Lamborghini Countach LP400 S “Pace Car”
ランボルギーニ製F1マシンが登場

コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステは、ヒストリックカーのスタイルとテクノロジーを審査するコンクールデレガンス。フオリコンコルソは、レーシングカーに焦点を当て、モータースポーツの伝統を讃えるイベントとして開催されている。コモ湖を舞台に開催された2つのヒストリックカーイベントで、ランボルギーニが大きな注目を集めた。
コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステでは、ランボルギーニのヒストリック部門「ポロストリコ」が認証した1972年製「ミウラ SV」がコンペティション唯一のランボルギーニとして参加を果たした。
フオリコンコルソには、現在ポロストリコが認証取得中の「ディアブロ SVR」、ランボルギーニ・ミュージアムが所蔵する1991年シーズンの「モデナ 291 ランボルギーニ」、1981年製「カウンタックLP400 S ペースカー」が登場。カウンタックLP400 S ペースカーは、イベント会場となったヴィッラ・グルメッロにおいて、オーナーへとポロストリコから公式真正証明書が手渡されている。
コンクール唯一のランボルギーニ「ミウラ」

2025年のコンコルソ・ディ・エレガンツァ・ヴィラ・デステにおいて、1972年製ミウラ SVが、目を引く赤いカラーリングで登場。この個体は、2018年にポロストリコから公式真正証明認定を獲得している。
ミウラは1966年からランボルギーニを象徴するアイコンに君臨しており、ミウラ SVはミウラの最終進化形としてマーケットに投入。コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステの「クラスC ルネサンス:戦後ヨーロッパのスポーツカーの成熟」へと出品された。
今回、コンペティション唯一のランボルギーニとしてだけでなく、国際的なコンクールイベントで存在感を高めつつあるポロストリコの公式真正証明車両であることも大きな注目を集めることになった。このミウラ SVは、スイスのサンモリッツで行われた「ザ・アイス(The ICE)」にも出場し、欧州の主要ヒストリックカーイベントにおいて存在感を示している。
ポロストリコの真正証明書を授与

コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステと同じ日程で、ヴィッラ・グルメッロとヴィッラ・スコータの庭園では、フオリコンコルソが開催された。モータースポーツがメインテーマとなったイベントでは、歴史的に貴重なランボルギーニが何台も展示された。
大きな注目を集めた「ディアブロ SVR」は、このイベントへの参加を前にサンタアガタ・ボロネーゼのランボルギーニ本社へと立ち寄り、ポロストリコからの真正性を証明するために必要な検査が実施されている。
1981年製「カウンタック LP400 S」は、1981年シーズンのF1モナコGPにおいてセーフティカーとして使用。これを受けて「カウンタック ペースカー」と呼ばれ、モータースポーツ界を代表するランボルギーニの1台として人気を集めてきた。今回、イベントに合わせてポロストリコのスタッフからカウンタック ペースカーのオーナーに対して「真正証明書」が授与されている。
