最新世代CRFシリーズ、2026年モデルが登場

ホンダは、2026年モデルのモトクロスマシン「CRF250R」と「CRF450R」、さらに限定生産の「CRFワークスエディション(RW)」を発表した。これらのモデルは、2025年に実施された大幅な改良を継承しつつ、信頼性とパフォーマンスを最大限に高めた仕様となっている。ホンダのフラッグシップとしての地位を不動のものにするこのラインナップは、アマチュアからプロフェッショナルまで幅広いライダーのニーズに応える。

特にワークスエディションは、ホンダファクトリーマシンの技術を一般市場に展開した極めて完成度の高い一台で、特別なコンポーネントや専用仕様が採用されている。各モデルの納車は2025年11月から開始予定で、すでに予約が始まっている。

価格の競争力と高いコストパフォーマンスを両立

ホンダモーターヨーロッパとイタリアのディストリビューターであるRed Motoの連携により、2026年モデルは価格面でも優位性を保つ。昨今のインフレや部品価格の上昇を受けながらも、価格は最小限の調整にとどまり、ホンダの誇る品質とコストパフォーマンスの高さを証明している。

限定モデルであるワークスエディションは在庫が非常に限られているため、早期の予約が推奨されている。卓越したスペックと信頼性を持ちながら、手の届く価格帯を維持している点がホンダCRFシリーズの強みとなっている。

ミニクロスシリーズで次世代ライダーを支援

ホンダは2026年モデルでジュニアライダー向けのミニクロスラインナップも拡充する。すでに発売中の「CRF50F」に加え、「CRF110F」「CRF125F(ロー&ハイホイール)」「CRF150RB」といった成長段階に応じたモデルを11月から順次発売する計画だ。これにより、若年層ライダーが早期からホンダのテクノロジーと走行フィールに親しむことができ、モトクロス競技のすそ野を広げる狙いがある。

ホンダはこのように、初心者からエリートまで幅広い層をカバーするラインナップと多面的な購入支援策を通じて、モトクロスの魅力をより多くのライダーへ届けようとしている。2026年モデルの発表は、単なるモデルチェンジではなく、ホンダが描く次世代オフロード戦略の象徴ともいえる動きである。今後の市場展開とユーザーの反応に大きな注目が集まる。

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