LEXUS GX550
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LEXUS LX600

質実剛健なGX、ラグジュアリーなLX

2023年、レクサスのミドルサイズクロスカントリー「GX」が24年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。2024年には日本市場に「GX550 “OVERTRAIL+”」を先行抽選導入。2025年4月3日から「GX550」の正式販売がついにスタートした。対する「LX」は2021年に4代目へとフルモデルチェンジ。日本市場では今回取り上げた「LX600」とハイブリッドパワートレインを搭載する「LX700h」が販売されている。

同じラダーフレーム「GA-F」をベースに開発されたGXとLX。2850mmと同一のホイールベースを持つが、レクサスのラインナップにおいて最上級モデルに君臨するLX600は全長で140mmも長い。どちらもレクサスの象徴「スピンドルグリル」を配しながら、GX550が機能性を重視したシックなフォルムが与えられているのに対し、LX600はクロームパーツによるラグジュアリーな雰囲気を纏う。

レクサス GX550 “version L”

ボディサイズ=全長4960mm×全幅1980mm×全高1920mm
ホイールベース=2850mm
車両重量=2510kg
タイヤサイズ=265/65R18

レクサス LX600

ボディサイズ=全長5100mm×全幅1990mm×全高1885mm
ホイールベース=2850mm
車両重量=2590kg
タイヤサイズ=265/55R20

同じ3.5リッターV6ながらパワーで凌ぐLX600

パワーユニットは、どちらも3.5リッターV型6気筒ガソリンツインターボを搭載。最大トルクは650Nmと変わらないものの、最高出力に関しては、LX600が415PSと、GX550を62PSも上まわる。また、LXには3.5リッターV6ターボにハイブリッドシステムを組み合わせた「LX700h」もラインナップする。一方、GXも2.4リッター直列4気筒ガソリンターボベースのハイブリッド仕様の導入がアナウンスされている。

レクサス GX550 “version L”

エンジン形式=V型6気筒ガソリンツインターボ
排気量=3444cc
最高出力=353PS/4800-5200rpm
最大トルク=650Nm/2000-3600rpm
トランスミッション=電子制御10速AT
駆動方式=AWD

レクサス LX600

エンジン形式=V型6気筒ガソリンツインターボ
排気量=3444cc
最高出力=415PS/5200rpm
最大トルク=650Nm/2000-3600rpm
トランスミッション=電子制御10速AT
駆動方式=AWD

高級感を備えた実用性か、贅を尽くしたフラッグシップか

GX550はコクピットの中心に大画面の「14インチタッチディスプレイ」を配置し、よりモダンな印象をアピール。LX600はナビゲーションなどを表示する「12.3インチタッチディスプレイ」と、その他の操作を行う「7インチタッチディスプレイ」を分割配置しており、ひとつ前の時代のコクピットと言った趣だ。シートレイアウトに関しては、どちらも3列・7名乗車が可能となっている。

どちらも世界的に高い評価を持つトヨタのラダーフレームシャシーをベースに開発されており、悪路における走行性能に関しては甲乙つけ難い。その価格差は200万円、実用的で上質なクロスカントリー4WDを求めるならば、GX550だろう。LXはフラッグシップの名に恥じない贅を尽くしたトリム類やシートを備えており、上質な室内空間を求めるならばLX600ということになる。

車両本体価格

レクサス GX550 “version L” 1270万円
レクサス LX600 1450万円

本格高級オフローダー「レクサス GX」が、7人乗りの「version L」を加えて正式販売が開始された。

「レクサスGX550」の国内本格導入開始「7名乗車仕様など2グレードをラインナップ」【動画】

レクサスは、全国のレクサス店を通じて2025年4月3日から「GX550」の正式販売を開始した。先行抽選販売された「GX550 OVERTRAIL+」に加え、新たに7人乗りの「version L」を日本国内向けに新規設定している。