【前編】千葉県成田山の歴史やグルメを堪能し、成田空港を離陸・着陸する飛行機を間近で見に行く!/バイクで行きたいツーリングスポット

千葉県成田山の歴史やグルメを堪能し、成田空港を離陸・着陸する飛行機を間近で見に行く!【前編】/バイクで行きたいツーリングスポット

首都・東京に隣接する千葉県は浦安のテーマパークや幕張メッセなど、首都圏ならではの人気スポットが点在。ここでは国内の玄関口「成田空港」や成田山新勝寺などがある成田市周辺にスポットを当て、ツーリングにオススメのコースをご紹介。歴史・グルメ・お買い物を楽しむ「前編」、飛行機のド迫力を満喫する「後編」に分けてレポートします! PHOTO●北 秀昭(KITA Hideaki)/成田山新勝寺 REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki) 協力:成田山新勝寺 https://www.naritasan.or.jp/ 取材日:2025年5月某日 ※注:記事中の一部は取材日のものであり、時季・時間・天候等により異なります

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ド迫力! 旅客機や貨物機の離陸・着陸を目の前で体感

滑走路に向けて次々にUターンする巨大な航空機。

「前編」でご紹介した成田山新勝寺や表参道をたっぷりと満喫したら、今度は成田空港の滑走路を離陸&着陸する巨大な飛行機を見に行きましょう。たとえ航空機に興味がなくても、このド迫力の光景(特に大型機の着陸)にはド肝を抜かれるはずです。

成田空港は当初、羽田空港に代わる「新東京国際空港」として、成田市の隣にある富里市に建設予定でしたが、住民の猛烈な反対で中止。そのため空港予定地は、富里市に隣接する成田市の三里塚を中心とする地区に変更されました(※注1)。

強固な建設反対運動など紆余曲折を経て、成田空港は国際ターミナルエアポートの役割を担い1978年(昭和53年)に開港。現在、空港へダイレクトにつながるJR線と京成線の2本の鉄道を確保(政府は有事を想定し2本確保)。一年365日、大勢の観光客やビジネスマンに利用されています。

※注1:この土地は県有地を含む、皇室用財産である下総御料牧場を中心とするエリアであったため、政府は用地取得のハードルが低いと考えたのが主な理由。

大型機の着陸シーンにも遭遇OK!「成田市さくらの山」

成田山新勝寺からバイクやクルマで東へ20分ほど移動すれば、飛行機の絶好ビュースポットである「成田市さくらの山」に到着。ここは4,000m続くA滑走路の北側すぐに位置する、小高い丘の上にある大きな公園。春は約500本の桜と航空機とのコラボレーションが美しく、「ちば眺望100景」にも選出。芝生が広がる緑豊かな園内には四季折々の花も咲き、晴れた日はピクニック気分で楽しめるのもポイントです。

公園から片道1車線の道路を挟んだすぐ向こうには、世界各国の飛行機群が待機。機体は順次、A滑走路の離陸準備エリアに向けてゆっくりとUターン。頭を向こう側・尾翼を公園側に向け、離陸体制にてスタンバイ。その光景は緊張の中、クラウチングスタートでスタートの合図を待つ100m走者のよう。

間もなくジェットエンジンが突如唸りを上げ、公園にいる我々が背後から見送るかたちで急加速。しばしの助走を経て軽やかにテイクオフ(離陸)! 巨大な航空機が大空に向かって飛び立つ様は、理屈抜きの鳥肌モノ。飛行機マニアでなくても、思わずスマホのカメラを構えてしまうでしょう。ちなみに「大きくてヘビーな機体(貨物便等)ほど、助走距離が長い」というのが、よーく確認できます。

「成田市さくらの山」のお楽しみは着陸!

大型航空機が着陸中の模様。

離陸も豪快ですが、「成田市さくらの山」最大のお楽しみは、何といっても着陸。公園から見えるA滑走路は、風向き等の変化によっては『着陸用』としても利用。「さっきまで離陸ばかりだったけれど、今度は着陸してくるぞ!」なんて現象が起こります。

北の空の向こうから、巨大な機体が徐々にこちらを目がけて降りてくる姿は圧巻。公園の手間で格納されていたタイヤが動作するメカニカルな様子も肉眼で確認OKです。

“金属の塊”である飛行機が、超低空飛行で眼の前を通り過ぎる姿は迫力度120%。公園をかすめるように飛んでいく機体は、間もなく滑走路に突入。一瞬タイヤから白煙を上げ、目前でスムーズに着陸する姿は実に美しい。

撮影スポットである同公園には、超望遠レンズ付きの一眼レフカメラを構え、管制からの無線の離着陸情報に聞き入る航空マニア(カメラマン)も多数。彼等と仲良くなれば、「●●空港機が○○時○○分に着陸予定」等々、離着陸の情報を教えてもらえるかも(一時期、同公園の常連だった筆者は顔馴染みになった航空マニアの男性によく教えてもらった)。

公園内には成田空港を離発着する世界の航空会社の飛行機を写真付きで解説・掲示。「これ、どこの航空会社?」という場合は、目前の機体と掲示板を見比べてみるべし。

「離陸時の飛行機をもっと近くで。しかも反対側から見たい!」という人は、同公園からバイクやクルマで10分ほど南下した下記の「ひこうきの丘」へGO!

公園内では成田空港を離発着する世界の航空会社の飛行機を写真付きで解説・掲示。
公園内にある観光物産館「空の駅さくら館」には地元で採れたこだわりの新鮮野菜や旬の果物、手作りのお弁当や航空会社のグッズも販売。成田自慢の日本酒やご当地サイダーなどもスタンバイ。
名称:成田市さくらの山
住所:千葉県成田市駒井野1338-1
JR線・京成線「成田駅」からバイクやクルマで約20分
利用料金:無料
専用駐車場:無料
トイレ:あり
自動販売機:あり(ドリンクのみ)
「空の駅さくら館」の営業時間:9時~17時
混雑時期:3月下旬から5月中旬

離陸後のタイヤ格納の様子も観覧できる「ひこうきの丘」

「ひこうきの丘」では機体が離陸後、タイヤが格納される様子も肉眼で確認OK。
成田空港を離陸する航空機を望遠レンズで撮影したショット。

「成田市さくらの山」からバイクやクルマで10分ほど南下すると「ひこうきの丘」に到達。ここはA滑走路の南側から約600m離れた大きな公園で、小高い丘の頂上にはハートのモニュメントが設置されています。

「ひこうきの丘」は、上記「成田市さくらの山」の南側に位置する公園。「成田市さくらの山」とは反対側から。つまり飛行機がこちら側(北側から南側)に向かって離陸・着陸する様子(飛行機の頭はこちら側、尾翼は向こう側)が観覧・観察できます。

「ひこうきの丘」では離陸後、タイヤを格納する様子も肉眼で確認できる。「どこの国に行くのかなー」なんて想像しながら頭上の飛行機を見送るのも一興。

なお日が沈んだ夜の空港は、キラキラとして美しさも倍増。日中とは趣の異なるロマンチックな雰囲気です。蒸し暑さから開放されたい夏の夜は、ぜひ涼みに来てはいかがですか?

名称:ひこうきの丘
住所:千葉県山武郡芝山町岩山2012−6
JR線・京成線「成田駅」からバイクやクルマで約30分
利用料金:無料
専用駐車場:無料
トイレ:あり
自動販売機:あり(ドリンクのみ)
混雑時期:3月下旬から5月中旬
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