RANGE ROVER SPORT
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BMW X7
「アイコニック・グロー」が光を放つX7




レンジローバーに次ぐ高級クロスカントリーとして、2022年に現行の3世代目へと進化を果たした「レンジローバースポーツ」。今回、3.0リッター直列6気筒ディーゼルターボを搭載する「レンジローバースポーツ S」と対峙するのは、BMWが展開するスポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)シリーズの頂点に位置する「BMW X7」だ。レンジローバースポーツ Sと同じ3.0リッター直列6気筒ディーゼルターボを搭載する「X7 xDrive 40d エクセレンス」と、比較してみよう。
ボディサイズは、X7が全長で210mm、ホイールベースで110mmも大きい。クロームパーツを排したシックなエクステリアが与えられたレンジローバースポーツに対し、X7はBMWを象徴するキドニー・グリルをライトで浮かび上がらせる「アイコニック・グロー」を装備するなど、フラッグシップらしいゴージャスな雰囲気を纏っている。
レンジローバースポーツ S
ボディサイズ=全長4960mm×全幅2005mm×全高1820mm
ホイールベース=2995mm
車両重量=2490kg
タイヤサイズ=255/60R20
BMW X7 xDrive 40d エクセレンス
ボディサイズ=全長5170mm×全幅2000mm×全高1835mm
ホイールベース=3105mm
車両重量=2560kg
タイヤサイズ=285/45R21
同じ3.0リッター直6ディーゼル+マイルドハイブリッド


「レンジローバースポーツ S」と「X7 xDrive 40d」は、どちらも3.0リッター直列6気筒ディーゼルターボに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインを搭載する。それぞれのスペックを較べると、X7が最高出力で40PS、最大トルクで50Nmもレンジローバースポーツを引き離した。大柄なX7が車両重量では70kgほど嵩むが、パワーとトルクでのアドバンテージを活かし、0-100km/h加速は0.5秒も凌いでいる。
レンジローバースポーツ S
エンジン形式=直列6気筒ディーゼルターボ+マイルドハイブリッド
排気量=2993cc
最高出力=300PS/4000rpm
最大トルク=650Nm/1500〜2500rpm
トランスミッション=8速AT
駆動方式=AWD
最高速度=218km/h
0-100km/h加速=6.4秒
BMW X7 xDrive 40d エクセレンス
エンジン形式=直列6気筒ディーゼルターボ+マイルドハイブリッド
排気量=2992cc
最高出力=340PS/4400rpm
最大トルク=700Nm/1750〜2250rpm
トランスミッション=電子油圧制御式8速AT
駆動方式=AWD
最高速度=250km/h(リミッター)
0-100km/h加速=5.9秒
煌びやかなX7か、大人なレンジローバースポーツか




SAVシリーズの頂点に君臨するX7のインテリアは、12.3インチインフォメーションディスプレイと、14.9インチコントロールディスプレイで構成される、お馴染み「BMWカーブドディスプレイ」を中心に配置。美しく磨かれたウッドパネルに、ガラス仕上げの「クラフテッド・クリスタル・フィニッシュ」によるコンビネーションは、最上級モデルらしい威厳を放つ。一方、レンジローバースポーツの室内は、エクステリア同様に、華美なトリム類を使用せず、あえてシンプルにまとめらている。
シートレイアウトは、X7が標準の「3列7座」と、2列目を独立シートとした「3列6座」を展開。現行レンジローバースポーツは「2列5座」のみとなっており、ランドローバーのラインナップから3列シートを選びたい場合は、レンジローバー、ディフェンダー 110/130、ディスカバリーから選ぶ必要がある。
異なるベクトルの高級感を目指す2台だが、価格はBMWのフラッグシップたる「X7 xDrive 40d」が「レンジローバースポーツ S」より180万円も高い1438万円。X7は最新のインフォテイメントシステムやドライバーアシスタンス機能など、装備も贅沢に奢られている。
ただし、電動化が進んでいるのはランドローバーで、X7が上級仕様の4.4リッターV8ガソリンターボ仕様でもマイルドハイブリッドのみなのに対し、レンジローバースポーツはより高い効率性能を誇るプラグインハイブリッド仕様もラインナップしている。
車両本体価格
レンジローバースポーツ S 1258万円
BMW X7 xDrive 40d エクセレンス 1438万円


