ドキッとする瞬間がまったくない

「ランボルギーニ ウルスSE」
「ランボルギーニ ウルスSE」

ウルスの雪上走行をイメージすると、安定した走りが頭に浮かんだ。以前、ウルスで東北の雪上を走った経験があるので、最新のプラグインハイブリッド「ランボルギーニ ウルスSE」が北海道でどのような走りを見せてくれるのかとても楽しみだった。

まず雪上を走り出した瞬間からグリップがしっかり伝わってきて安心感があった。それは装着されるピレリタイヤの影響も大きいかもしれない。一般道の雪上ではしっかりしたグリップがあり、何の不安感もなく普通の雨を走るくらいの気持ちでゆっくり走れた。このクルマとタイヤなら冬の北海道でも余裕で普段使いができるだろう。

そして路面に雪がしっかりある場所でマシン性能を試す。ウルスはそこにたどり着くまでの高速道路を含めたすべての道路やコンディションでもドキッとする瞬間がまったくなかったのだが、これこそ雪道での走破性の高さの証明だ。テメラリオも試した同じ場所でウルスを試すと、グリップがとても高く、思い切り安心して走れた。ほとんどのクルマやタイヤにおいて雪道では自分が想像したタイミングより早めにクルマが滑るが、ウルスは自分の予想より遅いタイミングでスライドすることの方が多かった。つまりそれだけグリップレベルが高いということだ。

優れた前後バランス

搭載されるのは4.0リッターV8ツインターボエンジン。

雪上ではほんの少しのオーバースピードでも、フロントタイヤが予想より反応せずアンダーステアが発生して外に膨らむ怖さがあるが、ウルスではステアリング操作に対する反応がよく、なおかつフロントグリップが高いので高いスピードでコーナーに進入できた。そしてそれだけフロントの反応が良いバランスでもリヤがナーバスにはならず安定感が高かった。

コーナー出口の加速時もアンダーステアやリヤスライドが始まる限界が高く、高レベルの安定したコーナリングができた。念のためスライド時のコントロール性も試すと、スライドの動きがゆっくりでコントロールは容易だった。

様々な路面で見せた高い信頼性

ドライブモードはストラーダ、スポルト、コルサ、ネーヴェの4モードが選択可能だった。

北海道の一般道を走ると、轍があるような路面や、部分的にドライになっている路面など短い区間でも日当たりや除雪状況によって路面は本当に様々だが、ウルスはどんな路面でも懐が深く、シビアなスライドが発生することは少なく、信頼性がとても高かった。

少し凍結している所でのブレーキングも予想以上に滑ることはなかった。もちろんこれはタイヤも重要な要素だが、北海道で走ったウルスは、本来の実力を存分に発揮した。

REPORT/田中哲也(Tetsuya TANAKA)
PHOTO/小林邦寿(Kunihisa KOBAYASHI)
MAGAZINE/GENROQ 2026年5月号

SPECIFICATIONS

ランボルギーニ・ウルスSE

ボディサイズ:全長5123 全幅2022 全高1638mm
ホイールベース:3003mm
車両重量:2200kg
エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ
ボア×ストローク:86×86mm
総排気量:3996cc
最高出力:456kW(620PS)/6000rpm
最大トルク:800Nm/2250-4500rpm
モーター最高出力:後141kW(192PS)/3200rpm
モーター最大トルク:483Nm
システム最高出力:588kW(800PS)/6000rpm
システム最大トルク:800Nm/2250-4500rpm
トランスミッション:8速AT
駆動方式:AWD
サスペンション形式:前後マルチリンク
ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ(リム幅):前285/45ZR21(9.5J) 後315/40ZR21(10.5J)
最高速度:312km/h
0-100km/h加速:3.4秒
車両本体価格:約3150万円

【問い合わせ】
ランボルギーニ カスタマーセンター
TEL 0120-988-889
https://www.lamborghini.com/jp-en 

世界で初めて“スーパースポーツSUV”というカテゴリを確立したランボルギーニ ウルス。

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「ランボルギーニ ウルス」は、世界で初めて“スーパーSUV”というカテゴリを確立した革新的モデルだ。SUVの実用性とランボルギーニらしい圧倒的パフォーマンスを両立し、高級SUV市場のスタンダードを塗り替えた。都市部からワインディングロード、雪や氷の路面まで走破できる万能性が世界中のユーザーから支持されている。