白バイの足元を支える誇り、隼オイルが2年連続採用

バイクの性能はタイヤやブレーキ、エンジンだけでは決まらない。エンジン内部を潤滑し、過酷な熱と摩耗から守り続けるオイルは、見えない部分でマシンの生命線を担っている。株式会社ヨロスト。(大阪市中央区、代表取締役:長瀬二郎)が開発したバイク専用エンジンオイル「隼オイル」は、そんな重要な役割を果たす存在だ。
2023年8月に発売されたこのオイルは、発売直後から多くのライダーに支持され、翌2024年度には大阪府警本部交通部交通機動隊、すなわち府警の白バイに正式採用されるという快挙を成し遂げた。そしてこの度2025年度も、大阪府警の白バイ用エンジンオイルとして継続採用が決定した。二輪のスペシャリストたちが日々命を預ける白バイに再び選ばれた事実は、隼オイルが過酷な現場で性能を発揮し続けてきた証そのものである。
過酷な任務を支える性能――真夏の都市でも安心
大阪府警の交通機動隊は、日常の交通安全の確保から違反車両の追跡、緊急走行まで、市街地・高速を問わず高いパフォーマンスが求められる任務を日々こなしている。炎天下の舗装路は容易に60℃を超える路面温度となり、空冷・水冷を問わずバイクのエンジンは高温に晒され続ける。そこでオイルが耐えきれず粘度を落とし油膜切れを起こせば、焼き付きや異常摩耗といった致命的なトラブルに直結する。
しかし隼オイルは、170を超える粘度指数を誇る。低温では軽快な潤滑性を保ちつつ、高温域でも強靭な油膜を維持し、あらゆる回転域で滑らかに動くエンジンを支え続ける。さらに従来「最高級」とされてきたエステル系オイルに対して、隼オイルはmPAO(メタロールPAO)とアルキルナフタレンを組み合わせた次世代合成ベースオイルを採用。これによりエステルが抱える酸化や劣化への弱さを克服し、より高い耐熱・耐久性能を実現した。白バイ隊員が1日に数百km走るようなシーンでも、エンジン内部を確実に守り切るのが隼オイルの強みだ。
数字が証明する耐久性――3000km走行後も性能を維持
隼オイルのもう一つの特長は、驚異的な粘度保持率にある。粘度指数を引き上げるVI(粘度指数向上剤)は、高温長距離走行を繰り返すと分子が剪断(せんだん)され、オイルが次第に柔らかくなるのが通例だ。しかし隼オイルは、厳選されたVIを使うことで3000km走行後も97%以上の粘度を維持。真夏のロングツーリングや白バイの過酷な任務でも、変わらぬシフトフィーリングを長期間保つ。これは単にオイルの寿命が長いというだけでなく、常に同じ操作感で走れるという精神的な安心感にも繋がる。
こうした技術は、白バイ隊員のように秒単位で正確な操作を求められるプロの現場でこそ最大限に生かされる。警察という公的機関に2年連続で選ばれた背景には、派手さを求めるだけでなく「変わらないこと」がいかに重要かを追求した隼オイルの思想がある。
現場に寄り添い続ける企業姿勢と責任
ヨロスト。は大阪に本社を置く、バイクや自動車関連用品・物流用品の通販を主軸に事業を展開する企業だ。単に通販サイト運営に留まらず、ユーザーが求めるものを独自に研究開発し、「隼オイル」のように自ら市場へ投入する力を持つ。だからこそ白バイ隊員や一般ライダーの声を積極的に聞き取り、現場が求める性能を細かく製品に反映してきた。
大阪府警交通機動隊という地域社会の安心を守る最前線で、その活動を支える立場を担うことは、ヨロスト。にとっても誇りであると同時に、製品開発に対する大きな責任を意味する。実際同社は、公式コメントで「安心・安全な社会に貢献できるよう、より一層の品質向上と製品開発に努めてまいります」と語っている。単なるビジネスとしてではなく、地域と共にものづくりの責任を果たす姿勢が、再び白バイに選ばれる礎となった。
夏の猛暑も信頼の走りを――これからも進化する隼オイル
白バイのように常に高回転、高温、高負荷の環境下で使われるオイルに求められるのは、どの状況でも変わらずエンジンを守り切る安定性だ。隼オイルは、その過酷な条件を2年続けて現場でクリアした。特に気温35℃を超える大阪の真夏は、バイクにとって最も厳しいシーズンであり、それを耐え抜いたことは大きな信頼につながる。
もちろんこの性能は一般ライダーにとっても大きな安心材料となる。長距離ツーリングはもちろん、真夏の市街地渋滞でもオーバーヒートを気にせずに走れる心強さ。シフトの入りやレスポンスが長く維持されることで、バイク本来の楽しさが最後まで損なわれない。
ヨロスト。は今後も隼オイルをはじめとする製品群を進化させ、安心してバイクに乗れる社会の実現に挑み続ける。猛暑も寒冷地も、そして日々の通勤も。どんなシーンでも変わらず走りを支える、そんなエンジンオイルの未来に、隼オイルはこれからも挑み続ける。