MotoGP第10戦オランダGPが、6月27日から29日にかけてオランダのTT・サーキット・アッセンで行われ、イタリアGPに続き、スプリントレース、決勝レースともにマルク・マルケス(ドゥカティ)が優勝した。
小椋藍(アプリリア)は、スプリントレースで16位、決勝レースでは転倒リタイアだった。
マルク・マルケス、スプリントと決勝で優勝
オランダGPは、予選でファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が今季4度目となるポールポジションを獲得した。2番手はフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)、3番手はアレックス・マルケス(ドゥカティ)で、チャンピオンシップのランキングトップ、マルク・マルケス(ドゥカティ)は4番手である。
小椋藍(アプリリア)は、予選で転倒し、20番手。後方からのスタートとなった。
土曜日午後に行われたスプリントレースでは、マルク.Mが優勝。弟のアレックス.Mが2位で、アプリリアのファクトリーライダーであるマルコ・ベツェッキが3位だった。小椋は16位でゴールしている。
日曜日の決勝レースでは、小椋は1周目の5コーナーで転倒を喫し、早々にリタイアとなった。
レースをリードしたのはバニャイアである。2番手にマルク.M、3番手には5番手スタートのベツェッキが浮上した。ポールポジションスタートのクアルタラロは、7番手に後退。さらに、ペドロ・アコスタ(KTM)がアレックス.Mをかわして4番手にポジションを上げる。
5周目になると、マルク.Mがバニャイアをとらえ、トップに立つ。2番手バニャイア、3番手ベツェッキ、4番手アコスタ、そして5番手にはアレックス.Mがつけていた。しかし、アレックス.Mはアコスタと接触して転倒し、リタイアとなった。
MotoGP.comによると、チャンピオンシップのランキング2番手であるアレックス.Mはメディカルセンターで診察を受け、左手の骨折と診断された。アレックス.Mはスペインのマドリードに戻って手術を受けるということだ。FIM MotoGPスチュワード・パネルはこのアクシデントについてどちらのライダーにも裁定を下していない。
レース中盤の9周目、ベツェッキがバニャイアをとらえ、2番手に浮上する。一方、バニャイアは一時、アコスタにもかわされたものの、その後3番手を奪い返した。ただ、バニャイアとアコスタの差はわずかで、アコスタはぴたりとバニャイアの背につけて周回を重ねていた。
マルク.Mはトップを守り、優勝を飾った。今季6勝目である。また、スプリントレースと決勝レースで優勝するのも今季としては6度目となった。2位を獲得したのはベツェッキで、3位にはバニャイアが入った。
4位に入ったのはアコスタ、5位はマーベリック・ビニャーレス(KTM)だった。日本メーカーとしては、ヤマハはクアルタラロの10位が最上位。ホンダはヨハン・ザルコの12位が最上位だった。
第11戦ドイツGPは7月11日から13日にかけて、ドイツのザクセンリンクで行われる。
