KTM、8億ユーロの新資本調達でBajaj社と戦略的パートナーシップ拡大

ゴットフリート・ノイマイスター：KTM AG CEO

KTMとBajaj社の戦略的関係が新段階へ

数ヶ月にわたる戦略的計画の結果、KTM AGは長年のパートナーであるBajaj社との関係を拡大し、主要投資家としてBajaj社を迎えることに成功した。この大きな節目となる発表により、KTMは新たな成長基盤を確立している。

Bajaj社との既存の協力関係をベースに、今回の投資によりさらなる技術連携と市場拡大が期待される。両社は既に複数のモデルで協業しており、今回の資金調達により、その関係はより戦略的なレベルへと発展する。

合計8億ユーロの資金調達詳細

KTMは既に調達済みの2億ユーロに加え、新たに6億ユーロを調達できる戦略を策定した。この大規模な資金調達により、KTMは事業の再構築と将来への投資を加速させる予定だ。

調達資金の使途として、既存拠点の強化、特にマッティヒホーフェン/ムンダーフィンにある主要工場への投資が優先される。これらの拠点は今後もKTMの成功の基盤であり続け、地域の重要な雇用主としての役割も継続する。

ゴットフリート・ノイマイスターCEOのコメント

KTM AG CEOのゴットフリート・ノイマイスター氏は今回の発表について次のように語っている。

「本日、我々はKTMの歴史を継続させる機会を、改めていただくことができた。長年のパートナーであるBajaj社と協力し、既に調達済みの2億ユーロに加え、新たなスタートに向けてさらに6億ユーロを調達できる戦略を策定することができた」

既存拠点の重要性を強調

ノイマイスターCEOは、既存の拠点、特にマッティヒホーフェン/ムンダーフィンにある主要工場は、今後もKTMの成功の基盤であり続けると明言している。これは地域のみならず、海外拠点を含め、重要な雇用主であり続けることを意味する。

この新たな機会に対して、KTMはグループ内外の皆様に支えていただいたことに深く感謝するとともに、謙虚な気持ちでこの状況に臨んでいる姿勢を示している。

ステファン・ピエラ氏への感謝

また、これまで共に歩んできたすべての人々を代表して、ステファン・ピエラ氏にも感謝の意を表している。「彼は、世界有数のモーターサイクルブランドであり、独自のコミュニティを持つKTMの礎を築いてくれた」とその功績を讃えている。

KTMブランドの将来展望

新たなエネルギーを得て、再び加速する準備を整え、KTMは新たな章へと全力で突き進んでいる。今回の資金調達により、KTMは技術開発、製品ラインナップの拡充、市場展開の加速を図る予定だ。

Bajaj社との戦略的パートナーシップにより、アジア市場での展開強化も期待される。両社の技術とリソースを結合することで、より競争力のある製品開発と効率的な生産体制の構築が可能になる。

グローバル市場での競争力強化

この大規模な資金調達により、KTMはグローバル市場での競争力をさらに強化する計画だ。電動化の進展や新興市場での需要拡大に対応するため、新技術への投資と生産能力の拡大を進める。