが、ヤマハの2スト勢に対抗すべく、6気筒の3RC164を投入。その後、6気筒ワークスマシンはRC165やRC166へと進化した。
1966年、RC166は世界GPで10戦全勝、マン島TTで優勝という圧倒的な強さを誇り、1967年も世界GPでタイトルを獲得。その後、強すぎる6気筒はレギュレーションで禁止となった。

圧倒的な強さを誇ったワークスマシン「RC166」の血統を受け継ぐ、“隠れたレーサーレプリカ”とも呼ぶべきCBX1000。1978年(昭和53年)にリリースされた、水冷4ストローク並列6気筒DOHC 2バルブ1286ccエンジン搭載のカワサキZ1300と同様、“市販車では珍しい、ド迫力の6気筒エンジン車”として現在でもリスペクト。程度の良い車両は、超お宝モデルとして非常に高額な値段で取り引されている。
CBX1000は欧米で販売。アメリカ仕様は大型ハンドルを装備したアップライトなポジション。ヨーロッパ仕様はハンドル位置が低く、ステップ位置を後退させた“ヨーロピアンスタイル”に設定。1981年(昭和56年)はカウルを装備するなど、ツアラーモデルとして発売された。

サンクチュアリーの「RCM」は旧車ベースのコンプリートマシン

ビッグバイクをメインにカスタム&チューニングを手掛けるショップ「サンクチュアリー(SANCTUARY)」。同社が展開する『RCM(Radical Construction Manufacture)』は、2000年よりスタートしたフルオーダーメイドのコンプリートマシン製作システム。
RCMの対象は国産の大型オンロードモデルがメイン。カワサキの空冷Z系、カワサキNinja各種、カワサキゼファー、スズキKATANA、ホンダCBなどのビンテージモデルを中心に、独自の手法でレストア&チューニング。
サンクチュアリーが製作するオリジナルコンプリートマシン『RCM』は、部品を交換しただけの車輌とは一線を画すのがポイント。要となるフレームは、修正後に補強。またシャシー寸法に併せた専用加工を実施。
エンジンは細部までフルオーバーホールを施した後に搭載。足周りは高精度に仕上げた上で、現行のハイスペックなアイテム群を採用。電装系・吸排気系・ポジション系・ボディパーツと、すべてのセクションにおいて妥協を許さない工程で製作されている。
車両完成後は、200~300kmに渡るロードテスト走行を敢行。旧車カスタムマシンにありがちな問題点をトラブルシューティングして納車するという、徹底した体制を実施しているのがポイントだ。
RCMの693台目となる写真のコンプリート車は、下記の通りエンジンから足周りまで、完璧なまでにフルレストア&フルカスタム。ノーマルの外観を踏襲しつつ、現代のバイクの水準に迫る(もしくはそれ以上)、極めてハイレベルな仕様に仕上がっている。
RCM-693 カスタムメニュー&導入パーツ
| フレーム | サンクチュアリー オリジナルフレーム補強 リアサスワイドレイダウン BLACKパウダーコーティング |
| 前後ホイール | OZレーシング アルミ鍛造GP-8R(F3.50-17/R6.00-17) |
| フロントフォーク | オーリンズ ユニバーサル倒立E×Mパッケージ(レングス800mm) |
| 前後タイヤ | ピレリ ROSSOクワトロコルサ(F120/70-17・R190/50-17) |
| ステアリングステム | SCULPTURE Z用倒立ステム Type-1流用 |
| スイングアーム | SCULPTURE 17インチ専用ワイドスイングアーム ※スタビライザーブラケットモノブロックタイプ(下スタビ) ※エキセントリック式アジャスタブルリアサスマウント |
| リアショック | オーリンズ |
| フロントディスクブレーキ | サンスター RCMコンセプトオメガΦ320 |
| リアディスクブレーキ | サンスター ワークスエキスバンドΦ250 |
| リアキャリパーブラケット | サンクチュアリー メカブランド ロッドレスタイプ |
| マスターシリンダー | ブレーキ ブレンボ CNCラジアルポンプΦ18×19 |
| クラッチレバーASSY | コーケン ブレンボスタイル |
| 左右レバー | RCMコンセプト FLIGHTレバー |
| ブレーキ&クラッチホース | Allegri ショルトシステム |
| ハンドルバー | デイトナ RCMコンセプト ハンドルバー&グリップエンド |
| ステップ | NITRO RACING バックステップKIT |
| ドライブチェーン | EK530RCM |
| エンジン | 新規製作にあたりフルオーバーホール&チューニング ピストン:Wossner鍛造Φ65(1,062cc) クランクシャフト:DiNx ジャーナルラッピング/ダイナミックバランス シリンダー:DiNx ボーリング&精密ホーニング シリンダーヘッド:オーバーサイズバルブガイド入れ替え シートカット セルモーター:リプロダクトセルモーター新品に交換 塗装:古がんコート塗装 |
| 吸気系 | ケーヒン FCRΦ33キャブレター ブラックボディ |
| 排気系 | NITRO RACING ウェルドクラフト3DチタンEX+スワローチタンサイレンサー ※サイレンサーステー ハンドメイドツーピース型 |
| オイルクーラー | NITRO RACING ラウンドオイルクーラー |
| リアフェンダー | ワンオフ リアフェンダーKIT |
| 外装 | オールペイント |
| シート | ワンオフオリジナル |
| 点火系 | ASウオタニ SP-Ⅱ |
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