Gクラフトらしさ全開!の “片持ち×モノサス” モンキー


このマシン最大のトピックは、なんといっても片持ちスイングアームとモノサス化の融合だろう。片持ちスイングアーム自体は、キャブモンキーやグロムでも製作しており実績は十分。「シングルサイドスイングアームKIT」として購入することもできる。ただモンキー125では初の試み。採用するフレームは、同社の「GC-026アルミビレットフレーム(41万8000円)」をベースに変更を加えて、片持ち化を実現している。モンキー125のコンパクトな車体において、この構成は決して容易ではない。もともと2018年の初代モデル(型式:JB02)登場時から「モノサス化」は構想として存在していたが、その後2021年にモデルチェンジを行い(型式:JB03)新たに搭載されたABSユニット等によりレイアウトの自由度が制限され、なかなか実現には至っていなかった。
しかし今回、バッテリーケース下部をカットし、ABSを含むエンジンコントロールユニットをサイドカバー内へ集約することでこの難題をクリア。ABS機能を活かしたままモノサス化に成功。Gクラフトらしい大胆かつ合理的なパッケージングが完成したのである。
高い加工技術が支える足周りの完成度

構造面で注目すべきは、各部に採用されたアルミ削り出しパーツもその一つ。片持ちスイングアームはもちろん、リンク周りやブラケット類に至るまで高精度な加工が施されており、単なるドレスアップにとどまらない剛性確保と軽量化を実現している。
さらにリヤにはオーリンズ製ショックを組み合わせ、モノサスならではのストローク特性とコントロール性を確保。コンパクトな車体ながら、走りの質感を大きく底上げしている点も見逃せない。

モンキー125用としては初トライとなる片持ち構造を採用。削り出しならではの高精度な造形と美しいアーム形状が特徴で、剛性アップと軽量化を両立。専用設計のチェーンラインやブレーキレイアウトも含め実用性まで踏まえた完成度の高さだ。

オーリンズ製リヤショックはサブタンク付きのタイプを採用。もちろん寸法さえ合えば他ブランドのリヤショックも装着可能だ。見た目のインパクトだけでなく、走行性能まで見据えた本格的な足周り構成となっているのは、レース活動を行っている同社らしい部分。
ブレンボ対応の新作ボトムケースにも注目!
今回のデモ車ではフロント周りにも新たな試みが盛り込まれていた。ブレンボが新しくリリースしたミニバイク向けモノブロックキャリパー(Radial P4 Caliper GP4-MINI)に対応するため、専用のアルミ削り出しボトムケースを新規製作したのだ。ノーマルのフロントフォークを分解し、ボトムケースのみを新造し組み合わている。
ミニバイクに最適化されたサイズ感ながらラジアルマウントを採用するこのキャリパーは、制動力とスタイリングを高次元で両立する存在。それを違和感なく装着できるボトムケースの完成度もまた、同社の技術力を象徴するポイントと言えるだろう。

制動系にはbrembo(ブレンボ)製キャリパーを採用。絶対的なブレーキング力をアップさせつつ、ビジュアル面でも圧倒的な存在感を放つ。ディスクローターは「Gcraft×SUNSTAR Φ250ディスクキット・5穴(61600円)」を採用。機能と美しさを両立している。
“魅せる”と“使える”を両立 早ければ今秋リリースか?

全体のスタイリングは、モンキー125のイメージを大切にしながらも、足周りの造形で一気にスパルタンな印象へと昇華。レースシーンで人気の高いブリヂストン製BT-601SSタイヤ(120/80-12)と片持ち構造が生み出すリヤビューの迫力は圧巻で、ショーモデルとしての存在感もひときわ輝いていた。
一方で、ABSを活かしたまま成立させた点や、実用を見据えた各部レイアウトからは、単なるコンセプトに終わらない“製品化前提”のリアリティも感じ取れる。実際、スイングアームやボトムケースといった新作パーツはリリースを視野に入れて引き続きテストを行っていくそうだ。モトチャンプとしては今夏・・・・・・いや秋にはと期待したいところ。
ミニバイクという枠を超えた構造提案と、それを成立させるスキルの高さ。Gクラフトが長年培ってきた削り出し技術はこの一台に凝縮されている。モンキー125カスタムの新たな可能性を示す、まさに“次の基準”となるデモ車と言えるだろう。

操作系はGクラフト製「バックステップ(6万500円)」を装着。アルミ削り出しによる高剛性設計に加え、3ポジション調整機構を備え、スポーツライディングにも対応する仕様だ。ブラックアルマイト仕上げのプレートが車体全体の質感を引き締めつつ、機能性とドレスアップ性を高次元で両立している。シルバーのパーツは「ビレットスプロケットガード(2万2000円)」。

往年のトラックレーサーを彷彿させる形状の「TRシート(3万6300円)」。シート上面は滑りにくいタックロール形状(表皮はパンチング)を採用し、サイドから後部にかけてはフェイクバックスキンで高級感をプラス。

吸気系はコンパクトなUNI製フィルターに変更。スペース効率を高めつつ、エンジン周りをすっきりと見せる効果も大きい。

マフラーは試作品だが、市販化の可能性もアリ。カチ上げられたサイレンサーが存在感バツグン。