Audi Q5

アウディ初のPPCを採用したSUV

プレミアムミドルサイズSUVとして高い人気を誇る「アウディ Q5」。2009年に初代モデルが日本市場に導入され、2017年に2代目へと進化したが、今回ジャパンプレミアされた第3世代モデルは、プラットフォームからデザイン、パワートレイン、そしてインフォテインメントに至るまで、すべてが刷新された。

新型Q5は、A5などにも採用されている新世代内燃機関用アーキテクチャー「PPC」(プレミアム・プラットフォーム・コンバッション)をベースとした、アウディ初のSUVである。日本に導入されるボディ形状は、標準的なSUVの「Q5」とクーペSUVの「Q5スポーツバック」2種類。それぞれ3機種のパワートレインが選択可能で2.0リッター直4ガソリンターボ(204PS、340Nm)を搭載する「Q5 TFSIクワトロ150kW」、2.0リッター直4ディーゼルターボ(204PS、400Nm)を搭載する「Q5 TDIクワトロ150kW」、そして3.0リッターV6 TFSI(367PS、550Nm)を搭載する「SQ5」がラインナップされる。

全モデルでマイルドハイブリッドシステム「48V MHEVプラス」を採用する。搭載されるPTG(パワートレインジェネレーター)は最高出力18kW(24PS)、最大トルク230Nmでエンジンをアシストし、走行時の負荷軽減やスムーズなアイドリングストップ時のエアコン作動を実現したという。なお、回生ブレーキ出力は25kW(34PS)となる。

ボディサイズは全長以外に大きな変更なし

エクステリアはアウディの最新デザイン言語を導入。ボディサイズ(SUV)は全長4715mm(先代比+35mm)、全幅1900mm(同=0mm)、全高1655mm(同-15mm)、ホイールベース2820mm(同-5mm)で全長が伸びた以外は大きな変更はない。フロントマスクはワイドなシングルフレームグリルがスポーティかつ精悍な印象だ。リヤは全幅にまたがるテールランプや後続車からの視認性を高めるリヤウインドウプロジェクションライトなどライティングシステムにこだわった。

インテリアには、アウディの最新インフォテインメントである「MMIパノラミック・ディスプレイ」が標準装備される。メーターパネルに11.9インチのアウディバーチャルコクピット、センターに14.5インチのMMIタッチディスプレイを搭載し、高い視認性と操作性を両立した。さらに助手席前方にはオプションで10.9インチのMMIパッセンジャーディスプレイを装備可能だ。

新設計のフルアジャスタブルリヤシートは、前後スライドとリクライニング、フラット収納に対応し、通常520Lで2名乗車時で1473Lの荷室容量を確保したという。居住性と実用性の両面で先代を大きく上回る新型Q5は、15年以上にわたるQ5の歴史を継承しつつ、日本のプレミアムSUV市場に新たな基準を打ち立てる存在となることが期待される。新型Q5シリーズの発売を記念したグローバル限定モデル「edition one」も同時に発売されており、こちらも注目だ。

車両本体価格(税込)

Q5 TFSI quattro 150kW advanced 760万円
Q5 TDI quattro 150kW advanced 788万円
SQ5 1023万円
Q5 Sportback TFSI quattro 150kW advanced 795万円
Q5 Sportback TDI quattro 150kW advanced 823万円
SQ5 Sportback 1058万円

限定車 Q5 edition one 919万円
限定車 Q5 Sportback edition one 954万円

PPCベースの新世代内燃機関モデル、新型「アウディ Q5」の走行シーン。

アウディの中核SUV「Q5」「SQ5」3代目デビュー「エンジン3機種と新世代PPCプラットフォーム導入」

アウディは、新型DセグメントSUV「Q5」と「SQ5」をワールドプレミアした。新型Q5/SQ5は、新世代内燃機関用アーキテクチャー「プレミアム・プラットフォーム・コンバッション(Premium Platform Combustion :PPC)」採用2番目のモデルとして開発。ドイツを含むヨーロッパにおいて予約受け付をスタートしており、2025年前半にデリバリーを開始する。

アウディ A6 スポーツバックe-tron パフォーマンス。

アウディ最新フル電動車「A6 e-tron」が日本で初披露「ハイパフォーマンス仕様のS6 e-tronも」

「アウディ A6」のフル電動モデル「A6 e-tron」が日本で初披露された。新型はプレミアムEV戦略の中核モデルとして、スポーツバックとアバントの2ボディをラインナップ。さらに高性能仕様の「S6 e-tron」も同時に発表され、日本市場への導入が正式にアナウンスされた。