カスタムの名手が作る珠玉のマシン

2021年にスタートした「Thunder Motorcycles(サンダーモーターサイクルズ)」は、ハーレーを中心にカスタムする車坂下モトサイクルの野呂氏が手掛ける気鋭のブランドだ。大きなイベントの出展は2023年の名古屋モーターサイクルショー、そして2025年の東京モーターサイクルショーに続いての参加となる。

“和”を感じさせるブースには同社のオリジナルモデル『サンダー250』シリーズが3台展示され、一部はオプションパーツでカスタマイズされていた。ソフテイル及びハードテイルと名付けられたクルーザーは空冷Vツインエンジンを搭載し、スプリンガーフォークでレトロに味付け! ソフテイルはリジッドフレームというワイルドな仕上がりだ。

ハーレーを下敷にジャパナイズ!

数々のカスタムアワードを獲得し、“ハーレーで育ってきた”という野呂氏だけにその完成度は抜群!

設計から海外(中国)工場での生産まで自社で一貫して行うため、クオリティマネジメントも高く既に2000台以上を販売しているという。本格的なバッグボーンを持ちながら、国内のストリートユースを見越し、排気量も含めてジャパナイズされているのがたまらない。

新型はフラットトラックレーサーStyle!

そんなサンダーモーターサイクルズで注目なのが、新作の『サンダーFTS250』だ。F(フラット)、T(トラック)、S(ストリート)の名の通り、往年のダートラスタイルを踏襲している。

シート高は約790㎜とそこまで高くなく、127kgという軽量な車体もあって小柄な人や女性でも扱いやすい。

従来のクルーザー型とは打って変わって「そう来たか!」というのが本音だが、ダートトラック(フラットトラック)自体が北米発祥のレース競技だけにこれも『アメリカン』に相似ない。

懐かしさと新しさが融合!

角ばったデザインが印象深いヘッドライト一体のアップフェンダー、そしてゼッケン付きのソローシートが独特な雰囲気を放っている。カスタム感溢れるステンレス製のテーパーマフラーも見どころだ。

そのフェンダー後方に配置されたラジエターが物語るように、エンジンは水冷を採用している! 249㏄単気筒を6速で搭載し、最高出力21.5KW(約30ps)/9500rpmを発揮するパワーユニットによって街中をすいすい走れる。また、燃料タンク容量も10.2ℓと見た目以上に入るからロングディスタンスもばっちり!

展示車両はプロテーパー製の大径ハンドルに液晶メーターが備えられていた。

足周りでは、オンロードバイク並に太いφ41mmインナーの正立フロントフォークを組み、前後18インチのスポークリムをセット。もちろんダートラにふさわしいブロックタイヤを装着している(前120/80-18、後 130/80-18)。

またブレーキも前後ディスク仕様で制動力に優れ、ウェイブローターで見た目&排泥性も抜かりがない。フロントがφ260㎜ローター+2POTキャリパー、リヤがφ220ローターと1POTキャリパーのコンビだ。

街もダートも思いっきり楽しんじゃおう!

開発の経緯を野呂氏に話を聞くと「ボクはオフロードを走るのも大好きなんです! このFTSをきっかけにぜひダートで遊んでほしいですね。もちろん、原宿や渋谷を走っても様になるし、オシャレに楽しく乗ってもらえれば。一つのカスタムサンプルではなく市販車としてリリースすることで多くの人に親しんでもらえると考えています」と、かつてストリートバイクのカルチャーを生きたライダーならではのコメント。

90年代から2000年代にかけて流行したストリートトラッカーも旧車に域に足をつっこんでいて、ヤマハ・TWやホンダ・FTRシリーズなどは中古市場でも高値で取引されている。そこに、サンダーFTS250が新風を巻き起こす予感? というわけで、このニューモデルは参考出品で価格未定とのことだが、おそらく80万円台での販売になるという。ボディカラーはレッド(写真)、ブラックの2色は決定している。

ジェットヘルやネオレトロ系フルフェイスなどでコーディネートしたい。

気軽に振り回せるシングルクォーターはメインにもなるし、ビッグバイク乗りのサブとしても有用だ。今後もサンダーモーターサイクルズの動向から目が離せない。


Thunder Motorcycles Japan  https://www.thundermotorcycles.jp/