Ferrari Racing Days 2024

モータースポーツこそフェラーリの核心

2025年6月21〜22日、フェラーリ・ジャパンが年に1度開催する「フェラーリ・レーシング・デイズ」が今年は富士スピードウェイで開催された。今年で日本開催10回目という節目を迎えたイベントには、全国から480台を超えるフェラーリと4000人以上のオーナーとファンが集結したという。記念すべき開催10周年にふさわしく、イベントでは数々のハイライトが用意された。

今年最大のトピックは、ル・マン24時間レースで総合優勝を飾った「フェラーリ 499P」83号車のドライバー、イェ・イーフェイ選手の登場だろう。セレモニーで紹介されるやいなや会場には歓声と拍手が鳴り響き、フェラーリの核心がモータースポーツにあることを改めて印象づけた。その499Pをベースとするサーキット専用モデル「499P モディフィカータ」の日本初走行も披露され、その存在感とパフォーマンスで観客の注目を集めていた。

さらに、今年4月に発表されたばかりの、最新スペシャルバージョン「296 スペチアーレ」も日本初披露され、フェラーリの最新技術とエレガントとスポーツの共存として話題を集めた。

ブランドの過去・現在・未来が一堂に

サーキットでは、ここでしか見られないF1 クリエンティやXXプログラムといった別格のレーシングカーの走行セッションや、日曜には150台を超える多彩なフェラーリが一斉に走行するパレードランも行われた。オーナーが愛車でサーキットを走行できるファミリードライブやスポーツドライブなど、参加型プログラムも多数用意され、フェラーリ・コミュニティの一員であることの喜びを改めて実感できる機会となった。

さらに、フェラーリのワンメイクレースである「フェラーリ・チャレンジ・ジャパン」第3ラウンドも開催され、今年から導入された「296 チャレンジ」や、昨年までのワンメイク車両「488 チャレンジ Evo」が38台も参加して高いポテンシャルを披露した。

最新V12フラグシップの「12 チリンドリ」はもちろん、「250 GTO」や「デイトナ SP3」といった希少モデル、あるいはクラシケ認定車両の特別展示も実施。まさにブランドの過去・現在・未来が一堂に会する特別な舞台となった。

フェラーリを愛する人々にとって、記憶に残るかけがえのない週末となっただろうフェラーリ・レーシング・デイズ。来年11回目の開催も当然期待せずにはいられない。

PHOTO/フェラーリ・ジャパン

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